20代の頃は、「無印良品」が好きではなかった。

 

ファッションでも小物でも、どこか個性のあるデザインが好きだった私にとって、「無印良品」のシンプルなデザインは物足りなく、どこが良いのだろうとさえ思っていた。でも、結婚し子どもが生まれ自分の家を持ち30代半ばになった今、「無印良品」が好き。

 

この変化は何だろう?ライターの仕事で取り上げることが多くなり、調べたりアイテムを目にしたりするなかで好きになったのは事実。でもそれ以上に、「シンプル」の魅力に気が付いたのだ。

 

「シンプル」って実はとっても難しい。ちょっと間違えれば「地味」、「面白みがない」、「個性がない」。うまくいけば「洗練」。

 

シンプルって何だろう?と考えたとき、頭に浮かぶのは「色柄のないいたって普通のもの」「大げさなデザインのないもの」が思い浮かぶ。例えば真っ白な何の変哲もない食器。木の板を組み合わせただけの棚。真っ白無地のタオル。付かず離れずのサイズ感の白シャツ。そんなイメージです。どれも無印良品にあるものだと気づきました。

 

その良さに気が付いたのは実際に使ってみてから。仕事で使うペン。握りやすくて程よい細さで抜群に書きやすい。白シャツ。綿100%で何度洗っても丈夫、そして普遍的なデザイン。お菓子も体に優しく国産のものが多い。タオルはびっくりするほどふかふか。そして、ずっと探していた理想のカフェオレボウルも見つかっちゃった!

 

 

日本製ボーンチャイナ。つるんと美しい表面、カップの中にはうっすらとデザインがある。大きいのに薄くて軽い。手に持った時ワクワクする。食洗機にももちろん対応。何といっても飲み物が美味しそうに見える!

 

無印良品のアイテムはどれも、機能性を徹底的に追求し無駄を削ぎ落としたものばかり。ただシンプルにしているのではなく、そこには「丁寧さ」を感じる。

 

シンプルってすごい。シンプルなモノは自分らしさが一番表れる。

 

自分らしさというものを探し求めていた20代。フィーリングの合うアイテムを見つけては身に着けて、モノによって外見が変化していく自分が楽しかった。でも30代半ばの今、もしかしたら少しづつ自分らしさがわかってきたのかもしれない。だから、シンプルなものを身に着けて、住まいに取り入れて自分らしく居心地良く過ごす楽しさを覚えたのかもしれない。

 

無印良品の良さに気づいた今、どんなモノもコトも、そして仕事も「シンプル」を自分色に染めていく楽しさを感じている。

 

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