俳句 - 「蜆」
毎週日曜の朝に「NHK俳句」という番組が放映されています。これまでも時々見てはいたのですが、私も番組に合わせて、下手でも一句ずつ作ろうかと思うようになりました。できるだけ続けていこうと思います。
本日の兼題は「蜆」でした。番組自体は地震による特別番組のため放送されませんでしたが、NHKの番組ホームページ
には、放送予定であった特選句・入選句が掲示されているようです。
蜆といえば、しじみ汁。肝臓にいいので、アルコール好きの方は重宝しますね。関東近辺の真蜆、琵琶湖の瀬田蜆、山陰の宍道湖の大和蜆などの種類があって、最も美味な瀬田蜆の旬が春なんだそうです。
お互いに 蜆つついて 言を待ち
(おたがいに しじみつついて ごんをまち)
父親はあまりしゃべる性格ではないので、夕食とかでの会話、いわゆる家族団欒というのは記憶にありません。最近は耳が遠くなったせいか、さらに無言の状態に拍車がかかります。とは言っても、どうしても話さないといけないことも起きるわけで、それが嬉しい出来事であっても、なぜかこちらから切り出すのに躊躇してしまいます。きっと母親から聞いて既に知っているのだから、父親のほうから切り出してくれると楽なのですが...お互いにそう思ったまま、手元のしじみ汁を箸でつつく時間が流れていくのです。これもまた、親子で男同士だからこそできることなのでしょう。私が父親の年齢になったらどうでしょう。おそらく同じですね...親子ですから。
今回の地震で被災された方々にも、早く家族団欒の暮らしが戻ってくるようお祈りしております。