健康寿命を延ばしませんか?
スポーツクラブなどで、年配の方とお話をすると
「自分の足で歩けなくなるのが一番怖い」と良く言われます。
一般に30歳を過ぎると筋量の減少が始まります。
衰えやすい部位は、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)、大殿筋(お尻の筋肉)、腹筋群やお腹の深部にある大腰筋(股関節を曲げる筋肉)などです。
ちなみに、加齢とともに骨格筋が委縮することを「サルコペニア」と言います。
れらの筋肉は大きな筋肉で日常生活を健康で快適に過ごす為には、大変重要な筋肉です。
ご自分のカラダや周りの方を思い出して頂ければ納得頂けると思いま
す。
私も、20前後から70前後の人のトレーニング指導をしていますが、年齢に関係なく、大殿筋、腹筋群を含む体幹のトレーニングは重きを置いています。
また、筋線維の種類からいえば、大きな力を発揮でき、収縮スピードの速い筋線維(速筋線維:白筋:タイプⅡ)が加齢の影響を受けやすいと言われています。
大きな力を出し、速く動く事が苦手になってきます。
ということは、日常生活の中で一番重要だと思われる、歩く能力が衰え、転倒のリス
クも高くなってきます。
二歩の歩幅が自分の伸長の1.25倍を下回ると急速に転倒の危険性が高まるという報告もあります。
太ももの前の筋肉が加齢によって弱化する過程をそのまま80歳まで迎えると一度座ると立ち上がれないことになるそうです。
適切なやり方でトレーニングをすれば、年齢に関係なく筋肉は太くなり、筋力、パワー、柔軟性も向上します。
ただの寿命ではなく「健康寿命」を延ばす為、快適な生活を送る為に適度な運動をお勧めします。
また、
すでに運動をされている方、ゆっくりとした動きだけでなく、素早く動くトレーニングも追加してみてはどうでしょうか?