毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。

 

本日は「俳句さく咲く」の放映でした。兼題は「蕗の薹」で、テーマは“家族知人を詠む”でした。蕗の薹は未だ冬の寒さが残る春先に、最初にそして一斉に芽を出します。山菜としても独特の苦みが効いた味がして、それを毎年舌が覚えているので、眺めても味わっても春の到来を感じることができます。蕗の薹は、蕗の蕾の部分にあたり、この花が咲いた後に地下茎から伸びる葉が蕗になります。

 

 学童の初登校待つ蕗の薹

 (がくどうの はつとうこうまつ ふきのとう)

 

春先に蕾を出して、これまで灰色中心だった冬の風景に鮮やかな緑色を見せてくれる蕗の薹は、やはり新たな生命や生まれたばかりの新鮮さを感じさせます。「蕗の薹」の兼題では、これまでに一度 詠んでいますが、今回詠んだ句も、どちらも“若い生命”といったものを自然と詠んでしまうようです。今の自分とは対極の最も遠いところにあるもののようですが、それだけに期待や希望を託してしまうのかも知れません。

わたしが小学生の頃、通っていた通学路はずっと川に沿っていて、学校まで続いていました。当時は蕗の薹とか知るはずもないし、何より友達とテレビやマンガの話をするのに夢中で、通学路の廻りの草花やその風景の変化なんかに全く気付くはずもありませんでした。あの頃、実は春先に沢山の蕗の薹が川縁に芽を出して、わたしたち小学生が新学期の始まりに集団登校してくるのを迎えてくれていたんでしょうねぇ。有難いことです。

 

そう言えば、地面からその姿をのぞかせた蕗の薹の丸っこい形は、何となく低学年の小学生男児の頭に似ています。すると、ちょっと濃い過ぎるかなと思う緑色も、生まれたての初々しさを連想させる新鮮な緑に見えてくるようになると思うのですが、どうでしょうか。ちなみにわたしは坊主とかスポーツ刈りではありませんでしたよ。でも中学生では二分刈りの坊主頭でした。今から考えると、これも楽しい思い出です。

 

 

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