2015.7.4
第23回日本乳癌学会学術総会in東京国際フォーラム へ行った。
無料の患者セミナー を聞きに行ったのだ。
患者や家族の人たち400名ほどだった。
椅子が足りなくて立っている人もいた。
早めに行ってよかった!
演者
坂井威彦先生 がん研有明病院乳腺センター
手術(再建含む)の話
淡河恵津世先生 久留米大学 放射線科
放射線治療の話
まず、深く感銘を受けた事が!
1分の黙とうから始まった。
今の医療があるのは、未来の医学の為に多くの臨床試験、残念ながら命を失った方々があってこその医療技術だという事。
癌治療:抗がん剤や放射腺等を受けても亡くなられた方々に黙とうをささげた。
おおむね自分なりに勉強してきた事を先生も話されていたが、スクリーンでデータを直接見聞きすると納得納得!と、改めて今の治療に後悔なし!
と思った。
最後の最後まで温存か、インプラントか。
と悩んでいた。
今回の学会(患者セミナー)でようやくインプラントで良かったと確信した。
2014.6の癌告知から1年以上経過してやっと全てを受け入れられた!
私の場合は乳腺を皮下全摘出し、シリコンインプラント再建をした。
2013年から保険適用で3割負担である。
しかしながら、それ以前の患者さんは、温存療法が主流で、9年前に温存+放射線を受けた女性が質問をしていたのだが、未だに放射線をあてた乳房が乾燥がひどく、汗をかかないのだそうだ。
それに対しての答えが=淡河恵津世先生 久留米大学 放射線科
乳房も顔のように化粧水や乳液を塗ってお手入れをしましょう。
との事だった。
質問した彼女の場合は9年経過しているから、化粧水+乳液でいいだろう。という事だった。
乳房の状態にもよるが、放射線治療を受けると汗をかかないorかきにくい。
とう事がわかった。淡河恵津世先生の図解も分かりやすかった。
ちなにみ・・・。
インプラント入れた乳房は普通に汗をかいてる。
自分でも忘れていた事がある。
祈りについて。
去年2014.6月に癌告知され、翌月2014.7にはさまざまな検査を受けた。
MRI
骨シンチ
エコー
血液
特にMRIは、時間がかかった。
夫が部屋の外で待っていた。
「1時間も待った!」と疲れた様子だった。
私もMRIの機械の中に横たわっているとはいえ、長いなーと思っていた。
長いながらも「このMRIを開発するにあたって、多くの方々の尽力があったはず。命を落とした人もいるはずだ。」
と思いをめぐらせ、今までの人生で最も深い深い祈りをささげながらMRIを受けた。
●坂井威彦先生 がん研有明病院乳腺センター
「乳癌手術の変性(歴史)&人種によって乳癌の違いがあのではないか?」
というお話だった。
なるほどね~。
母もいとこも乳癌経験者・・・。
乳癌治療の歴史を、まの当たりにしてきた。
データで示されると納得した。
その時代時代で最善の治療だったのだ。
おおまかな変成
1970年代までは大胸筋までごっそり切除する手術法
ハルステッド手術
母が受けた手術法
1980年代からは温存手術法+放射線治療or抗がん剤
いとこが受けた手術法
2000年代からはリンパを極力取らない方法
私
軽い運動は癌のリスクを下げる。
20分程度の運動を週4日
アルコールは癌のリスクを上げる。
納得!
肥満BMI値が高い人は癌のリスクが高い。
と、言っても、癌の原因は複合的なものだという事。
●淡河恵津世先生 久留米大学 放射線科
放射線治療の話
放射線は健康な細胞にもあてるため、乳房の乾燥対策を話されていた。
汗をかきにくくなる。
放射線を当てた事によって、汗腺の細胞がダメージを受ける。
皮膚の断面図解&画像を見ると、インパクトがある(~_~;)
知らなかったなー。
かなり勉強してきたつもりだったけど!
過去に放射線治療を受けた人は皮膚が伸びにくいのだそうだ。
「過去に放射線治療を受けた人が、現在主流になりつつあるシリコンインプラント再建を受ける時は充分に皮膚が伸びるかどうかを主治医あるいは形成外科医と相談しましょう。」
という事だった。
なるほどね・・・。
私のいとこが6年前に温存手術+放射線治療を受けた。
皮膚が若干硬くなっていると言っていた。
先日、私の胸を見て、
「インプラント再建をしたい。」
と言っていたが、充分に主治医と相談し納得してからでないとダメなんだな。と思った。
私の場合
皮下乳腺全摘
↓
エキスパンダー拡張
↓
インプラント
放射線治療は無い。
あてるはずの乳腺全部取ったから。
普通に汗をかいている。
乾燥する事は無い。
美容のために、ボディークリーム(オイル)は塗っている。
もしも、もしも!
健康な左乳房も乳癌になってしまったら・・・。
迷わずインプラント再建にする事にした。
半年間のエキスパンダー生活は、今思うとアッという間だった。
乳腺を取っちゃえば、再発の心配も無い。
アンジェリーナジョリーのように予防のため手術を受けたい。
と主治医Dr.Tに相談した事もあった。
私の行っている大学病院では予防措置のため手術はやらない方針だ。
Dr.T
「もし、本気で予防のための手術を受けたいなら、ナグモクリニックを紹介しますよ。」
と言われた。
そっかー。
と、少し落ち込んだ。
私
「同じ先生がよかったにの・・・。」と。言葉を漏らした・・・。
Dr.T
「本気の本気だったら院内の倫理委員会で検証しますよ。」
と言われると、躊躇してしまった(~_~;)
患者さんの質問
「webであふれた情報に、乳癌患者は乳製品を摂取してはいけない。
と言われているが、どうなのか?」
医師団
「カルシウムはサプリメントでも取れるし、乳製品がダメという科学的根拠はない。バランスの良い食事をとるよう心がけて下さい。」
心の私
「フムフム。乳製品アレルギーの私が乳癌になっているんだから、乳製品で癌になるなんて誤った情報だな!情報は精査しなければならない!」
科学的根拠は大事だ!私の場合、死んだら臓器提供の意思表示をしている。
未来の医学に貢献したい一心なのだ!
大好きなDr.Nにも話した。
「私、臓器提供の意思表示をしています。」って・・・。
今回は
患者セミナーだけ聞きに行った。
朝から行けば↓のフェアも見れたのだが(^_^;)
2016年
第24回日本乳癌学会学術総会は
2016年6月16日(木)~18日(土)
東京ビックサイトにて!
来来年は朝から行ってみよーっと(^O^)