2014年11月3週発売の新作、Blu-ray「オール・ユー・ニード・イズ・キル」発売 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

Blu-ray オール・ユー・ニード・イズ・キル


▼先週を振り返る


12月18日発売■PS3:「ゴジラ-GODZILLA-」
02月25日発売■Blu-ray:「GODZILLA ゴジラ [2014] 3D & 2D Amazon限定スチールブック仕様」
02月25日発売■Blu-ray:「GODZILLA ゴジラ [2014]」
02月25日発売■Blu-ray:「GODZILLA ゴジラ [2014] 3D & 2D」
02月25日発売■Blu-ray:「GODZILLA ゴジラ [2014]
S.H.MonsterArts GODZILLA [2014] Poster Image Ver.同梱」


先週はついにBlu-ray化の決まったハリウッド版「ゴジラ」に予約が集中。
年末発売のゲーム版も人気が再燃し、思わぬところで支援効果をもらった形に。



Best Always<初回生産限定盤> / 大瀧詠一
12月03日発売■CD:「Best Always / 大瀧詠一」
03月21日発売■CD:「NIAGARA CD BOOK II」

来月発売の大瀧詠一のオールタイムベスト「Best Always」と
来年3月発売の「NIAGARA CD BOOK II」のW購入者特典が発表。
2タイトル購入者の中から抽選で500名に豪華プレゼントが当たるキャンペーンで
A賞(200名)は、2015年5月末に都内某所で開催される
『Best Always』&『NIAGARA CD BOOK Ⅱ』発売記念パーティーへの招待。
B賞(300名)は、既に発表されている本人歌唱による
「夢で逢えたら」の非売品アナログシングルがプレゼントされる。
これはパーティ参加権よりもドーナツ盤が欲しいな。
まかりまちがってA賞が当たったらかえって泣く。



▼今週発売のBlu-ray/DVD


11月12日発売■Blu-ray+DVD:「オール・ユー・ニード・イズ・キル デジタルコピー付き」
11月12日発売■Blu-ray:「オール・ユー・ニード・イズ・キル 3D & 2D」

桜坂洋の同名ライトノベルをトム・クルーズ主演で映画化したSFバトルアクション。
監督を務めるのは「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs. スミス」など
スピーディかつスタイリッシュなアクションを得意とするダグ・リーマン。
ヒロインには「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラントが大抜擢。

「スペランカー」か、はたまた「DARK SOULS」か。
いや、これは「タイムギャル」なのかも。

ファミコン全盛期に多数発売された、何度も死んで少しずつ攻略法を学習していく
「覚えゲー」の持つ面白さを、ハリウッドの潤沢な製作費とトム・クルーズを使って
映画化したのが、この「オール・ユー・ニード・イズ・キル」である。
ストーリーは、謎の生物「ギタイ」の体液を浴びた主人公が
タイムリープの特殊能力を身につけ、それを元に敵の本拠地を襲撃するというもの。
死ぬとすぐさまスタート地点(出撃の前日)に戻されてしまうため
一挙手一投足を正確に進めていかなければならない。
ミッション成功までの道程は針の穴を通すように細く
振り返るタイミングを間違えてもミス、一歩多く踏み出してもミス、
余計な一言を放ったせいでミス、、、本当に正解があるのかと疑うほどの激ムズである。
あまりに何度も簡単に死ぬトム・クルーズを見ていると妙に可笑しくなってくる。
この感覚はそう、懐かしのLDゲーム(タイムギャルやロードブラスター)を
遊んでいる時の感覚に似ている。
LDゲームも死に方のバリエーションが豊富で、それが楽しさになっていた。

いや、一番近いのは「シレン」だ
本作の持つ面白さとして一番近いのは「不思議のダンジョン」シリーズではないか。
死ねばそれまでに手に入れたアイテムは全て水の泡。
途中セーブはなく、ダンジョンもレベルも1からやり直し。
しかし、死んだ回数だけ遊んでいるプレーヤーのレベルは上がっている。
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のトム・クルーズは
死ぬ度に力をつけていくシレンジャーそのものなのである。

ラノベ原作らしく、パワード・スーツだのタイムループだのと
オタク好きのする要素を盛り込みながら、ドラマの部分は極薄味。
タイムループSFとして見た場合「ミッション:8ミニッツ」ほどの秀逸な脚本ではないし
謎の生命体の造形が今ひとつ魅力に欠けていたりと
ゲーム的な面白さに反して周辺をもう少し作り込んで欲しかった気もするが
「第9地区」や「パシフィック・リム」がお好きな方なら文句なしに楽しめるはず。
PlayStation 4やXbox OneでTPSやFPSをバリバリ遊んでいる
コアゲーマーならBlu-rayを買って良し。




11月12日発売■Blu-ray:「グランド・ブダペスト・ホテル」

温かいテイストとファンタジックな色使い、独特のカメラワークで
多くのファンを持つウェス・アンダーソン監督の最新作。
上流階級が利用する高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」で働く
伝説のコンシェルジュを軸に、殺人事件や遺産を巡る争いが繰り広げられる
スピード感たっぷりのサスペンス・コメディ。

伝説のコンシェルジュと呼ばれるグスタヴと
新米ベルボーイの凸凹コンビの行く手を阻むのは
金に汚いドミトリー(エイドリアン・ブロディ)や、
ドミトリーの放った刺客(ウィレム・デフォー)などの一癖ある人間ばかり。
残虐なシーンや政治的なメッセージを織り込みつつ展開する物語は
筋だけを追えばかなりシリアスなはずだが、
不思議なことに決して重苦しいムードにはならず
むしろカートゥーンを見ているような楽しさに満ちている。

ジュード・ロウ演じる作家がホテルの支配人と会話をする現代と
1960年代、大戦前夜と3つの時代をザッピングしながら進行するため
うっかり気を抜くと置いていかれそうになる。
時代に合わせてフィルムのサイズを使い分けているので、
もし混乱してきたらフィルムを良く見て頭の中を整理し直すといいだろう。

作家は老オーナーから何を聞き出し、何を見つけたのか。
世界の何処かで今も営業しているのなら、是非ここに泊まってみたい。
そう思わせてくれること請け合いの、夢と愛に溢れた良作。




11月12日発売■Blu-ray:「ホビット 竜に奪われた王国 エクステンデッド・エディション」

【紹介記事】畳み掛ける中継ぎ。映画「ホビット 竜に奪われた王国

「ロード」シリーズでは恒例となっている
「エクステンデッド・エディション」が発売。5枚組+デジタルコピー付き。



待望の完結編となる「ホビット 決戦のゆくえ」は12月13日公開。




11月12日発売■Blu-ray:「バットマン コンプリートTVシリーズ コレクターズBOX」

1960年代に放送されていた
テレビシリーズ版「バットマン」(「怪鳥人間バットマン」)がBlu-ray化。

・全120話全てをリマスター
・3時間以上の映像特典ディスク付き
・Hot Wheels レプリカ バットマンカー
・スクラップ・ブック
・ビンテージ・トレーディング・カード
・エピソード・ガイド




11月14日発売■Blu-ray:「そこのみにて光輝く 豪華版」

2014年の上半期は陰鬱とした生活を送る若者のドラマが多かった。
その中でも特に印象深いのが「愛の渦」「私の男」「そこのみにて光輝く」の3本。
「そこのみにて光輝く」は「海炭市叙景」の佐藤泰志の同名小説を
「オカンの嫁入り」の呉美保が映像化したドラマ。
主演は「白ゆき姫殺人事件」「ルパン三世」の綾野剛と「はさみ」「凶悪」の池脇千鶴。
共演は「共喰い」「闇金ウシジマくん」の菅田将暉、高橋和也、伊佐山ひろ子など。

ある事件をきっかけに仕事を辞めてしまい、自堕落な生活を過ごす男(綾野)が
パチンコ屋で知り合った青年(菅田)の姉(池脇)と惹かれ合う物語。
自責の念、貧困、介護、消せない前科・・・
真夏の太陽が容赦なく照りつけ、何かから逃れたい登場人物達の
ささやかな息抜きの場を奪い取っていく。

苛立ちや悔しさを表に出さず、呑み込んでやり過ごそうとする人物ばかりの中で
ストレートにぶちまける菅田将暉が浮かび上がってくるのは計算なのだろうが
放っておいても目立ってしまう人物を菅田が上手く演じ過ぎているのが惜しい。
その存在感はメインであるはずの綾野&池脇のストーリーまで侵蝕している。
個別で見れば上手いし、映画賞レースに顔を出すレベルの奮闘ではあるのだが
映画全体として見ると若干バランスを崩しているように私の目には映った。
演出でセーブしていれば傑作にもなり得ただけに惜しい。

池脇はこの手の役をやらせると天下一品。
幼さを残しつつ大人の色香を醸し、身体を汚しても心までは汚さない。
今日本でこの役を出来るのは池脇ぐらいだろう




11月14日発売■Blu-ray+DVD:「超高速! 参勤交代 豪華版」

第37回城戸賞に輝いた土橋章宏の脚本を
「鴨川ホルモー」の本木克英監督で映画化したコメディタッチの時代劇。
わずか五日以内に参勤交代せよと命じられた小藩の奮闘を描いている。
主演は佐々木蔵之介。共演は深田恭子、伊原剛志、西村雅彦など。
劇場で見逃してしまったので、忘れずにチェックしておきたい。




11月15日発売■DVD:「Peeping Life -WE ARE THE HERO-」

一時期当BLOGでも何度か取り上げた「Peeping Life」がついに劇場に進出。
昨年6月に発売された「Peeping Life 手塚プロ・タツノコプロ ワンダーランド」からの
流れを汲んだメジャーキャラクターとのコラボ版だが
熱が冷めてしばらく距離を置いていたせいか、
久しぶりにイオンシネマで予告編と遭遇したら思いの外面白くて再燃中。
やはりこの手の作品は短期集中ではなく、適度に距離を置いて時々見るに限る。

今週末15日より公開される映画「Peeping Life -WE ARE THE HERO-」は
公開と同日にDVDも発売という大胆な戦略。
前売り券は2,000円で、チケット+DVD付き。
既流通向けにはDVD単独で1,500円ほどなので
+500円払えば劇場のスクリーンでも楽しめる仕掛け。
大画面が映える作品ではないが、試みとしては面白い。
「鷹の爪団」や「紙兎ロペ」などの脱力系アニメDVDにも取り入れていただきたい。



▼今週発売のゲーム


11月13日発売■WiU:「Wii U マリオカート 8 セット クロ」
11月13日発売■WiU:「Wii U マリオカート 8 セット シロ」

Wii U「マリオカート8」の追加コンテンツ第1弾は11月13日より配信開始。
第2弾は2015年5月を予定。
私は同時割引を使って既に購入済み。配信待機中。

「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」との同時発売が予定されている
任天堂の仕掛ける新しいフィギュア「amiibo」の中から以下の10種類が
「マリオカート8」にも対応。GamePadのリーダー部分に置くと
それぞれのキャラクターに合ったコスチュームでのプレイが可能になる。


12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / マリオ
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / ルイージ
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / ピーチ
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / ヨッシー
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / ドンキーコング
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / リンク
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / フォックス
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / サムス
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / キャプテン・ファルコン
12月06日発売■WiU/3DS:「amiibo / カービィ



進め!キノピオ隊長 Wii U
11月13日発売■WiU:「進め! キノピオ隊長」
11月13日配信■WiU:「進め! キノピオ隊長 オンラインコード」

Wii Uからもう1本、密かに楽しみにしているのが「進め! キノピオ隊長」。
立体的なマップを使ったアクションパズルで、私の大好物のジャンル。



GB版「ドンキーコング」やシリーズ化もされている「マリオvs.ドンキーコング」など、
任天堂の発売する地味系パズルには名作が多く、本作もまず間違いなさそう。
ただマップ数70が多いのか少ないのかは微妙。
容量は1.9GBと比較的小さめなので、DL版を購入して気軽に遊ぶという選択肢もありそう。




11月13日発売■PS4:「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア 字幕版 初回特典付き」
11月13日発売■PS4:「CoD アドバンスド・ウォーフェア 字幕版 初回+STEEL BOOK+DLC7種付き」
11月13日発売■PS3:「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア 字幕版 初回特典付き」
11月13日発売■PS3:「CoD アドバンスド・ウォーフェア 字幕版 初回+STEEL BOOK+DLC7種付き」

今や「GTA」シリーズと並び『日本で売れる洋ゲー』の代表格に成長した
「コール オブ デューティ」シリーズの最新作が今週発売。
プラットフォームはPS4、PS3、Xbox One、Xbox360の4機種マルチ。


11月13日発売■XB1:「Xbox One CoD アドバンスド・ウォーフェア リミテッド エディション」
11月13日発売■XB1:「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア 字幕版 初回特典付き」
11月13日発売■XB1:「CoD アドバンスド・ウォーフェア 字幕版 初回+STEEL BOOK+DLC7種付き」
11月13日発売■360:「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア 字幕版 初回特典付き」
11月13日発売■360:「CoD アドバンスド・ウォーフェア 字幕版 初回+STEEL BOOK+DLC7種付き」
11月13日発売■XB1/360:「Xbox Live 12ヶ月 + 1ヶ月 GMS CoDバージョン」

洋ゲーに強かったはずが、今やマルチタイトルでも
すっかりPS4/PS3にお株を奪われてしまったXbox陣営は
「CoD」の同梱版と後述の「Halo」を同日投入し、何とか存在感を示したいところ。




11月13日発売■XB1:「Halo: The Master Chief Collection 限定版」
11月13日発売■XB1:「Xbox One (Halo: The Master Chief Collection 同梱版) 」

MS陣営が誇る最大のキラータイトル「Halo」シリーズ最新作への橋渡し役となる
「Halo Master Chief Collection」も今週発売。
初回出荷分は特製パッケージ仕様の限定版。



Xbox One専用ソフトとして待機中の「Halo 5: Guardians」へ繋がる
シリーズファンへのサービスソフトとも言える本作には

・「Halo 2 Anniversary」
・「Halo 3」
・「Halo 4」
・「Halo: Combat Evolved Anniversary」

の4タイトルが1本にパッケージされた豪華版。
全タイトルが1080p/60fpsに対応しており
今回新たにリマスターされた「Halo 2」にはマルチプレイ用に
オリジナルマップが25種、6種類のリメイクマップも収録されている。

ゲーム本編以外の特典としては、「エイリアン」のリドリー・スコット監督が
制作総指揮を務めた実写ムービー「Halo: Nightfall」、
新作の情報などを網羅しや「Halo Channel」、12月29日から実施される
「Halo 5」のマルチプレイベータへの参加権がセットになっている。

海外から遅れること一年、ほとんどのローンチタイトルが
出がらし状態になっているXbox Oneにとって、海外との時間差がなく、
かつPSフォーマットにはない独自の大型タイトルは貴重な弾。

この時期にXbox Oneに突撃してくれる数少ないファンに対して
こんな酷い扱いをしているようではいつまでも浮上せんぞ。

もっとしっかりしろ、MS。




11月13日発売■PS4:「ワールドサッカー ウイニングイレブン2015」
11月13日発売■PS3:「ワールドサッカー ウイニングイレブン2015」
11月13日発売■PS3:「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」
11月13日発売■PSV:「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」
11月13日発売■3DS:「ワンピース 超グランドバトル! X」
11月13日発売■3DS:「エルミナージュ異聞 アメノミハシラ・怪」

その他はこのあたり。
3DS「ワンピース 超グランドバトル! X」は
本家とも言える「スマブラ」が大ヒット中のため少々厳しいか。



▼今週の新譜


11月12日発売■Blu-ray:「中島みゆき「縁会」2012~3」
11月12日発売■DVD:「中島みゆき「縁会」2012~3」
11月12日発売■CD:「問題集 / 中島みゆき」

先月末にリリースされたNHK「マッサン」の主題歌「麦の唄」が
オリコンの週間ランキングで5位にランクインし順調なスタートを切った
中島みゆきのニューアルバム&ライブBlu-rayが発売。

ニューアルバム「問題集」には、先行シングルの「麦の唄」や
中島美嘉に提供した「愛詞(あいことば)」のセルフカバーなどを収録。
中村中との共演で話題を集めている
後半は「夜会 VOL.18『橋の下のアルカディア』」で使用される楽曲が
網羅されていて、観劇予定の方はこちらで予習をしておくと倍楽しめそうだ。

ライブBlu-ray/DVDの「縁会」の収録楽曲については、
CDだけで聴けるのは「真直(まっすぐ)な線」ぐらいなので
今回に関しては「あした」「地上の星」「世情」などが網羅された
Blu-ray/DVD一択でも良いかも知れない。

<Blu-ray/DVD盤>

01. 空と君のあいだに
02. あした
03. 最後の女神
04. 化粧
05. 過ぎゆく夏
06. 縁
07. 愛だけを残せ
08. 風の笛
09. 常夜灯
10. 悲しいことはいつもある
11. 地上の星
12. NIGHT WING
13. 泣きたい夜に
14. 時代
15. 倒木の敗者復活戦
16. 世情
17. 月はそこにいる
18. 恩知らず
19. パラダイス・カフェ
20. ヘッドライト・テールライト

どうでもいいのだが、先日の「SONGS」は完全に「見るオールナイト」で良かった。




11月12日発売■Blu-ray:「L’Arc~en~Ciel LIVE 2014 at 国立競技場」
11月12日発売■CD:「あたしの向こう / aiko」
11月12日発売■CD+DVD:「with LOVE / 西野カナ」
11月12日発売■CD+DVD:「希望の環(WA)/月食~winter moon~ / miwa」
11月12日発売■CD+DVD:「BRIGHTER DAY / 安室奈美恵」



▼身体が資本


発売中■BOOK:「YUZURU 羽生結弦写真集 初回入荷限定特典付き」
発売中■Blu-ray:「羽生結弦「覚醒の時」初回限定豪華版」

まだ若干の不安はあるものの、車椅子で帰国した羽生選手の映像を見て
ようやく昨日の出来事に一段落ついた気がする。
昨日、番組の頭からリアルタイムで見ていた私は
衝突の瞬間を目の当たりにして「あっ」と声が出た。
わき起こっていた歓声が悲鳴へと変わり、水を打ったように静かな氷上で
倒れたまま動かない彼の姿だけが延々と映し出される。
松岡修造は何度も止めていたし、はっきりとは聞き取れなかったが
ジェスチャーからして、コーチもおそらく止めていたように思う。

羽生選手は頭部に包帯を巻き、顎から血を滲ませたままフリーを演じ切った。
何度もジャンプに失敗しながら、その度に立ち上がり
死んでもやり遂げるのだと言わんばかりの闘志を瞳の奥に燃え滾らせて。
終了後、観客席からは大歓声と共に大量のプレゼントが投げ込まれ
結果は2位ではあったが、安堵し泣きじゃくる姿と共に羽生結弦は伝説になった。
本日のAmazonランキングでは、大幅な値崩れを起こしていたBlu-rayが50位台にまで、
写真集が2位にまで再浮上したことからしても
昨日の中継は多くの日本人にとって忘れられない試合となったろう。
テレビショーとして考えれば、文句無しの100点満点である。

しかし、昨日の羽生選手のあまりにも無謀で危険な決断を
スポーツマン精神の鑑と賞賛されることにはどうしても違和感が残る。
メダリストと言えどもまだ若干19歳の選手を
メンタル面から支えるのもまた周囲のスタッフの責務であるし
例え彼自身が「死んでもいい」と思ったにしても、そこを説き伏せて
輝かしい未来のために棄権させて欲しかったという気持ちがずっとあった。

本日彼が車椅子で帰国する映像を見て、(精密検査の結果はこれからにせよ)
とりあえず最悪の事態だけは避けられたようで安心はしたが
あくまでも結果オーライの話であって、
下手をすれば今日、日本中が若過ぎる死を悼んでいた可能性も
あったかも知れないと思うと、やはり手放しでは喜べない。

スター選手が相次いでリンクを去り、
羽生選手に頼らざるを得ないスケート連盟やメディアの思惑など無視して、
今はたっぷりと静養し、隅々まで検査をし、腰の調子も万全にした上で
次の一手を考えて欲しい。
この先何年も活躍して欲しいからこそ、そう思う。