という訳で。


シアターコクーンで『怪談牡丹燈籠』を観てきました。



miyamixxの戦略的井戸端会議-Image305.jpg


*写真はパンフレットとキャスト表。





“牡丹燈籠”ってぼんやりと話は知ってるけど、


きちんと起承転結覚えているかといえばそうでもなく


なんとなく


「女の幽霊が婚約者を呪い殺す話でしょ?」って


その程度の予備知識でした。






まぁ、正直それほど期待もせず。






というか。


アタクシが今までに触れてきた「怪談」というものは



“幽霊や化け物(人ではないモノ)が


特殊な力(呪いとか)でもって人間を殺す”


怖いねぇ (((( ;°Д°)))) っていう


「殺されること」と


「怖い」がイコールだったんだけど




この舞台を見て思ったのは


怪談で本当に “怖い” と感じるのは


いわゆる霊的なモノより


人間の業(ごう)とか情念というものだな、と。




そういう印象でした。



ふと、知り合いが漏らした


「お化けや幽霊は怖くない

昨日まで隣にいた人間を殺してしまう

人間のほうがずっと怖い」


という言葉を思い出します。







あと、これが初舞台となる瑛太くん


初々しくてよかったです (;´▽`A``


・・・和装がイマイチ・・・というかカツラがね (^▽^;) 


声通りもいいしね。


他の舞台(現代劇など)も見てみたいと思いました。





お国を演じた秋山菜津子さん、


身持ちを崩した女を演らせたらサイコーっす (ノ´▽`)ノ


ホント大好きっ ((>д<))




お国と源次郎の関係が


不義というよりは純愛に見えてくるから不思議。





劇中に出てくる3組のカップルは


一方から見れば弱く、ずるく、もろくて、滑稽で


他方からみれば、優しく、可愛らしく、なんと愛おしいんだろうと


しみじみとした気持ちになります。





“現が夢で、夢が現か・・・”というセリフがあるように


あいまいで、不鮮明な人の心。




因縁とも運命とも言えるかもしれない


人と人の関係。




純愛か、怨念か、若い2人の恋。


エゴで人を殺して、結局幸せになれない2人。


成り上がったものの、過去に縛られて疑心暗鬼になる男。


男に寄りかかりつつも、信じ切れない女。





取り巻き、つながり、明らかになるそれぞれの関係。




後悔、反省、懺悔。




回転盤が回る舞台で、


ぐるぐる回るのは人の心か、この世の憂さか?




罪を犯すまで、の人間ドラマが


この舞台の醍醐味です。





思った以上に楽しめました。





シアターコクーンにて31日まで公開中。


気になる方はぜひどうぞ。





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