第18回 大人と子どもの交流読書会 課題図書型 内容





10/8(土)第18回課題図書型読書会を16:00~19:00で実施しました。

参加者は5名です。高校生が1名初参加でした。初参加者がいたので、まずは各自の自己紹介と近況報告をしてもらいました。



課題図書は新潮文庫『フランダースの犬』(ウイーダ著)です。

フランダースの犬 (新潮文庫)/ウィーダ
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そして、読んでみた感想を聞きました。

■大人目線で見ると、この話は何だったんだろうと疑問符がつく。ただ、風景描写など綺麗で、美しい話ではあったので、嫌いではなかった。

■子供向けの話なのにドーンと重い話だな。アニメもあるが、悲しみが強い感じがする。

■悲哀、孤独、死とか暗い言葉が多い。子供向けにしては悲しい。最後の「永久に!」の!マークがついているのはなぜ?アニメ版は子供向けなので、残酷な言葉はないが、難しい言葉多かった。

■フランダースの犬は今回初めて深く知った。今とは違う時代背景の貧困は自分は知らなかったが、読んでまっすぐ伝わってきた。悲しいというのが一番伝わる。ネロとパトラシエの仲の結びつきが強くてすごく熱くなるものがあった。

■犬が可哀想すぎる。昔はこんなにも働かせられていたのか。





続いて【キャラクター分析】です。




■ネロ






■パトラシエ









次に【テーマ分析】です。








さらに【疑問点】を扱いました。







 
最後に、読書会の感想を述べてもらいました。


■課題図書の読書会をやって、コゼツは悪役として扱っていたが、コゼツ本人のことを考えたら、家を守らないといけないという使命感があるのを知った。見方を変えると、意見が変わるところが面白い。人の数だけ見方があり、多人数で読書会をすると面白いことになる。いつも感想は同じことを言っている気がする。

■久しぶりに参加したが、眠いのに変わりはなかった。東洋と西洋で見方が違うのは、面白いなぁ。そんなに見方は変わらないと思っていたが、いろんな人がいるものだ。読書会の最初の方は面白くないなと思っていたが、フランダースの犬も読みがいがある。後半になって深まっていったのは良かった。自分の意見を自由に言える空間があるのも素敵だ。チェアマンが変わると、進め方や意見も変わるのでいいなと思った。

■内容的にフランダースの犬は悲しい話だなと舐めていたが、読んでいい話だとは言えないけれど、深さは十分に味わえた。読書会をやって、こうした他人の意見を聞く機会がなかったので新しい感じがした。中学のときの集団討論のとき以来だから、人の意見を聞いて自分の意見を言うのは楽しいことだ。

■この作品は最初子供向けかと思って、わかりやすい話だと思っていたが、話し合うと作品の深さを感じることができると思った。ここそう解釈するんだという新鮮な驚き、学びがある。参加者の人生観が出ていて面白いです。


次回の課題図書は11/12、「君の膵臓をたべたい 」(住野よる)です。