SAKURA(11)

第一話
前回のお話

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「どうしたんですか?」

「んー。なにか今、音が聞こえなかった?」

「そうですか?」

俺も芹沢さんにつられ後ろを振り向いた。
このあとどうしようかと考え過ぎ、頭がパンクしそうだったのはナイショだ

「気のせいかな」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

触れ合う肌
絡まる腕
思わず声を上げてしまう

ん。。くぅ。。あx

見上げる天井には学校などでよく見た水銀灯がぶら下がっている
意識が次第に遠のく
その水銀灯がダブって見えてきた

「おぃおぃ
岸川それでしまいか?」

あたしはバンバンとその腕を叩く

「参ったって言ってんでしょうがぁー」

「ったく
だらしねぇ」

柔道着の襟を締めていた手がフッと緩む

あたしはけほっけほっと咳き込んだ

相手は起き上がりパンパンと胴着を直した
その胸には『山村』と書かれていた

「ほら手ぇ出せ」

「ぱねぇんっすよ山村さんわっ!」

「おめぇが勝負したい、つっただろうが」

山村は睨むように言い放った


あたしは目を逸らしシュンとする
これで0勝30敗・・
また記念すべき敗戦が決まった

あたしは山村さんの手を掴み起き上がる
くそ・・その赤帯はやっぱ遠い
自分の黒帯をきゅっと締めて額の汗を拭いた

「今日の昼飯は岸川の奢りな
ごちそうさん☆」

言いながらデコピンをくらわせる山村

「デコピンも痛いっつーの」ボソ

「あ?なんか言ったか?」

「なんでもないっすよ。しっかりと奢らせて頂きます!
警部!」

ィー(。・ω・)ゝ
と大袈裟に敬礼した

「わざとらしぃんだよ!てめぇは!
ほら行くぞ。さっさと着替えろ」

振り返った瞬間舌を出しイーとした。

SAKURA(12)

※以前書いたモノを強引に繋げます
大丈夫なのか!?

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