第14回 大人と子どもの交流読書会 課題図書型 内容





6/11(土)第14回課題図書型読書会を16:00~19:00で実施しました。

参加者は3名です。



課題図書は青空文庫『いのちの初夜』(北条民雄著)です。
いのちの初夜 (角川文庫)/北条 民雄
¥497
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今回は中学生が定期テスト直前と言うことで参加が見合わされました。
参加者にまず近況報告をしてもらいました。

つづけて、読んでもらった感想を述べてもらいました。

■ハンセン病がそもそもわからなかったが、今の自分と重ね合わせて読んだ。病気のしんどさのひどいバージョンとして。病気を受け入れないままはしんどい。受け入れたら違う可能性が発見できて終わった話だったが、物足りない感じがした。生々しすぎる描写があって、うーんと思った。もっと詳しく広げて行ってくれればなあと思った。寸止めされた印象。

■前の人の感想と同じような感じに思った。ハンセン病をよく知らなかったので驚いた。描写が生々しくて読むのが辛かった。今の自分を受け入れた上で、どうしたいのかという問いかけなのだろう。誰にでも当てはまるいい話だった。書かれている言葉からイメージするのが難しい感じ。どういう状態にあるのかがイメージできない。

■夢のシーンの意味がよくわからなかった。差別は他者ではなく自分の心の中から来るものなんでは?と思った。



続いて、キャラクター分析です。



(1)尾田高雄








(2)佐柄木













続いて、テーマ分析です。












最後に読書会の感想を述べてもらいました。


■やってみて読み深められた満足感でお腹いっぱい。読みやすかったのと意味が分からないところもなかったので、今回はよりわかりやすく参加しやすかった。

■けっこう深いところまでやれた満足感がある。ここまでできると読書会はいいと思う。読んでいるときから「おのころ心平」の名前がちらついていたが、今彼が言っているようなことをこの時代に見ていて乗り越えた人がいたんだなあと思った。





次回の課題図書は7/9、青空文庫「グスコーブドリの伝記」(宮沢賢治)です。