DJイベントに人を集めるには? | 沖野修也オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Kyoto Jazz Massive 沖野修也 Official Blog

先日、
京都の精華大学で
大先輩、荏開津 広さんからのご指名で
生徒の皆さんの発表を講評するという役目を
仰せつかった事はブログで報告しましたよね。

授業が終った後で、
一人の男子生徒から
こんな質問を受けました。

「DJをやってるんですけど、
なかなかイベントの集客が上手く行きません
どうすればいいでしょうか?」

と。

プロのDJが講師で、
自己紹介の際に
世界35カ国140都市に招聘され
1日で18000人を集めた事がある!
なんて豪語したらw
その秘訣を
聞きたくなりますよね?

僕は
間髪入れずに
こう
答えました。
























































































「友達増やすねん」

と。

(ブログでは間髪入っちゃいましたけど)

彼、
キツネにつままれたような顔してました・・・。

そりゃそうでしょう。

おそらく
彼は
SNSの活用方法や
フライヤーが有効かどうか
或は
メディアにどうやってアプローチするかを
知りたかったと思うんです。

でも、
僕の経験上、
イベントの集客方法において
友達に声をかける事ほど重要な事はない。

「えー、イベントに来るの友達ばっかりだと身内っぽくなるし、
その内みんな来てくれなくなりますよー」

というのが
僕の答えに対する一般的なリアクションではないでしょうか?

そうですよね。
友達は勿論の事、
友達じゃない
もっと多くの見ず知らずの人にDJを聞いてもらいたい、
或は、
身内が集まっても
関係のない人が大勢集まって
身内感を出そうにも出せない状況が理想ですよね、
イベントをやるなら・・・。

でもね、
やっぱり
まずは友達に声をかける事だと思うんです。
大切なのは。

友達なら義理で一回は来てくれるw。
あわよくば、友達の友達を連れて来てくれる。

自伝にも書いてるんですが、
The Roomがオープンした直後、
お客さんが入らなくて大変だったんです。

初めての大晦日はたったの8人。
しかも僕、実家に帰って年越しソバ食べてました・・・。
だから
まさか22年もやれると思ってなかったんですよ。

もって3ヶ月かなと。

でも、
ある日、思いついたんです。
少ないながらも店に来てくれた人全員と友達になろうと。

片っ端から声をかけ
熱く語りました。
どんな思いで店を作り、
どんな音楽を普及させたいかという事について。

時に女の子をの手を引っ張って
無理矢理フロアーに連れて行ったりw。

そうするとどうでしょう。

新しい友達がその友達を連れて来て
どんどんお客さんが増えるではないですか?

「知り合いがいるから渋谷にできたクラブに行ってみない?」
と皆さんが宣伝してくれた。

そこで
ジャズやソウルに興味のなかった人も
THe Roomのファンになり、
僕達がかける曲を好きになってくれた。

中には
雑誌の編集者や
ラジオのディレクターもいたし、
ルイ・ヴィトンのシティー・ガイドに
推薦してくれた人もいました。

かくして
22年で来場してくれた人、
のべ70万人!

ちなみに、僕が京都で初めてやったイベント、
来場者はたったの3人ですからね。

今ならTwitterやFacebookもLineもあるんだから
人間関係を維持するのも随分便利になりました。

イベント招待なんかまさに僕がずっとやって来た事でしょ?

勿論
リクエストや招待もいいですよ。
でも、
直接会って友達になる方が印象は強いんじゃないかなぁ。
デジタル・フレンドの中から一歩抜け出せる筈。

「俺はアーティストだから、イベントに来て下さいだなんてお願いしたくない!」
という方は別の方法を考えて下さい。

僕なんかは
自分が信じる音楽を一人でも多くの人に聞いて欲しいから
ちっとも苦じゃない。

大体にして
お客さんに
「あの人に会いたい、あの人のイベントに行きたい!」
と思われる人って
友達が多いんですよ。

GILLES PETERSONも
大沢伸一君も
田中知之君も
人気者は皆に愛されてる。

有名だから集客できてるって思われがちだけど
20年以上前から彼等を知る僕は、
皆、その当時から魅力的な人だった事を証言できる。

それに
一定の人数が集まるようになれば
それが評価となり
その評価が人を集めるパワーにもなる。

だから
友達を増やす事が
集客には大事だと思うんです。

僕はね。

ちなみに、
選曲がいいのは最低条件ですからね。

そこクリアしてないと話にならないですよ・・・。

PS

しつこいようですが、
クラウドファンディングで
アルバムの制作費を集めた
Mark de Clive-Loweが言ってました。
友達の3%が平均5000円出資してくれると。
これ、重要な情報です。