発売後の口コミでロングセラーとなり、
通常版・廉価版合わせて24万本以上のセールスを記録した
「ICO」の制作スタッフが送る新作
「ワンダと巨像」の発売が10月27日に決定した。
魂を失った少女を目覚めさせるため、
主人公ワンダが愛馬アグロと共に「古えの地」に棲むという
巨像を倒しにいくアクションゲームだ。
完成版に近いロムを触る機会を得たので、
以前の記事に少し加筆してお届けする。
プレイ後の第一印象は「『ICO』の続編」というよりは
「雑魚キャラのいない『ゼルダの伝説・時のオカリナ』」といった雰囲気であった。
愛馬アグロに跨がって古えの地を走るワンダが
「時のオカリナ」のリンクとかぶって見えたのだ。
決定的に違うのは、村に人がいて、フィールドには敵キャラがいて、
ボスがいて、とアクションアドベンチャーの王道を行く「時のオカリナ」に対し、
「ワンダと巨像」には巨像以外の敵キャラ、いわゆる雑魚キャラがいない。
目指すはひたすら巨像のみだ。
（開発途中のロムの為に雑魚がいないのかと思い確かめてみたのだが、
どうも意図的に雑魚は置いていないようだ。ただし7月現在の話）
ワンダの孤独を際立たせるため、敢えて人物などは排除しているのかも知れない。
剣を太陽に向けて掲げると、光の筋が集まる場所がある。
光が指し示す先に棲む巨像を倒して少女の元に戻り、
天上からの声を頼りにまた新たな巨像を探して倒す、
というのが大まかな流れである。
雑魚キャラがいないので、「ボス戦のオンパレード」といった感じだ。
フィールドはかなり広く、光に向かって直進しようにも
洞窟があったり、崖が聳え立っていたりと、
巨像に辿りつくまでに一苦労しなければならない。
巨像との戦い方は、ロッククライミングさながらに巨像の体を登り、
全ての巨像に必ずあるウイークポイントを見つけ出し、
そこに剣を突き立てて倒す、というのが基本だ。
ワンダには握力という要素があり、握力が弱まった時に
巨像が暴れまくると振り落とされてしまうこともあるので
ウイークポイントに辿り着くまでをいかに効率良く攻めるかが鍵になっている。
（ただし、巨像の体のあちこちに、
手を離して休むことの出来る場所が設けられている）
ちなみに、巨像は全部で約15体ほどいるそうで、
水に棲む巨像や空を飛ぶ巨像など、様々なタイプが登場するようだ。
先日触った開発中のロムには
「MINO」（最初の巨像であるミノタウロスのことだと思う）の他に
「SNAKE」「BIRD」「KIRIN」「YAMORI」「SALAMANDER」などの
コードネームも見えた。何となく巨像の姿が想像出来るのではないか。
操作性やカメラアングルは「ICO」の反省点を踏まえてか
随分と改善されているので、「ICO」で感じたようなストレスはない。
逆に、少女を守りつつ進むという要素や、
ダンジョンに仕掛けられた謎を解くパズル要素が薄い分、
巨像との戦いのみでいかに間を持たせるかは不安が残るが、
その辺はうまくやってくれるのではないかと期待している。
巨像との闘いは非常にストイックで、
一瞬の隙を突いて攻めなければ体に触れることすら困難という場面もあった。
このゲーマー寄りとも取れるバランス取りが
世界観に惚れ込んだユーザーにどう受け止められるかは微妙なところだ。
なお、予約特典には制作過程やプロモーション映像などを収録した
スペシャルディスクが用意されている。
ただし、初回発注の30%にしか付属しないらしい。
実はこの特典ディスクには、プロモーションムービーの他にも
様々なおまけが用意されている。
「ワンダ」に関するムービー以外の秘蔵データや、
「ICO」に関するものも収録される「予定」とのことなので、
実現すれば「ICO」ファンは必携のディスクになるのではないか。
特典比率の低さから、詳細が明らかになった頃には手遅れ、
ということも充分あり得るので、購入を予定されている方には
早めの予約をお勧めしておこう。
ただし、特典ディスクの内容についてはあくまでも「予定」であり、
変更の可能性もあるのでくれぐれもご注意を。
＊当BLOGでの新作紹介は、
１：あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
２：数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
３：発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。
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タイトル：ワンダと巨像
機種：PS2
メーカー：SCE
発売日：2005年10月27日
価格：7140（税込み）
公式サイト：http://www.playstation.jp/scej/title/wander/
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