ロックバンド『シャ乱Q』のボーカル、つんく♂氏がプロデュースする数々のアイドルグループのうちのひとつであるBerryz工房。(べりーずこうぼう)
「ハロープロジェクトキッズ」として、メンバー全員が小学生から芸能活動をはじめ、結成九周年にして活動十年目という、アイドルグループの中ではもうすでにベテランの域に達しているグループです。
しかも、モーニング娘。のようにメンバーの変動も、結成当初は八人だったのが七人になったというくらいで、この「アイドル戦国時代」と呼ばれている昨今にあっても、他の女性アイドルからも支持される「アイドルがあこがれるアイドルグループ」として活躍し続けてきたというのを考えるとなかなかどうしてすごいグループであることは過言ではないと思います。
そんな十年目を迎える彼女たちにスポットを当て、メンバー全員の個性をあらためて検証し、その楽曲の世界を紐解いてみましょう。
○キャプテン・清水佐紀 1991年11月22日(21歳)
Berryz工房では、グループのリーダーを「キャプテン」と呼んでいます。
しっかり者の頼れるリーダー。Berryz工房のダンスマスターでもあります。
頼れる、……かな?? (^_^;)
○嗣永桃子 1992年3月6日(21歳)
もう、言わずと知れた「ももち」とはこの人。ソロの女芸人と間違っている人も多いはず。(笑)
ちゃんとアイドルやってます。^_^;
一時間のうち、たった一分しか出番がなかったとしても、全力で自分を前に出す姿勢は確かに立派。(^_^;)
○徳永千奈美 1992年5月22日(20歳)
かの明石家さんま先生から、「『フォンテーヌ』(アデランスの女性用かつら)のCMに出てくるオバちゃん顔やな」と言われてしまった徳永さん。脳みそは中学一年にも満たないようですが。(笑)
確かに、年取ったら、↑こんな顔になっていそう。(笑)
これで「英会話を習ってます」とか言い出すんでしょ、この人?! ( ̄□ ̄;)
おいおい、大丈夫か?? (;´Д`)ノ
○須藤茉麻 1992年7月3日(20歳)
「か弱くなりたい」というのが目下の悩みという、『Berryz工房の母』
近江のお兼を地で行く烈女伝説は数あれど、少女漫画を愛する現役乙女であります。
片足で暴れ馬を抑えきるお兼の図。歌川国芳の浮世絵です。
ここまでとは言いません(失敬)が、確かにアイドル界では最強の怪力の持ち主でしょう。
でも、こういう母性愛の強さがいいんだよなー。
○夏焼雅 1992年8月25日(20歳)
Berryz工房のおしゃれ番長。サブボーカルを取らせたら天下一品。いぶし銀アイドルです。
「きれいなお姉さんは好きですか?」とかいうCMをこの人にやってほしいと思うのはわたくしだけでしょうか?
○熊井友理奈 1993年8月3日(19歳)
おそらく日本女性アイドル界では最高身長を誇る、『Berryz工房のスカイツリー』とはこの人のこと。
おっとりしてて、ちょっとおっちょこちょいなところが玉に傷という、普通の女の子ですよ。^_^;
春の雲のようにふんわりしていますね。さすが、スカイツリー。(笑)
○菅谷梨沙子 1994年4月4日(19歳)
「その行く末は、ティナ・ターナーか、オリビア・ニュートンジョンか?」
そう問われても納得してしまう、ハロプロきってのボーカリスト、菅谷さん。
メンバー最年少ながら、小ざっぱりした性格で、メンバーから信頼されています。
「いざ」というときはどんな場所でも、いうべきことはちゃんという。是れ、絶対に大事。
「Berryz工房初心者が絶対に観ておくべきビデオクリップ五選」
※選者・コブラ塾長
比較的入手しやすいシングル曲から、Berryz工房に非常に詳しいコブラ塾長に「Berryz工房の入門の五曲」を選んでいただきました。
気になったら、速攻でAmazon.co.jpへ!! 買うべし!!
(1) 『愛の弾丸』
イカ天ブーム時代の歌謡ロック路線。つんく♂さんお得意のロック調。安っぽくならないぎりぎりのクオリティ。
(2) 『本気ボンバー』
こちらは同じロック調でもガールズロックな夏曲。ギミックがなく、非常にさわやか。
(3) 『流星ボーイ』
おお! こんな曲もあったんですね~。
アース・ウインド&ファイヤを連想させるファンク。つんく♂さんも、もともとは「乱」というファンク・バンドにいたので、この辺りはお得意なのでしょう。
(4) 『21時までのシンデレラ』
いま改めて聞いてみるとホーンセッションが気持ちいいですね。生バンドでのライブとかあったら観てみたい。
(5) 『スッペシャル ジェネレ~ション』
言わずと知れたBerryz工房の名曲。Berryz工房の曲についてあまり知識がないわたくしでも、この曲ばかりはハマりました。
PVが本当に拙いんだけど、曲のセンスが全部カバーしているのはすごいと思う。
青島玄武の「選曲の三曲」
さきほど「Berryz工房の初心者であるわたくしでもさすがにこの曲は知っている」ともうしあげましたが、まだそういう曲がありまして、やはりここはお勧めしたいと思う曲を厳選して三曲。
『恋の呪縛』
コブラさんが「菅谷梨沙子がゲロかわいい」と激押しでした。(笑)
音楽的にも、編曲が変わっていて面白い曲。『スペジェネ』にくらべるとPVがやたら凝ってますな。何この差。(^▽^;)
『Loving you Too much』
『cha cha SING』のカップリング曲。こちらもタイ人歌手、トンチャイ・メーキンタイ氏のカバー。
シングル曲ではありませんが、MVもかなりしっかりしたものが撮られており、別格として扱われています。
去年、2012年の「ハロプロ楽曲大賞」で堂々の三位に選ばれた。
編曲がカリビアンだなーと思っていたら、間奏でいきなり音頭になったりと、Berryz工房らしいギミック要素もあって非常に楽しい曲。ラップアレンジがU.M.E.D.Yさん(モーニング娘。『Memory ~青春の光~』のラップの人)だったりと、ハロプロ古参ファンもグッとくる仕上がり。
『ピリリと行こう!』
「スカ+カチャーシー!」
それ以上でもそれ以下でもない、この開き直り感。(笑) そしてこの突き抜けた幸福感!!
これが三枚目のシングルなんだから、驚きです。
こんなかんじであらかたBerryz工房について見てきたわけですが、あらためて、おちゃらけも正統派も全部100パーセントでやりきられるあたりに、このグループの特異性を感じました。
個々の個性はバラバラで、むしろ欠陥だらけの人間の寄せ集めのようですが、その実はお互いの欠陥をお互いの個性が補い合いながらうまく強調している奇跡のグループといえるでしょう。