今年は「リズム天国」の応援団長に立候補するとにした | 忍之閻魔帳

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リズム天国
■GBA:「リズム天国」


昨年の夏、「押忍!闘え!応援団」の応援団長に立候補した私だが、
今年の夏は「リズム天国」の応援団長に立候補することにした。

飾り気のないタイトルとGBA用ソフトということで
ノーチェックの方も多いかと思うが、
「リズム天国」の別名は「きざむ メイド・イン・ワリオ」である。
たった今、勝手に私が名付けただけだが。

本作は、説明不要のシンプルさと
思わず笑みのこぼれるミニゲームで大人気シリーズとなっている
「メイド・イン・ワリオ」シリーズのスタッフが手掛ける最新作である。
任天堂の「Wii」でも、現在新作が開発中だ。
「メイド・イン・ワリオ」(GBA)
「あつまれ!!メイド・イン・ワリオ」(GC)
「まわる メイド・イン・ワリオ」(GBA)
「さわる メイド・イン・ワリオ」(DS)
の流れを汲みつつ、ワリオのような
良くも悪くもゴテゴテしたキャラクターがいなくなったおかげで
「面白い…けどちょっと暑苦しい」から「暑苦しい」だけが排除され、
さらに「可愛い」が追加された。
これにより、ターゲットは更に広範囲に広がったように思う。

収録されているミニゲームは、
どれも「リズムを刻む」ことを目的としている。
この点が、メロディに合わせてボタンを押す、
つまり「音符を追う」ことを目的としている
一般の音ゲーとは一線を画しているところだ。
「リズム天国」で言うところの「難易度が上がる」とは、
「複雑かつ高速でのボタン押し」ではなく
「より正確にリズム刻むこと」を意味する。

最初に行なう「リズム感チェック」は
「7、6、5、4、3、2、1、ハイッ」の
「ハイッ」の時にボタンを押すなどの
シンプルなものが3種類ほど用意されている。
始めのうちは全てガイド付きだったカウントから、
「7、6、5、4、3、フン、フン、フン」
「7、6、5、フン、フン、フン、フン、フン」
「7、フン、フン、フン、フン、フン、フン、フン」
と徐々にガイドの数が減っていき、無音状態が増えていく。
このため、プレーヤーは脳内でカウントを取らなければならなくなる。
脳内カウントの正確さは心電図で表示され、
ボタンを押すタイミングが早過ぎたり遅過ぎたりすると、
心電図は波打つように乱れてしまうという仕掛けだ。
もうこの時点で「リズム天国」にメロメロである。

本編開始後、メロメロはさらにヒートアップする。
3兄弟(かどうか知らんが)の3番目をプレーヤーが担当する
「パチパチ三人衆」の可愛さにバックバク、
リズムに合わせてたまねぎ親父の顎髭を毛抜きで抜いていく
「リズム脱毛」にゲラゲラと、
新たなミニゲームをプレイするごとに顔中の筋肉が緩んでいき、
このロムを抜き取って今すぐ帰りたい衝動に駆られてしまった。
細かな部分に凝りまくったグラフィックや
操作性も完璧で、価格も安めの3800円。
間違いなく「買い」の1本だ。

なお、本作は「リズムを刻む」ことが目的となっているので
可能な限り大音量、出来ればヘッドホンを使ってのプレイが望ましい。
DSでももちろんプレイ可能だが、
「まわる メイド・イン・ワリオ」とミクロの相性が最高だったように、
本作はDSよりもミクロとの方が相性が良いと思う。

昨年夏の「押忍!闘え!応援団」は、ハートを直撃されながらも
選曲の偏り具合や絵柄の濃さから
「でも売れないだろう」ということもうっすら見えていたが、
本作はそういった「人を選ぶ」要素がほとんど見当たらないため、
プロモーション次第では大化けする可能性も充分秘めている。
確実に縮小しているGBA市場だが、
せめて「MOTHER3」と同等以上は売れて欲しいタイトルだ。

難しいか。

【関連記事】

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●私は「押忍!闘え!応援団」の応援団長に立候補する者也:壱
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*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


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  タイトル:リズム天国
    機種:GBA
  メーカー:任天堂
   発売日:2006年8月3日
    価格:3800円(税込み)
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