■PS3:「忌火起草 『忌火起草 生誕編』付き」
サウンドノベル第1弾の「弟切草」が発売されてもう15年。
「新たなジャンルが誕生した」ともてはやされていたのが
つい昨日のことのようである。
SFC用ロムの大容量化にともなう価格高騰で、
1万円を上回るソフトも珍しくなくなっていた時代に
突如登場した「弟切草」は、グラフィックもBGMも
必要最小限に抑えられ、恐怖はプレーヤーの脳内で
プレーヤー自身が膨らませて行くという点が斬新であった。
「うふふふ」とだけ挿入される音声がとびきり怖い。
サウンドノベルとは、本来そういうジャンルであったはずなのだが・・・
■PS3:「忌火起草 『忌火起草 生誕編』付き」
現在発売されている家庭用ゲーム機で
最も性能の高いPS3で発売される「忌火起草」は、
「サウンドノベル」という枠を大きく抜け出していた。
ブルーレイディスクを使用した高解像度のグラフィックや
ホラー映画と見紛うほどのハイクオリティームービー、
ト書き以外の登場人物達の台詞はフルボイス仕様。
音響はもちろんドルビーデジタル5.1ch対応。
ひとことで言えば、「格が違う」のである。
これはもう、サウンドノベルではない。
これはもう、シアターノベルだ。
画面にはテキストも表示されているので
サウンドノベルだと言えばそうなのだが、
「読んでいる」感覚は薄まり、「観ている」感覚が強まった。
テキストは早送り出来ても音声は早送り出来ない仕様になっている
(フローチャートからシーンごと飛ばすことは可能)のも、
プレーヤーに「鑑賞」してもらいたいからではないか。
この世で最も優れた演出機能を持つ「想像力」の介入する余地を
本作はほとんど与えておらず、この「読書」から「鑑賞」への変化が
これまでのサウンドノベルファンにどう受け入れられるのかは気になる。
特に、セガサターン版の「街」で初めて実写の人物が登場した時、
「何故シルエットではないのか」と拒絶反応を示したファンならば
フルボイス化は複雑なところではないか。
私がまさにそのひとりなのだが。
メインシナリオは6本、エンディングは30種類。
ゲーム中には、「超怖い話」の加藤一氏による「百八怪談」という
108本のミニシナリオもちりばめられているので、
全てのエンディングとミニシナリオを観るには
相当やり込む必要がありそうだ。
サウンドノベルでは恒例のピンクシナリオももちろんあり。
■PS3:「忌火起草 『忌火起草 生誕編』付き」
今回用意された特典は、ボツになったシーンや
開発秘話などを盛り込んだ「忌火起草 生誕編」。
装着率は初回出荷分の40%を予定している。
「どうせならとことんこだわりたい」とのことで
特典にもブレーレイを採用した。
正直、あと1000円安ければ・・・という思いがないでもないが
「弟切草」以来、本当に久しぶりに
「ちゃんと怖そうなホラーサウンドノベル」なので私は購入決定。
【関連記事】祝・YouTube対応記念。PS3「忌火起草」予告編動画
■PSP:「廉価版・かまいたちの夜 特別篇」
■PSP:「廉価版・街 運命の交差点 特別篇」
PSPに移植されていたサウンドノベルの廉価版。
8月30日に2本同時発売。
「かるッP」を購入予定の方にもお勧め。
*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
タイトル:忌火起草
メーカー:セガ/チュンソフト
発売日:2007年10月25日
価格:7,980円(税込み)
公式サイト:http://chun.sega.jp/imabiki/
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