今から20年前、一時期、出向としてリフォーム会社の現場監督代行をしていたことがある。

六本木のロアビルの現場にいたときのこと。

塗装工に、2人のアフガン人がいた。

昼休みには、彼らは調理して持参したカレー? を食パンに付けて食べていたが、

それはそれは、お裾分けして欲しいほど素晴らしくいい香りだった。

食事をしながら、彼らは持参したカセットテープをラジカセで聴いていた。

よく耳をすましてみると、

日本語の歌なのだ。

その歌声は・・・・・・・・・


吉 幾三さん♪


僕は訊いた。

「吉 幾三さんですね?」

彼らは答えた。

「はい、イクゾーさんです。 僕たちは彼の歌う曲と歌声が好きです。」



数年後、僕は中東の音楽をいろいろ探して聴いていた。

中東のポピュラー曲のメロディーと、

日本のメロディーに接点というか、共通するメロディー感覚があることを知った。



やはり。。。。音楽は、民族も言語も宗教も超えることを実感した出来事である。