私たち現代人が、当たり前・常識としていることには、

実は非常に多くの疑問点があります。 

たとえば私たち人間は、

自分の命でさえ自分の所有物としてしまっていませんか?

【父は空 、母は大地】

インディアンの首長がアメリカの第14代大統領に宛てたこの手紙のメッセージは、

これは単にアメリカとインディアンの事でしょうか?

単なる昔話でしょうか。




【父は空 、母は大地】


(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうしたら 空が買えるというのだろう?

そして 大地を。

わたしには わからない。

風の匂いや 水のきらめきを

あなたはいったい どうやって買おうというのだろう?


すべて この地上にあるものは

わたしたちにとって 神聖なもの。

松の葉の いっぽん いっぽん

岸辺の砂の ひとつぶ ひとつぶ

深い森を満たす霧や 

草原になびく草の葉

葉かげで羽音をたてる 虫の一匹一匹にいたるまで

すべては 

わたしたちの遠い記憶のなかで

神聖に輝くもの。


わたしの体に 血がめぐるように

木々のなかを 樹液が流れている。

わたしは この大地の一部で

大地は わたし自身なのだ。


香りたつ花は わたしたちの姉妹。

熊や 鹿や 大鷲は わたしたちの兄弟。

岩山のけわしさも 

草原のみずみずしさも

小馬の体のぬくもりも

すべて おなじひとつの家族のもの。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(中略)