ダンスさせる営業を法律で規制すべきか? | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

昨日、
FUJI ROCK FESTIVALで
KELISのライブを観ました。

KELISと言えば、20歳でデビューし
今をときめくファレル・ウィリアムスのレーベルからも
アルバムを発表したりもしたんだけれど、
その後セールス不振でメジャー契約を失くし、
離婚やら訴訟やらで
しばらくシーンから姿を消していたんですよね・・・。

そんな彼女が、今年、
僕達クラブDJには馴染みの深いNINJA TUNEから
新作のリリースを果たし、見事復活を果たしました。

実は、僕、試聴もしたんですが、あまりピンと来なくて
アルバム買わなかったんですよ。
ちょっと違うかなと・・・。

昨日は
自分のスルーを
激しく
悔い改めました(謝)。


1時間ステージに釘付けにされる
素晴らしいステージ。

デビューの時はあどけなかったのに
すっかり大人の女性になって、
色んな苦労も乗り越えて
逞しいアーティストになって
聴衆を楽しませてくれました。

ティナ・ターナーを彷彿とさせる風貌だけど、
ダイアナ・ロスな衣装をまとい、
サラ・ボーンばりの低音を聴かせたかと思うと
ミニー・リパートンに匹敵する高域の歌声を披露。

KELIS、
アンタ
間違いなく
今の
音楽シーンの
女王だよ。

駆けつけた
オーディエンスで
座って観ていなかった人のほぼ全員が
身体を動かしたと思います。

それは揺れなんかじゃない。
間違いなく、ダンス!

躍動するリズムと
疾走するグルーヴ。

あれで踊らないって
不自然だよ!

あんな音楽聴かされたら
ダンスしたくなって当然。

っていうか、
ホワイト・ステージで
Kelisのライブを観て
踊っていた人は幸せだったでしょ?

ダンスは
人を幸せにするんです。


SMASHの日高さんは、
皆をハッピーにしてくれる
Kelisを
日本に呼んでくれたんです。

あの苗場の荒れ地が
至福のダンス・フロアーとなった1時間。

僕は
心の中で叫びましたよ。
Kelisよ
ありがとう!
そして、
日高さん、
ありがとう!!


そんな
至福の時を
過ごす中
一抹の不安
というか
疑問が・・・。


これ
ある意味、
ダンスさせる営業ですよね・・・。

これ、規制するって変じゃないですか?

だって
人を幸せにするんですよ、ダンスは!

ダンスで誰かに迷惑かけてますかね?

何かが人を危険にさらすなら
法律で取り締まるべきでしょう。

だから、
一般庶民が
音楽で
幸福になれるのに
ダンスを規制するのって
おかしいと思います。

ジャズ・クラブで
いてもたってもいられなくなって
ダンスする事ないですか
(時に煽られますよね)?

優秀なミュージシャンを
招聘して
お客さんを踊らせるオーナーが
風営法の規制の対象になるって考えられないなぁ。

同様に
優秀なDJを
ブッキングして
お客さんを踊らせる経営者が
無許可という理由で摘発されるっておかしくないかなぁ。

売春で
儲ける事を
目的に
娼婦が
お客さんを
誘惑するために
利用する
ダンスは
規制すべき・・・
ならまだわかりますよ
(売春に関しても色々誤解が多いので
ちゃんとご自分で調べて下さいね)。

好きな音楽で
ダンスする
=最高に幸せになれる
素晴らしい機会を
供給してくれる
フェスのオーガナイザーや
ジャズ・クラブのオーナーや
ナイト・クラブの経営者は
日本国民にとって
むしろ
ありがたい存在。

クラブってのは
音楽やグラフィックの実験場だし
ファッションやアートをインスパイヤーする
文化的施設である事は間違いないんだけれど、
何よりも
ダンスで
人を
幸せにする
素敵な
空間
では
ないでしょうか?


確かに
この国でダンスをする事自体は
違法ではないんです。
でも、
最高のミュージシャンや
最高のDJの音楽で
ダンスを"させる"営業が
規制の対象って理解できない・・・。

仮に、
彼等をブッキングした人が
席を作って
フロアーをなくして
踊らせない営業をしたとしても、
僕は踊りますよ。

通路で
そして、
人と人の隙間で。


だって
それは
ミュージシャンや
DJに対する
僕の
正直な
リアクション
だから。


僕達は踊らされてるんじゃない。

それは、
踊らせる事が目的でなくても
お客さんが勝手に踊り出すかもしれない営業。

僕達は
何時何時
(いつなんどきも)も
自由に
踊りたい
だけなんです!!


ダンスは人間を幸福にする!

僕は声を大にしてそう言いたい。

ご清聴(清読)
ありがとうございました。