▼今週発売のDVD
今週のDVDはタイトルを絞るのに苦労したほどのお勧めまみれ。
興味のあるジャンルの作品があれば、レンタル等で是非ご覧いただきたい。
■DVD:「デイヴィッド・リンチ インスタレーション/インランド・エンパイア+リンチ1」
■DVD:「インランド・エンパイア 通常版」
「ツイン・ピークス」「マルホランド・ドライブ」などで知られる
デヴィッド・リンチが放つ5年振りの新作がこちら。
一応はミステリーという枠を設けられているが
ここまで好き放題されると、最早考えることを放棄して
リンチらしい映像を「浴びる」ことに専念した方が気持ち良い。
(私を含む)酔狂な観客ならば、リンチらしさに痺れまくること請け合いの3時間。
「リンチ1」は、発表した作品や映画に関して語る事を良しとしない
リンチの素顔を垣間みることが出来る貴重な作品。
■DVD:「エディット・ピアフ 愛の讃歌」
伝説のシャンソン歌手、エディット・ピアフの47年間を綴ったドラマ。
主演は、本作で多数の映画賞を獲得しているマリオン・コティヤール。
「永遠のマリア・カラス」「ウォーク・ザ・ライン」
「ビヨンド・ザ・シー」「Ray」など、
伝説と言われている歌手の生涯を描いた作品が好きなので
贔屓目があることは承知の上だが、時に高慢で、自己中心的で、
しかし誰よりも歌を愛するピアフの姿に心を打たれた方も多いことと思う。
晩年、砂浜で行われたインタビューで
「死についてどう思うか?」と尋ねられたピアフが、
「孤独よりはましね」と寂しそうに笑いながら答えるシーンが印象的であった。
<■DVD:「傷だらけの男たち」
「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ監督が
ハリウッドで「消えた天使」を撮り、
再びホームグラウンドに戻って撮った作品がこちら。
主演は、現在公開中の「ラストコーション」でも渋い魅力を放っているトニー・レオンと
「恋する惑星」「LOVERS」「ターンレフト・ターンライト」の金城武。
なお、本作は既にハリウッドでのリメイクも決定している。
内容は、「インファナル・アフェア」ほど濃密な物語ではないものの
ほどほどに良く出来たクライム・サスペンス。
アンドリュー・ラウ、トニー・レオン、金城武と聞いてピンと来た方なら。
音楽が素晴らしいのだが、エンドロールで流れる浜崎あゆみに激しく興醒め。
片っ端から無理矢理なコラボレーションを仕掛けて映画を台無しにする
AVEXのような会社は、さっさと映画事業から撤退していただきたい。
■DVD:「デス・プルーフ プレミアム・エディション」
■DVD:「グラインドハウス コンプリートBOX」
■DVD:「レザボア・ドッグス スペシャル・エディション」
当BLOG経由での予約も、99%が「プラネットテラー」を同時収録した
「グラインドハウス コンプリートBOX」(3月21日発売)に集中しているので
購入を予定している方は少ないと思うが、今週「デス・プルーフ」単品が先行発売。
タランティーノ作品ということで、代表作である「レザボア」が低価格で再リリース。
「グラインドハウス」の詳細については、以下の過去ログにて。
【紹介記事】2007年度最高のB級大作「グラインドハウス」が遂にDVD化
■DVD:「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
本谷有希子の同名舞台劇を映画化した作品。
主演は「口裂け女」の佐藤江梨子。
共演は「好きだ」「人のセックスを笑うな」など、
ここ2、3年で女優としての評価が急上昇している永作博美、
「紙屋悦子の青春 」の永瀬正敏。
「奈緒子」の佐津川愛美が、サトエリから酷い仕打ちを受けつつ
実は裏で・・・という妹役で出演している。
「佐藤江梨子主演」と聞いただけで、大半の映画ファンは
そっぽを向いてしまうような気もするのだが、なかなかの掘り出し物。
両親の訃報を受け、才能も無いクセに自意識だけが肥大した傲慢女、
澄伽(佐藤)が東京から帰郷して来たことをきっかけに
静かな田舎町で巻き起こる人間模様を描いている。
ヒステリックに妹を痛めつける澄伽、そんな姉を「類い稀なキャラクター」として
見つめ続ける漫画家志望の妹、血の繋がらない澄伽に
家族以上の想いを抱いている兄、とらえどころのない兄嫁。
皆どこか病んでいて、寂しい人ばかり。
サトエリの奮闘を上回る永作の怪演も見物。
チャットモンチーのエンディングもやたらとハマっていた。
■DVD:「怪談 通常版」
■DVD:「怪談 限定版」
「リング」「仄暗い水の底から」の中田秀夫監督が
三遊亭円朝の怪談落語「真景累ケ淵」を映像化した久々の正統派「幽霊モノ」。
脚本を「時をかける少女」「しゃべれどもしゃべれども」など
今勢いに乗っている奥寺佐渡子が担当している。
主演は、人気若手歌舞伎俳優の尾上菊之助と、
「仄暗い水の底から」でも中田監督とタッグを組んだ黒木瞳。
黒木瞳の好演もさることながら、愛した女性が次々に不幸に見舞われるという
因果を背負った青年、新吉を演じた尾上菊之助あってこその作品。
井上真央の登場する某シーンだけが、やたらと現代風なホラー調になっており
映画全体とも馴染まず浮いてしまっている点が惜しいが、
黒木瞳が水面に佇むラストシーンなど、見所も多い。
絶叫系のホラーではない、静かで美しいホラーが好きな方に。
■DVD:「空飛ぶモンティ・パイソン “日本語吹替復活”DVD BOX」
現在、奇声を発するブログパーツで絶賛ご迷惑おかけ中の
「モンティ・パイソン」もいよいよ今週発売。
詳しくは以下の過去ログにて。
【紹介記事】「空飛ぶモンティ・パイソン」DVD発売を記念してブログパーツ配布中
<
■DVD:「COWBOY BEBOP DVD BOX」
今週発売のDVDで予約数No.1なのがこちら。
HDリマスター版で再発売。
やたらとデカい「5.1ch BOX」を持つ身としては複雑なところだが
この価格ならば買い直すだけの価値は充分ある。
BD版がこの価格帯で出るまでには、まだ数年はかかるであろうし。
■BD:「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
■BD:「機動戦士ガンダムF91」
東芝がHD-DVD事業から撤退すると発表になったこともあり
一気に普及が進みそうなBlu-ray陣営は「ガンダム」2作。
BDのアニメ作品は相変わらず高価だが、次世代DVD事業が1本化されたことで、
今後のコストダウンに期待したい。
<
■DVD:「アルプスの少女ハイジ 35周年メモリアルボックス」
■DVD:「がんばれ!!タブチくん!! トリプルヘッダーBOX」
■DVD:「宇宙戦艦ヤマト TV DVD BOX」
■DVD:「超時空要塞マクロス メモリアルボックス」
今週のアニメDVDは、ジジィ世代を狙い撃ちしたかのように
クラシック作品のリリースが多い。
「おじゃまんが山田くん」なども好きだった私が
今週購入を予定しているのは「タブチくん」。
西田敏行の「ミヨコ、ちょっとそこにお座り」 をDVDで聞きたかったという方は
私以外にも全国に数万人はいるものと思われる。
「ハイジ」は期間限定生産につき、購入予定の方はご注意を。
▼今週発売のゲーム
■DS:「世界樹の迷宮II 諸王の聖杯」
■Book:「世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 公式ベーシックガイド」
今週発売のゲームは、DS「世界樹の迷宮II」から。
DVDも含めた、当BLOG経由の今週発売新作で予約数No.1のタイトル。
前作も入手困難になったサウンドトラックCD付きは
Amazonでは既に在庫切れとなっているので、
予約を逃した方は、当日販売分を残しているであろう
大手量販などを回ってみると良いかも知れない。
特典無しの通常版は予約受付中。攻略本は1日早い21日発売。
■DS:「ポピュラスDS アートワーク&テクニックガイド付き」
■DS:「刑事J.B.ハロルドの事件簿 殺人倶楽部」
■DS:「牧場物語 キラキラ太陽となかまたち」
DSのその他のタイトルは、
任天堂の歴代マシンが登場するステージを収録した「ポピュラス」、
懐かしの「J.B.ハロルド」シリーズがDSに初登場「殺人倶楽部」、
DS版の前作がシリーズ最高売り上げを更新した「牧場物語」など。
「マンハッタンレクイエム」をプレイするために
LDロム版を購入したほど「ハロルド」シリーズが好きだったので
復活を祝して久々に第1弾の「殺人倶楽部」をプレイしてみたい。
リバーヒルソフトの血を最も濃く受け継いだアルティは
PSPで「ワールドネバーランド」の発売も予定しており
リバーヒル作品が大好きだった私としては今後が楽しみ。
■PS2:「ナイツ into dreams 初回限定版」
予約数No.2はこちら。
Wii版の発売直前に「SS版のリメイクをPS2で出す」とアナウンスしてみたり、
「クリスマスナイツ」を収録していながら、肝心の発売が2月末など
せっかくの「NiGHTS」復活も、セガの売り込み方が下手なために
今ひとつ盛り上がっていないのが残念でならない。
復刻絵本「翼がなくても空は飛べる」同梱の限定版は、3万前後とのこと。
■Xbox360:「BIOSHOCK/バイオショック」
■PS3:「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」
■PS3:「バーンアウト パラダイス」
■Xbox360:「バーンアウト パラダイス」
■PSP:「無双OROCHI」
■Wii:「ウイニングイレブン プレーメーカー 2008」
ポツポツと予約が入っているのがこのあたり。
注目は、操作方法の面で新たな魅力を引き出そうと制作された
Wii版「ウイイレ2008」。
かなり忙しいリアルタイムSLGとでも言うか、
私のようなスポーツゲーム下手なジジィには
最初のうちは忙し過ぎて頭も手も付いていかず大変だったのだが、
教えていただきながらしばらくやり込んでみると次第に慣れていった。
従来のスタイルの「ウイイレ」とはかなり異なるので、
斬新さを楽しむことが出来るチャレンジ精神旺盛な方は試してみては。
コナミの公式HPにて、操作方法を紹介したムービーを公開中。
<
■DS:「スペースインベーダー エクストリーム」
■PSP:「スペースインベーダー エクストリーム」
去年の東京ゲームショウでプレイして以来、発売を楽しみにしていたタイトル。
ゲームの原点とも言える懐かしい「スペースインベーダー」に
「ルミネス」ばりのお色直しを施したリメイク作品。
PSP版の音楽がALTZやSUGIURUMNといったクラブ系ミュージシャンで
固められているのに対し、DS版は「アルカノイドDS」も手掛けていた
タイトー作品ではおなじみのZUNTATAが担当している。
パドルコントローラー、振動カートリッジなどに対応したDS版か、
グラフィック面では一枚上手のPSPかはお好みで。
私は「メトロイドプライムピンボール」で振動カートリッジを、
「アルカノイドDS」でパドルコントローラーを入手済みなのでDS版をセレクト予定。
「アルカノイドDS」もこれぐらい進化してくれると良かったのだが・・・
▼今週発売のゲーム関連商品
■CD:「NiGHTS into dreams... パーフェクトアルバム」(SEGA DIRECT)
■CD:「ゴールデンアックス ザ ミュージック」(SEGA DIRECT)
今週はCDは、セガダイレクト専売の2タイトル。
■Book:「美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史/西田宗千佳」