素直に謝ればいいのだろう
だけどそれはどこか言い訳みたいに思える
自分に素直になれない

俺は・・また
お前を追い込むような言葉を投げかけてしまう・・


ほんとは・・
お前の声に安心してんのにな。。


せっかく掴むことができたのに・・
ほんとバカだよな


「分かってるわよ!
あたしだって
それでもあたしは恭介を」

「わりぃ夕菜・・」

「え?」

「俺が悪かった
ほんとはな・・お前の声聞けて安心してんだ」


どこか強がってて
たまに見せるあなたの弱さ
あの時・・どうしようもないくらい切ない表情だったあなた・・
分かりやすい行動。。

追いかけて来てほしかった。。
あたしを掴んで離さないでほしかった

それでも・・そんな恭介をあたしは・・


「そうやって・・最初っから言ってくれれば
あたしだって・・」

夕菜は涙を堪えるが自然と嗚咽が漏れる

「わりぃな・・わかってんだ
俺だって・・」

ふぅ~と一呼吸置く恭介

「夕菜・・
お前がいねぇと。。どうもだめらしい」

「ばか・・」


ほんとばか・・
きっとそうだろうな
そうなんだろうなって・・

分かってたの。。恭介の考えてること
想ってること・・
だから。。電話した・・ほっとけなくて。。
そんなあたしも・・ばかなんだろうな

夕菜は携帯の通話をoffにするとベッドに倒れこんで
右腕を目の上に起き瞳を閉じた

$ミラーズ(仮)

静かな部屋に雨音が響く・・
静寂さが余計に広がる

分かってても言えないこと。。
浮いたり沈んだり
これからずっとなんだろうな
恭介と一緒だと・・


「さてと、そろそろ
あのばかを迎えに行くかな」


自嘲するような笑いを浮かべると
夕菜は起き上がり玄関で傘を二つ持つと
その扉を開いた

FIN

ZIPPO・トンネル・Rainと書きましたが・・
かなり無理がありましたね( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
この後はないですよ!(笑)


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