第21回 大人と子どもの交流読書会 課題図書型 内容





1/14(土)第21回課題図書型読書会を16:00~19:00で実施しました。

参加者は7名です。

中1生が1名、中2生が2名、中3生が1名参加してくれました。

 

新しいメンバーがいたので、各自の自己紹介と近況報告をしてもらいました。

また、当読書会の流れについて説明しましたが、前回から通常のキャラクター分析・テーマ分析ではなく、「登場人物の行動の原因」に絞って話を進めるという形に変更したことも説明しました。

 

ここから課題図書の内容です。

 

今回は、青空文庫『トカトントン』(太宰治)でした。

 

 

 

 

みなさんの最初の感想は難しい!!でした。

 

さて、どんな読書会になったのでしょうか。

 

 

手紙に男が書いていた出来事はウソか本当のことか?という投げかけに対して、

 

全部ウソ・・・2名

一部ウソ・・・2名

全部本当・・・1名

 

という意見がでました。

 

また、出来事ではなく、男のトカトントン前のやる気はウソか本当か?という投げかけに対して、

 

ウソ・・・1名

本当・・・4名

 

という意見でした。

 

 

 

作家は手紙の主への返事の中で最初「気取った苦悩」だと断言しましたが、この回答に対して、

 

■的を得た回答である

■悩んでいる手紙の主を馬鹿にしている

 

とプラス評価とマイナス評価に分かれました。

 

 

 

 

手紙の主の悩みに対して、作家は解答を与えますが、その解答は「勇気を持て」。

これに対して皆さんの感想は、

 

■これでは解決しない

■精神論じゃん

■真面目に答えていない

 

などの否定的な意見がでました。

 

 

 

それで、適切な解決策はあるのかどうかをみなさんに聞くと、

 

■報酬を与える

■本当にやりたいことを見つける

■時代の価値観に合わせて視点を変える

 

という意見がでました。

 

 

 

 

 

他に全体として面白い意見としては、

 

■手紙の人物と作家は同一人物ではないか?いや、作家はトカトントンに陥ったことがないから手紙の人物の気持ちがわからないのだ。

 

■終戦によって、時代の価値観が変わって、国民がみなトカトントンを抱えてしまった。

 

■トカトントンは心臓の音で、終戦の時に、どきどきしていた心臓の音がトラウマになって、パブロフの犬のように心臓が高鳴ると、それがスイッチになってやる気が失せるのだ。

 

なんかがありました。