私が「テトリス」に求めるモノ「テトリスDS」その2 | 忍之閻魔帳

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テトリスDS TETRIS DS
「テトリスDS」(4月27日発売)


前回、アレンジモードについては軽く触れたので
今回は土台の話をしてみたい。
私が「テトリス」の善し悪しを決める時の判断基準は、「感覚」である。
「テトリス」は、さほど難解なパズルではない。
その昔、知人の店で閉店まで酒を呑み、
始発が走るまでの時間稼ぎに立ち寄った喫茶店に置いてあった
「テトリス」をプレイした時、かなりの酩酊状態にも関わらず
レベル99まで持っていけたぐらいだ。
以上、プチ自慢終わり。

つまり、「テトリス」は感覚でプレイするパズルゲームなのである。
亜流の「コラムス」や「ぷよぷよ」ですら、若干頭は使う。
「ドクターマリオ」までいくと、さらに使う。
「カートンくん」までいくと、使い過ぎて頭が疲れる。
しかし「テトリス」は使わない。
思考速度でも指先のテクニックでもなく、
「無心」であることをまず要求されるのだ。

「無心」の状態を保つには、
どれだけ手なりに動いてくれるかが重要になってくる。
以前書いた「テトリス」ベスト4
(AC版の「グランドマスター」、FC版「テトリス2」
 SFC版「武闘外伝」、WS版「テトリス」の4本)も、
グラフィックやBGMなどの装飾部分ではなく、
感覚的に優れているかどうかに比重を置いて選んだ。
特に「グランドマスター」は、言葉にするのが難しいのだが、
落下速度を早めたパーツをギリギリのところで「くっ」と止めたり、
上からでは収まらないパーツを
真横に来た時点で回転させて滑り込ませたり、
着地したパーツが完全に固定されるまでの「間」の取り方だったりという、
どうでもいいようでいて、
実は一番重要な部分の調整に神経が注がれている(気がする)。

今回の「テトリスDS」は、
残念ながら感覚面ではベスト4に届いていない。
若干操作性の良くなったGB版「テトリス」どまりという気がする。
私が「グランドマスター」に慣れ過ぎたというのも問題なのだと思うが、
全てにおいてまったりし過ぎなのだ。
歴代の任天堂キャラクター総出演の賑やかさも
各キャラクターにちなんだBGMも
プレイ中に上画面で「マリオ」が走ったり跳んだりするのも確かに楽しい。
Wi-Fiを使った通信対戦にも参戦予定だ。
だが、それらの楽しさを100%活かす為にも、
もっと「操作感覚」に気を配って欲しかった。
「脳トレ」で文字を書く時、タッチペンの動きに合わせて
サラサラと音がするような心配りを「テトリスDS」にも見せて欲しかった。

ただ、これはあくまでも基板を購入するような
酔狂なファンの意見であって、
Touch!Generationsシリーズをきっかけに
DSを購入したライトユーザーが、「nintendogs」や
「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の次に購入するソフトとしては
最適の1本だと思う。

ベスト4には届かないものの、単独5位。
第一印象はそんな感じだ。

【関連商品】


カートンくん


アイレムから発売された上級者向け落ちゲーの隠れた名作。
とっつきは悪いが、最初の壁をクリア出来れば手放せなくなる。
マーケットプレイスなら新品もかなり格安だ。
* 新品1000円台の物は完売したようだ。


TETRIS with カードキャプターさくらエターナルハート


「グランドマスター」のアリカが開発しただけあり、
「テトリス」部分の完成度はかなり高い。
withから後ろが私にとっては蛇足であったが・・・


テトリス ザ・グランドマスターエース


正真正銘「グランドマスター」なのだが、
ハードがXbox360では売れるはずもなく、
コントローラーが大き過ぎるせいで操作感覚も微妙に。
PS2に移植希望。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:テトリスDS
    機種:ニンテンドーDS
  メーカー:任天堂
   発売日:2006年4月27日
    価格:3800円(税込み)
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