「グランドセフトオート」の売り上げが急上昇中 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

カプコンからすれば神奈川県様様、といったところか。
神奈川県に有害図書認定を賜った
「グランドセフトオート」(以下「GTA」)シリーズの
販売数が軒並み増加しているという珍現象が起きている。

故・深作欣二監督の映画「バトルロワイヤル」が
上映直前にお偉方から「STOP」がかかり、
あわや公開中止かという所までこじれたものの結局R15指定で決着、
しかしこのやり取りが世間の注目を集めたことで
かえって映画は大ヒットしてしまったということがあったが、
今回の「GTA」の販売数増加も全く同じ理屈であろう。

以前、本館の記事「有害図書2005」内で

>ゲームという「果実」が有害図書という認定を受けても
>より甘い「禁断の果実」になるだけだ。
>食べたがる子供はむしろ増えるのではないか。

と書いたことがあるのだが、
最近はこれをビジネスに利用する企業も増えてきた。
SCEからリリースされた「SIREN」や
少し前に公開された「JUON」のCMなども典型的な例であろう。
「視聴者から『怖過ぎる』とのクレームが来てCM中止」
という展開までを想定して仕掛けていることは明白だ。

カプコンは遺憾の意を表明する前に、
神奈川県に感謝の意を表明すべきではないか。