菜緒さんが中学生になった頃、
自分の家はみんなの家とは違う
他所の家のお父さんは
暴力をふるったりしないものだと
分かり始めたそうです。
そして菜緒さんの
お友達の両親が離婚をしました。
大人の理由は知りませんが、
離婚するということを
何となく知ったそうです。
菜緒さんもある日、
お母さんに言ってみました。
「お父さんと離婚したらいいのに。
毎日泣いているお母さんは可愛そう。
離婚したらもう泣かなくて済むでしょう」
でもその時はお母さんは、
「私は大丈夫。」
と答えただけだったそうです。
そんなやり取りを何回かした時、
お母さんは、
「私が離婚をしたら
仕事もないし、
菜緒ちゃんと生活していけない
あなたには人並みの
生活もさせてあげたいし、
好きな学校も行かせてあげたい。
あなたの為にも
離婚は出来ない」
お母さんはお父さんに殴られても
私の為に離婚出来ない
私の為・・・・・
その言葉は
まだ幼い菜緒さんの心に
深い深い傷を
付けてしまったそうです
それからお母さんは
お父さんに殴られて泣く度に、
「菜緒ちゃんの為だから大丈夫。
菜緒ちゃんの為だから・・・・・」
と、口癖のようになったらしいです。
最初は自分の為に
お母さんに我慢させている事
深く傷つき落ち込んだ
菜緒さんだったが
やがてその言葉は
菜緒さんの心を蝕んでいったそうです。
つづく
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