KISS


息が出来ないほど
あたしの唇を塞いでる

言葉もなく・・
このぬくもりだけを感じてる


漏れる音が・・あたしの中心に届く

その届くモノに音が聞こえるよう・・

とくん

トクンと・・


薄らと開いた目から写るものも
息遣いも
すべてがあたしを塞いでくれる

ぽっかりと開いた穴を、あなたのキスで塞いでくれる
もしも、あなたにも穴があいてるのなら


今・・その穴は塞がってる?

日食の影響で出来上がった木の陰が普段と違う影(カタチ)を創り出す。
小さな太陽の光が無数の三日月を描くように現れ、
ゆらゆらと風に揺られながら出来上がってた。




数秒だけ?数分だけ?
この日に出来上がった影。
その数分だけ出来上がった影は、
とても綺麗に揺らめいてた

まるで海底の中で見る太陽の光のように。
反射した光が眩しくて・・

それがあたしの心に焼きつける。



リングにはならなかったけれど
あたしとあなたの想いはきっと繋がってる

そう感じながら・・
そう想いながら。。
あなたの唇を塞ぐ


愛しいと


心の中で呟きながら

FIN


→全話登場人物一覧 こちら

お帰りの際にぽちっとお願いします
携帯の方は→こちらへ

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村