菜緒ちゃんの為に・・・・・
菜緒ちゃんの為に・・・・・
菜緒さんは段々頭と心が
そのお母さんの言葉で
いっぱいになっていった
私はお父さんと離婚
して欲しいのに・・・・
お母さんが殴られ
ているのも、
お母さんが泣いているのを見るのも、
お母さんがお父さんの
愚痴を言うのを聞く
のも
もううんざりなのに・・・・・
それでも私の為・・・・・
どういうこと・・・・・
菜緒さんはそんな事を言うお母さんが
段々信じられなくなっていった
その時の菜緒さんは
何か分からないけど、
何かが違う
とだけ
子供心にそう思ったそうだ。
そして菜緒さんの心は
本当にお母さんの事を考えて
離婚してと言ったのに、
自分のせいにして
離婚してくれない母親に対して、
憎しみの気持ちが
湧いて来たそうだ
きっと自分の事を
一番理解して欲しい人に
理解されない辛さから
だったんだろうと思います。
そして菜緒さんの
心に変化が現れた
菜緒さんのお父さんは
一人娘の菜緒さんには
手
をまだ上げたことがない。
菜緒さんが
上手く逃げていたというのもありますが、
やはりお父さんに取っても、
一人娘は可愛かった
ようです。
菜緒さんはいつしか
自分の言う事を聞いてくれない
母親を見限って、
お父さんの方に近寄って
いったそうです。
母親に裏切られたと
感じた菜緒さんは
その方が本能的に
過ごしやすいというのが、
子供心に分かったのでしょう。
いや、子供だから、
より強い方につく、
ついた振り
出来るのかも知れません。
誰かに守ってもらわないと
生きていけないから・・・・
お父さんは自分に近寄って来た菜緒さんを
益々可愛がるようになり、
反対にいい気になったようで、
お母さんへの暴力は
益々エスカレートしていったそうです。
その時菜緒さんはお母さんに、
私の言う事を聞かないから・・・・・・
私の精にしているから・・・・
もう私の為なんて言わせない・・・・
ざまー見ろ
と思ったそうです。
子供から思春期に変わる心って
こんなにも残酷に揺れ動くものなんですね
そして菜緒さんとお母さんは
これからどうなっていくのか
つづく
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