第24回 大人と子どもの交流読書会 課題図書型 内容


4/8(土)第24回課題図書型読書会を16:00~19:00で実施しました。

参加者は3名です。

 

ここから課題図書の内容です。

 

今回は、青空文庫『魔女のパン』(O・ヘンリ)でした。

 

 

 

 

 

まずは近況報告。

 

その後、読んだ感想。

 

 

 

 

始めに好きな、あるいは、嫌いな、あるいは、気になるキャラクターとその理由を書いてもらいました。

 

書くのは、磁石シートで、ホワイトボードにつけられるようにしました。

 

今回も、みなさんの声を拾いながら展開していきました。

 

 

マッピングはせずにこんな感じで。

 

今回は好きなキャラクターや嫌いなキャラクターと両面がでましたね。複数名を挙げていた人もいました。

 

好きなキャラクターは、3名中1名がミス・マーサ、3名中1名がブルムバーガー、3名中1名がパイプを吹かした若者。

 

嫌いなキャラクターは、3名中1名がミス・マーサでした。

 

ミス・マーサは、思い込みが激しすぎという意見で、それを嫌いと思う人と面白いと思う人がいました。

 

ブルムバーガーは、仕事を真剣に行なっているところが好きと、パイプを吹かした若者は、冷静なところが好きな理由でした。

 

 

 

面白かった意見としては、

 

■ミス・マーサは芸術家というものになぜ囚われていたのか?

⇒芸術家に囚われていたのではなく、好みの男が芸術家だと思ったからに過ぎないだけ。

⇒芸術家の誇り高さを知っていたとあるので、やはり芸術家に囚われていたような気がする。過去に芸術家と触れ合ったことがあるのではないか?

⇒どこで触れ合ったかというと、教科書で芸術の時間に芸術家とは高尚なものであると思わされていたのではないか?

⇒逆に芸術家と触れ合ったことはなく、お金目当ての経済好きな男ばかりに若いころ言い寄られてうんざりしていたのではないか?だからこそ、お金を重視しない芸術に価値を置く者に憧れを抱いていた。

 

■ブルムバーグは裁判に訴えるのではないか?

⇒損害賠償請求をした方がいいのではないか?

⇒損害とは?そして損害額は?

⇒ミス・マーサのパンにバターを塗りこむという行為が、建築設計図を台無しにしているから、そこに損害との因果関係がある。また、損害とは、市役所のコンペに出品していたら採用されていたかもしれない。そうすると、採用されていた分の報酬の損失が発生する。

⇒採用されていたかどうかはわからないので損害が実際にあったとはいえないのではないか?

⇒3か月の仕事が台無しになったことは事実なので、その損害を金額に換算するという考えは成り立つ。

 

■どうしてミス・マーサはこれまで独身だったのか?

⇒平然と嘘をつけるタイプの女だから。絵も大好きとか言いながら直ぐに飾った絵を引っ込ませたところから。

⇒お金目当ての男ばかりに言い寄られてきたので、親が結婚に反対していた。

⇒ミス・マーサ自身もお金目当ての男にばかり言い寄られていて、自分の周囲には好みの男がいなかった。

⇒慎み深すぎたから。

 

 

最後に一人一人この読書会に参加して、学んだこと・知ったことを述べてもらいました。

 

●いつもはみな意見の相違があるものだが、今回は意見の相違がなく一致した。そういう場合もあると言うことで新鮮さを感じた。

●短い話だと一人で考えるのは大変だが、読書会でみんなから意見を聞いていくと、わかりやすくて、背景やキャラクターがよくわかるようになる。

●思い込みは良いことではなくて、相手のことを思いやって事前に調査することが大切と学んだ。