「ナムコレクション」惨敗の理由を考える | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

ナムコ
ナムコレクション

というより、「何故こんなものを出したのか」といった方が近いか。

先週発売になったナムコの50周年を記念した
PS2用ソフト「ナムコレクション」が消化率・販売数共に大苦戦している。
週明けの時点で早くも掛安が出ており、
「namco 50 ANNIVERSARY」の文字が刻まれたパッケージが
ワゴンに並ぶという、屈辱的な目に遭いそうな気配だ。

以前にも少しだけ触れたのだが、
「ナムコレクション」はもう企画の段階から間違っていると思うのだ。
50周年を記念して「ナムコミュージアム・コンプリートBOX」か、
「ナムコミュージアム」の新作というならまだ話は分かるが、
寄せ集められたのが中途半端に古いPSのソフトばかりでは売れるはずがない。
5本集めようが10本集めようが、PSのソフトが動くPS2で、
何故今更中古相場が500円前後のソフトを買う必要があるのか、
ほんの少し考えれば分かることではないか。

ちなみに収録の5作品は

「リッジレーサー」83万本
「鉄拳」82万本
「 エースコンバット2」64万本
「ミスタードリラー」17万本
「風のクロノア」24万本

と、どれも確かに売れている。
しかし、売れているからこそ中古にも多数流れているのだ。
試しに近所の中古ショップで価格をチェックしてみたところ、

「リッジレーサー」80円
「鉄拳」80円
「 エースコンバット2」280円
「ミスタードリラー」880円
「風のクロノア」780円

であった。総額2100円である。

「ナムコミュージアム」に収録された作品は、
現在からの入手が困難であることや、
当時のコンシューマーでは移植に無理のあったタイトルが
完全移植されていたからこそ、寄せ集めることに価値があったのだ。
ナムコの目標本数は15万本とのことだが、
現状を見る限り1/5も怪しい。

断っておくが、「ナムコレクション」に収録されたソフトは
間違いなく良作ばかりだ。
まだ「ちゃんと色褪せていない」だけのことである。
「復刻」という企画は、
対象となる作品が色褪せて初めて価値を持つものだと思うのだが。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:ナムコレクション
   機種:PS2
 メーカー:ナムコ
  発売日:2005年7月21日
   価格:3990(税込み)
公式サイト:http://namco-ch.net/namcollection/index.php
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★