「教授」の真の後継者は「えいご漬け」 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け


来年1月26日と言えば、

「ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII」
「新 鬼武者 DAWN OF DREAMS」

などの新作が同日発売になるという1月市場最大のヤマ場なのだが、
そんな日にDSが投入してくるのが、
今回紹介する「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」である。

「大人のDSトレーニング」と付いているので
「教授」の流れを汲んだ任天堂オリジナルと
勘違いされている方も多いかと思うが、
元々はプラトより発売されているPC向けのソフトであり、
累計販売本数は18万本と、教育学習系のソフトでありながら
一般のゲームソフトにも全く引けを取らないセールスを記録している。
今年の8月には改訂版もリリースされた。

今回リリースされるDS版「えいご漬け」は、
任天堂とプラトとの共同開発になっている。
DSのハード性能を知り尽くした任天堂が加わることで、
「DSでしか出来ない」「DSならでは」の「えいご漬け」を見事に完成させており、
個人的には「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」よりも好印象を持った。

システムについては・・・いい加減にしろと怒られそうなのだが、
Ristretto殿のBLOGがかなり細かな部分についてまで紹介されているので、
ここでは割愛させていただき、プレイ後の雑感などを。。。

筆記体が対応していないというのは予想していたのだが、
日本語よりも遥かに単純で認識し易いと思われたアルファベットですら、
「教授」での平仮名入力と比較しても大差がない、
つまり認識ミスが割とあるというのは惜しい。
「c」と「o」、「d」と「a」、「i」と「l」など、
確かに似ているので仕方ないかとも思うのだが、
基本的にどのモードもスピードを求められるだけに
この部分については徹底的に認識度を上げていただきたい。
ちなみに、アルファベットは大文字も小文字も認識するとのことなので
全て大文字で入力すれば若干ミスは減るかも知れない。

と、最初に難点から書いてみたが、
私の感じた不満点はこの1点のみであった。
後は全てにおいて文句なし、
3800円では申し訳なくなるほど実用性も高く、しかも楽しい。
懸念していた音声も非常にクリアな上に豊富で、
よほど大容量のロムを使用していると見た。

少し前、「TALKMAN」を紹介した時に

>ツール以上の「何か」を期待していた私にとっては、
>正直少し物足らない印象が残った。

と書いたのだが、私が「TALKMAN」に求めていたのは
まさにこの「しかも楽しい」の部分だったのだ。
「えいご漬け」は学習系のソフトとしても良く出来ているが、
それ以上にとにかく楽しい。
(現役の方も多いと思うが)学生時代、
同じ科目でも教師が変わっただけで
授業が格段に楽しくなった経験はないだろうか。
「えいご漬け」は、受け持ちの教師によって
成績が極端に上下していた私にとって、
抜群に面白い授業をする教師のような存在になるかも知れない。

早撃ちでネズミからチーズを守る「書き取りネズミ捕り」は、
昔懐かしい電卓を使ったシューティングのような楽しさがある。
と書いてみたものの、どう考えても25年ほど昔の話なので忘れてくれ。
「コズモギャング・ザ・ビデオ」風・・・これも古いか。
他にも、「大合奏!バンドブラザーズ」のバーバラが登場する
「いじわるディクテーション」などモードも豊富で、色々と試しているうちに、
いつの間にか英語まみれになっていることに気付く。
なるほど、だからタイトルも「えいご漬け」なのか。
納得だ。

NHK出版から発売されているCD付きのテキストなどが
だいたい1冊1500円前後することを考えても、
これだけの内容で3800円は驚異的だ。
中学生以上なら誰にでも楽しめる
ポスト「教授」として、多くの方に触れてみていただきたい。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け
    機種:ニンテンドーDS
  メーカー:任天堂
   発売日:2006年1月26日
    価格:3800円(税込み)
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