「何故、そんなことに・・・」
「たまたまなんです・・・」
・・・・・・・・・
たまたま足の骨が折れて、
腕をねん挫する
私には理解不能だ
「一体、どいうことですか」
「いつもの夫婦喧嘩をしている所が、
丁度2階の階段の上だったので、
そこで蹴られてしまったら、
階段を落ちてしまって・・・」
エッ
それをたまたまというか・・・
考えようによっては殺人未遂
だと思うんですが・・・・
百合子さん、
きっと長年のDVで
感覚がだいぶ麻痺しているようだ
「私は基本的には、
私から離婚はお勧めしません。
けど、命に係わるDVと
虐待は許せないのですが
ただの夫婦喧嘩なら、
お互いに言い分もあると思います。
でもそれだけのDVは、
もう違う問題だと思います
お子さんは大丈夫なのですか」
「はい・・・
部屋で寝ていましたので・・・」
「子供さんには手を
上げないのですか」
「最近、たまに・・・・」
「最低最悪、
ご夫婦はお互いにそれでいいのなら、
私には何とも言えませんが、
子供さんは違いますよ。
子供さんの安全だけは
確保してあげてください。
それが親の義務ではありませんか」
「今はこんな状態ですので、
真剣に考えてみます・・・」
こうして、この日は
こんな電話で終わったのだ。
本当は1日でも早く、
これ以上のことが起こらぬうちに、
家を脱出して、
それからゆっくり考えてほしいものだが、
百合子さんはそこまでの決心は
まだ出来ずにいたのだ・・・・
つづく
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