千代田区M&Aバンカーの雑感

千代田区M&Aバンカーの雑感

高3で英検1級、23才でUSCPAを取得。大手監査法人(M&A)、経営者、スタートアップCFO、外資FP&Aを経て現職(IB)。ジョブホッパーでジョブ型雇用推進派。ビジネススクールに留学中。貧困による教育格差、日本人のfinancial literacyの低さ、日本の英語教育が関心ごと。。

Amebaでブログを始めよう!

今日は仕事しながら授業なので、眠くてしょうがないです。。。睡眠時間削ってcase対策をしております。

 

今回はコーポレートファイナンスというか、インベストメントに近い内容になります。

早速、図1. Stocks for the long runを見てみましょう。

明らかにやっぱり株って最強の資産形成のツールであるということが分かります。

 

図1. Stocks for the long run

 

 

 

ちなみにS&Pにフォーカスすると各年のリターンは下記のようになります。

これ見るとリターンがマイナスだった年って数えるほどしかなくて、基本的にbuy&holdしていれば、簡単に資産形成が出来ます。

(投資のタイミングによっては含み損抱えてしまう時もあるので、それは我慢するか、あるいは10年位は放置すると決めて投資するとよいかもしれませんね。)

 

 

図2.1928年~2019年のS&Pリターンの推移

 

なお、皆さんもお気づきかもしれませんが、今株式市場はバブルの様相を呈しています。

コロナバブルとでもいうのでしょうか。(もしかしたら将来このような言葉が教科書に出てくるかもしれません。)

 

 

図.3. ある株式のPE Ratioの推移

 

 

直近PE=34.6なのですが、これは一番左端のPEとほぼ一致します。一番左端の時点で何が起こっていたか言うと、皆さんご存知「ドットコムバブル」というバブルです。その後、当該バブルがはじけてPEが低下し、2009年のリーマンショックで最低値となります。

(PEは日本ではPERと呼ばれる指標でprice/EPSで計算可能です。priceというのは株価のことで、EPSというのは一株当たり利益のことです。)

 

バブルは崩壊するものなので、直近で投資する際は気をつけた方がよいかもしれません。

まだまだ続くコーポレートファイナンス。

 

毎回グループディスカッションがあって結構きついですが、何とかやっています。

(毎日英語ばっかり使っていると頭おかしくなりそうですが、高負荷かけると急速的に英語力が伸びる傾向があるので、良しとしています。)

 

私のグループはアメリカ人、中国人、香港人、南アフリカ人、私という5人グループでインターナショナルなチーム構成となっておりますが、何とかうまくタックルしています。

 

さきほどのディスカッションのテーマが少し面白い内容でしたので、(intelectual propertyを侵害しないと思われる範囲で)読者の皆様にも共有したいと思います。。

 

下図は、2019年と2020年の世界の健康・医薬品セクターにおけるセグメント毎の平均EV/EBITDAマルチプルを示したものなのですが、やはり2019と比較して2020のEBITDAマルチプルってCovidのpandemicの影響で増加しているんですね。

 

 

ここで、お題として、下記のようなものが与えられました。

 

Q1. 2020年のヘルスケア製品部門のEV/EBITDAマルチプル21.35の経済的に考え得る解釈は何か?

Q2. 投資家が医薬品(バイオテクノロジー)セクターの企業を医薬品(Pharmaceutical)セクターの企業よりも高いマルチプルで評価している理由は何か?

Q3. すべてのセグメントにおいて、2019年から2020年にかけてマルチプルが上昇しており、当該原因について、少なくとも4つのpossibleな要因について説明をしてください。

 

そもそもの前提として、covid19のpandemicが背景として存在していて、まぁこれをどのように考えるかっていうお話しなんですけれどもhot topicで面白かったし、今世界の健康・医薬品セクターにおけるセグメント毎の平均EV/EBITDAマルチプルがファクトベースで見た時にこのような状況になっていることは知らなかったので(考えれば当たり前なんですけど。)、new to meでした。

 

Answersとしては、各々下記のようなexplanationで良いかと思います。

 

A1. Q1についての経済的な解釈については、業界全体のEVが21.35倍*EBITDAで比較的評価されていることを意味しており、これは健康セクターが他のセクターと比較して過剰に評価されているように思われ、要するに、高成長の機会、すなわちパンデミックの状況が発生していることによってドリブンされている可能性がある、というのがチーム内の結論でした(結構普通。)。

 

A2. Q2については、バイオテック業界は「イノベーション」と「特許」の創出に関連していることを考えると、「より高い」成長機会と高いリスクを持っており、これらのセクターは、製薬セクターと比較して高い収益の可能性を持っている。一方で製薬セクターのリスクは、新薬の製造に成功した場合にのみ価値が実現されるため、リスクは低くなる、というのが理由でしょうか。

 

A3. Q3については、4つのpossibleな要因について下記をチーム内の結論として出しました。

i.    世界中の中央銀行の量的緩和に牽引されて、2020年の株式市場はより良いパフォーマンスを示している。
ii.    Covid19の状況が続いていることから、ヘルスケア分野への投資が増えている。
iii.   研究開発費が大幅に増加しているため、EBITDAは全体的に減少している。
iv.   ヘルステクノロジー部門は、進行中のCovid19のパンデミックによる遠隔医療への依存度の高まりを考慮して、EV/EBITDAの観点から「最大」の成長を遂げてきており、これはまた、人々が遠隔医療/遠隔医療インフラに慣れ親しんでいるため、巨大な成長の可能性を持っている。
 

Q2については、チームだとこの結論で終わってしまったのですが、より分解して考える必要が個人的にはあるかなと思っていて、それはcash flowsの観点とdiscount rateの観点です。文章にすると下記のような文脈でしょうか。

 

・投資家は、バイオ分野のcash flowsの将来的な成長率の向上を期待しているということ

・投資家はバイオテクノロジーセクターに低いdiscount rateを適用しているということ

 

何故かというと当たり前なのですが、EVってcash flowsdiscount rateで割り引いて算出するものなので、ここまで分解して議論しないといけなかったですね。後はdenominatorであるEBITDAについてあまり議論できなかったのは反省点です(A3で少し触れているので、良しとしましたが。)。

 

 

後、蛇足で恐縮ですが、こういったディスカッションって多分日本のビジネススクール(WBS, KBSなど)ではやらないですね。

ディスカッションを通して、ファイナンス概念(MBAなら全般的な概念)の理解を深めたいなら、やはり海外のビジネススクールに勝るものはないという印象です。

 

 

授業が始まりました。最初のコースはファイナンスを学ぶ者にとっては、避けては通れないコーポレートファイナンスについて。

 

 

Stock valuation, bond valuationから始まり、NPV, IRR, payback method, PIといった投資判断コンセプトについて、just only 1 dayでgo through して、group discuttionにおいては、HBSのNew heritage dollのケースを用いて、与えられたプロジェクトについて、各々FCFを予測して、勿論perpetuiyを鑑み、投資判断を実行しました。

 

僕以外殆どnativeでしたが、ここは僕の領域なので、上手く議論をリードし、internatiol teamでgoodなoutputを出すことが出来たと感じています。

 

よく、MBAに行ってもネイティブ軍団の主張していることや、授業中の発言についていけないなどがあります(これは僕にもある。)が、少なくとも場を支配してグループ内でコントロールするポジションをとり、かつその分野のセミプロであれば、議論をリードでき、彼らをbeatすることは出来るな、と感じました。

 

勿論、彼ら以上にめちゃくちゃ準備するということは必要不可欠ということが前提ではあり、New heritage dollのケースはソリューションを3つくらい考えてから臨みました。

 

したがい、これから留学(MBAなりExexutive masterなど)を検討する人に伝えたいのは、まぁ、あんまりびびらなくてもよいのでは?ということ。

むしろ、ネイティブのいうことがわからないというのは、より英語をenhanceするチャンスですので、positiveに捉えてよいのではないでしょうか?

 

僕がチームをリードできたのは、FCFを正確に求めることができたこと、そしてそれに付随するロジックをしっかり理解できたことに起因するものです。(FCF=EBITDA-Tax-ΔWC-Capexというプロセス。ちなみにEBTIDA-Taxの部分はOCF - Operating Cash Flowと会計上定義されている概念です。OCFというと営業キャッシュフローを想定する方々も多いと思いますが、どうやら違う概念のようです。ここらへんはあまり詳しくなかった。)

 

ご参考までに私がタックルしたケースを下記にのせておきます(ビジネススクールではこんな感じで初期的な課題/caseにアプローチするというのがイメージで少しでもお分かりいただけたら幸いです。Excelは私が作ったものなので、intelectual propertyなどについては大丈夫かと思います。)。

 

 

今日も頑張るぞー。

最初のmoduleでインベストメント(investment)の授業があるのですが、授業前にpre-module assignmentという形で様々な課題にタックルしなければなりません。

 

コーポレートファイナンスなどはUSCPA(米国公認会計士) も持っているし、まぁfasコンサルタントとして財務dd, valuationやっていたし、現職は一応IBなので職業柄no preprationで解きまくれるのですが、investmentは特段体系的に勉強したことがないので、課題図書をひたすら読んで、対応するしかありません。

 

課題図書は"Investments, 12th Edition, McGraw Hill."というもので、あり得ないくらい値段が高い(なんと、kindle版で40,000円越え!アフィリリンク張りたいのですが、最近アフィリリンク張れない仕様になったのですね。恨むぞ、アメブロ。)

 

具体的にどんな課題がでるかというと、大量の情報を持つエクセルファイルがずどーっと与えられて、各々のポートフォリオのリターン/リスクの計算や回帰分析(regression analysis)、covarianceやcorrelationの計算などが要求される、というような感じです(文章にすると簡単な感じがしますね笑)。

 

Excelは下記のようなものが唐突に与えられます。

(本当に何の説明もなく、唐突に。Farma frenchのリスクファクターモデルが関連しているようです。まぁ、これはここから勉強ですね。なぜなら、このポートフォリオがそもそもどのように作られたポートフォリオなのか、よく分からないのですもの。)

 

図1. 何の前触れなく与えられた膨大な情報

 

 

このポートフォリオのリスク/リターンをリスクフリーレート(USCPAを勉強している人ならお馴染みの概念ですね。BECで学びます。)を鑑みながら計算して、回帰分析(regression analysis)して、t値を求めるまでが一連の作業。

 

 

図2.解答の過程(答えが示されているわけではないので、この方法で良いかわからないが、とにかくそれっぽくやってみた。)

 

 

 

 

図3.行きついた解答(抜粋、英語使っていて何かかっこよく見える。)

 

 

初期的にはざっとこんな感じのことを学んでいます。

(授業まだ始まってなくて、preの段階でこれだから、授業はもっと期待してしまいますね。Classmatesとのディスカッションも楽しそうですし。)

 

ちなみに海外大学院に通わなくても、investmentは独学可能です。CFAを勉強すればよいと思います(日本の証券アナリストではなく、米国証券アナリストの方。)。ただ、USCPAのように一問一答の4択multiple choicesなので、あまり実務的な能力は身につかないかなとは思います。上記みたいにエクセルでカタカタ作業することもなく、計算するとしても関数電卓とか使うレベルでしょうし(ただし、level 3は別格)。

 

 

See you again!

 

 

せっかくファイナンスを学んでいるので、基礎的なことを纏めようと思います。

 

老後2,000万円問題というと久しいですが、現在と同じように定年後の生活をするためにはどれくらいの貯金をする必要があるかご存知でしょうか。

 

専門家によると、退職金とは別に年収の10%~12%は最低でも貯金しておくべき、だそうです(あくまでも現預金ベースでの考え。)。
 

近年は主に若年層で投資をする人が増え老後に備えようとする動きが活発化しています。ただ、重要なことを鑑みずに闇雲に投資している人が多いのではと思います。

 

その重要なことというのは、自身のリスク許容度です。リスク許容度によって、投資のポートフォリオ(投資ミックス)が変化していきます。

 

投資ミックスとは、現物投資、債券、株式の割合のことで、ポートフォリオの構成を決定し、リスクの全体的なレベルを決定します。

例えば、ある人にとっては、50%の債券と50%の株式という組み合わせが有効であり、一方でよりリスクが高くリターンが高いポートフォリオを望む場合は、債券の割合を減らし、株式の割合を増やしたりする必要があります。


これは人によって異なっていて、自分のリスク許容度(=投資スタイル)に合わせて、自分に合ったポートフォリオを構築していく必要があります。

 

というわけなので皆さん。せっかくなので、自身のリスク許容度を知って、自分にはどのようなポートフォリオが合っているのか、知ってみましょう!

 

下記リンクのwebpageの質問(計11問)に答えると自分のリスク許容度と自身に適したポートフォリオを簡単に知ることが可能です。

 

 

ちなみに私のリスク許容度は14.50で、ポートフォリオとしては80% bonds, 20% stocksにすべき、ということがVanguard調べで分かりました。

(意外とリスク取らない苦笑)

 

ご丁寧にどのFundにどれくらいの比率で分配すべきかも示してくれています。

 

 

 

図1,私のリスク許容度を基にした私にあったポートフォリオの例

 

 

なお、私はIncomeタイプで下から2番目にリスクに対して敏感な結果となりましたが、ハイリスクハイリターンを取る人はストックに全振りして勝負するようです(下記図2参照。)。

 

とてもじゃないけど感覚的に怖すぎて真似できません笑

 

 

図2,リスク許容度に応じてさまざまなタイプのポートフォリオが存在

 

 

自身のリスク許容度を知り、自身に適したポートフォリオを知り、自身の投資のスタイルを確立する。

投資をする際には必ず必要になってくることです。

闇雲に突っ走って投資するとプロの餌食にされてしまうこと間違いなしです。

 

僕もまだまだ勉強中のみですが、financial literacyを身につけ、よりよい人生を送っていきましょう。

 

 

 

皆さま

 

新年あけましておめでとうございます。ご無沙汰しております。

1年以上放置していたにもかかわらず、本ブログをご愛読くださいまして誠にありがとうございます。

 

現在はニューヨーク大学ビジネススクール(NYU Stern)に在籍しながら、金融機関投資銀行部門(IB)で働いております。

以前にもお伝えしたかと思いますが、ビジネススク―ルといいつつも専攻はMBAではなく、ファイナンス修士であり、MBAでは習わないようなファイナンスのディープサイドまで極めるプログラムとなっております。

 

平均年齢は35歳程度とMBAに比べかなり高い年齢となっており、参加者の方々は基本的にExecutive層の方々です。

私は参加者40名弱の唯一の日本人ですが、英語をしゃべる機会しかないのでむしろチャンスだと思い、今まで以上に英語力も伸ばしていこうと思っております。

 

チームメンバーは多種多様というよりかはかなり偏ったバックグラウンドで私は5人チームを組んでいるのですが、

  • ヘッジファンドでロングショート戦略をやられている方(アメリカ人)
  • Bank of America本社勤務のシニアバンカー(アメリカ人)
  • JPモルガンPBバンカー(シンガポール人)
  • Private Equityで投資に従事する人(香港人)
(+私。。。)
 
という感じで、グローバル感をひしひしと感じながら、授業に参加しております。
 
いずれはここで得られたナレッジやスキルをブログ/本/noteなどを通じ日本に還元したいと思っており、必死に学んでいる最中です。
(というのも、MBAナレッジやスキルはかなり日本に輸入されて、様々なトップMBA卒業生の方々が既に古典的なナレッジ・スキルを広く浸透させていらっしゃると思いますが、一方でことピュアなファイナンスについては海外物はあまり輸入されておらず、日本人のファイナンスナレッジやスキルは海外と比較し遅れているのでは、という課題意識があるからです。また、ファイナンスリテラシーに係る教育分野においても同じだと思っております。)
 
現在はIBで激務をしながらですが、MBAの方々と同様に(投資ファンドやMBBなどでの)サマーインターンのチャンスは等しく与えられるようなので、それも狙いながら勉学にも励みつつ、今の仕事を続ける気ではおります。
 
久しぶりの投稿かつ近況報告となり恐縮ですが、本年の抱負をリストアップ致します!
 
  • サマーインターン1社は何としてでも掴み取る。
  • ブログの更新は週1~2の頻度で1回は必ず更新する。
  • 卒業後、学んだことについて本を一冊書いて出版してみる(noteかブログかもしれません。)。
  • スモールビジネスに着手する(起業とまではいかないまでも布石は打つ。ちなみに僕はITスタートアップ界隈が大嫌いなので、そういう関連のビジネスではない、と信じたい。)。
  • 教育分野に携わる活動をする。
 
こんな感じで御座います!
 
本年もよろしくお願いいたします。
 
 

昨今、散歩(ウォーキング)にハマっているのですが、これが本当に色々な効果が実感出来て素晴らしいです。

そして、何より継続しやすいのです。

 
散歩(ウォーキング)は身体機能の維持・向上に役立つだけでなく、うつ病や認知症の予防にも効果的であるといわれています。
 
たとえば、うつ症状を有する高齢者に運動処方を行った研究では、散歩(ウォーキング)はうつ症状の改善に対し、抗うつ薬や精神療法十同程度の効果が期待できることも報告されています。
 
また、認知症予防に関する先行研究では、高齢者であっても、有酸素運動を1年間継続して実施することで、脳の海馬が肥大し、記憶力が向上することを報告しています。
 
うつ病や認知症といった精神疾患の処方には薬物療法が一般的ですが、これにはコストと副作用が伴います。一方、散歩(ウォーキング)は安価に取り組め、副作用が無いどころか、様々な副次的効果が期待できます。
 
アメリカスポーツ医学会では、"Walking is Medicine"を掲げ、散歩(ウォーキング)による健康づくりを促進しているくらいです。
 
また、睡眠の質を高めることにも効果があります。下記図のLight Excerciseがウォーキングに該当するのですが、運動をしない群(No Activity)に比べ、25%ほど睡眠の質が改善され、またランニングなどのModerate Exerciseや筋トレなどのVigorous Exerciseと比較してもほぼ同等の睡眠の質を獲得することが出来ます。
 
 
カロリー消費量についても気になるところです。下記図によると、他のタイプの運動と比較すると少々低くなりますが、それでも十分な効果が得られます。
 
 

加齢に伴う身体的機能の低下はあらがいにくい生理現象です。「老いは足から」といわれるように、特に下半身は上半身に比べて、機能が低下しやすいことが知られています。

 

そして下半身の機能低下は歩行やたちすわりなどの日常的な生活動作を困難にし、移動が困難になることで生活範囲が狭まり、孤立や抑うつといった社会的、精神的な問題にもつながります。このような負の連鎖に陥らないためにも出来るだけ早期に散歩(ウォーキング)を習慣化し、身体機能を一定の水準で維持する必要があります。

 

有酸素運動は心臓血管のコンディショニングといわれており、心臓血管のコンディショニングの間、呼吸と心拍数が持続的に増加します。

有酸素運動の例には、水泳、ランニング、サイクリングなどがあります。

無酸素運動はエネルギーの急速な爆発を伴い、短時間の間に最大限のパワーで行われます。たとえば、ジャンプ、短距離走、重量挙げなどです。代表的な無酸素運動に筋力トレーニングがあります。筋力トレーニング=無酸素運動と捉えてもほとんど間違いではありません。

なお、有酸素運動と無酸素運動とでは消費されるエネルギー源が異なります。

  • 有酸素運動 - 酸素、血中の糖分や筋細胞内に貯蔵してあるグリコーゲン
  • 無酸素運動 - アデノシン三リン酸、筋肉内のグリコーゲンや血糖を利用


有酸素運動では、血液中の酸素量を増加させ、心拍数を高め、筋肉への血流と肺への血流を増加させます。
無酸素運動では、酸素ではなく貯蔵されたエネルギー源に依存して自己燃料が供給されます。

これにはアデノシン三リン酸、グリコーゲンが含まれます。

 

痩せたいという方は有酸素運動と無酸素運動の両方が効果的です。有酸素運動では直接的に脂肪を減少させることが出来ます。それに対して無酸素運動(筋力トレーニング)では筋力増加に伴い、基礎代謝量を高めることが可能で、寝ている時も脂肪を燃やしてくれるので、痩せる体質になれます。

 

※基礎代謝量=身体的、精神的に安静な状態で代謝される最小のエネルギー代謝量であって、生きていくために必要な最小のエネルギー代謝量です。これは当然寝ていても消費します。人種、性別、年齢、体格、生活状況、体表面積、平均体温などによって異なり、食事や運動などの日常行動によっても異なってきます。

 



初めての方は、有酸素運動から始めて持久力をつけてみてはいかがでしょうか。
既に長時間運動をする傾向があり、すぐに体重を減らしたいのであれば、無酸素運動を日課に加えましょう。スプリントや高強度インターバルトレーニング(ハイ)が効果的です。

 

・有酸素運動の利点

有酸素運動は、心臓発作の予防、2型糖尿病の予防、脳卒中の予防など、健康に多くの利点をもたらします。

また『脳の鍛え方 - 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』でも記載した通り、脳内の新しい血管の成長、さらには新しい脳細胞の量を増加させることも可能で能力/脳力を鍛え、頭をよくすることも可能です。もちろん、うつ病などの精神病にも効果があります。

また、その他にも有酸素運動には他にも下記のような利点があります。

  • 体重の減少
  • 血圧低下
  • 運動中の疲労低減
  • 疫システムを活性化させ、風邪やインフルエンザの予防
  • 心臓の強化する
  • 気分を高揚させる(幸福ホルモンであるセロトニンを分泌)

 

・有酸素運動の例
有酸素運動では、腕、脚、腰の大きな筋肉を動かします。心拍数も一定期間上昇します。
有酸素運動には以下のようなものがあります。

  • ジョグ
  • 散歩
  • スイミングラップ
  • ズンバのようなエアロビック・ダンス
  • クロスカントリースキー
  • 階段昇降
  • サイクリング
  • 楕円訓練
  • ボート漕ぎ

 

僕はイニシャルコストが低くて手軽に行える散歩をおススメします。

 

・無酸素運動の利点
筋肉を鍛えたり、体重を減らしたい場合は、無酸素運動が効果的です。また、長い間運動をしてきて、運動の停滞期を乗り越えて新しい目標を達成しようとしている場合にも有益です。加齢に伴う筋肉量の維持にも役立ちます。

 

無酸素運動は短時間しか継続することができませんが、大きな力の発揮や速い運動を行うことができるため筋線維の中でも特に速筋が使われます。速筋は速い速度で強い力を出すことができますが、酸素を利用したエネルギー生産能力やATP利用効率は低いことが特徴です。
筋肉をつける事は、血液の流れ、酸素の供給などを向上させエネルギー消費を多くさせ、基礎代謝量を増加させます。

寝ている時も脂肪を燃やしてくれるので、痩せる体質になれます。

 

また、テストステロンの分泌によりストレス耐性がつき、ちょっとしたことでイライラしなくなります。


その他のメリットは次のとおりです。

  • 骨を強化する
  • 脂肪を燃やす
  • 筋肉を構築する
  • ハイキング、ダンス、子供との遊びなどの日常活動のためにスタミナを増やす

 

ただし、無酸素運動にはリスクもあって、それは無酸素運動が体に高負担であることです。ある研究ではどのくらい負荷かというのを10段階で測るというものがあったそうですが、平均が7という結果になったそうです。それくらい負荷がかかるものなので、フィットネス初心者にはあまりお勧めしません。

 

僕は能力/脳力を高めるために、サプリメントを毎日摂取していることをお伝えしていますが、サプリメントによってだけではなく、運動によっても能力/脳力を高められることが出来ることをご存知でしょうか。これは、経験則ではなく、ハーバード大学やミネソタ大学含む多くの権威ある研究機関によって科学的に証明されていることです。

(脳内ノルアドレナリンが増加し、不安感がなくなり、様々なことにやる気が起こるようになるL-チロシンと呼ばれるサプリメントです。詳しくは頭が良くなる薬(サプリメント)をご参照ください。)

 

特に近年のハーバード大学メディカルスクールの研究によると、運動は直接的にも間接的にも記憶力と思考力を高めることが明らかになっていて、インスリン抵抗性や炎症の減少などの生理学的変化を刺激するとともに、脳内の新しい血管の成長、さらには新しい脳細胞の量を増加させ、セロトニンなどの幸福ホルモンなど健康に影響を与える化学物質の生成を促進し、身体に直接作用することが明らかになっています。身体だけではなく、脳自体にも直接作用し、多くの研究によると、思考や記憶をコントロールする脳の部分は、運動をしている人の方がしていない人よりも大きいのだそうです。

 

さらに興味深いのは、6カ月または1年にわたって定期的な運動を行うと、特定の脳領域の容積が増大するという知見である、ということが研究により明らかになっています。
特に筋トレなどの無酸素運動よりも、マラソンやウォーキングなどの有酸素運動の方がより効果が得られやすいそうです。

 

僕自身、実はニューヨーク大学ビジネススクール(ニューヨーク大学レナード・N・スターン・スクールでは何をどう教えているのか?)と並行して通いたい大学院があり、その勉強のために、モーニングルーティンとして、朝は30分ほどの散歩をして、その後1時間ほど勉強をしてから、出勤するというスタイルをとっているのですが、散歩のおかげか、勉強の効率は異常に高いと感じています。また、ブログなどを書く前も30分ほど散歩をしてから行うと、良い記事が書けるな、というのが主観的な感想です。

 

なので、受験生の方やuscpaなどの資格試験の勉強をされている方は勉強一辺倒にならず、毎日30分~1時間ほどの散歩をすることをお勧めしたいです。ランニングにしてしまうと、イニシャルコストが高いので誰でも手軽に行える散歩(ウォーキング)をよりお勧めします。ランニングだとやらなかったときに自己嫌悪したりして、逆にストレスが溜まってしまうからです。

 

散歩/ウォーキングでも十分に効果があるので、受験生の方や資格試験を勉強されている方はぜひお試しください。しかも、ハーバードの研究によると、6カ月または1年にわたって行うとより大きな効果が期待できるそうなので、是非毎日継続して長く行うとよいかもしれません。


同様のことは実は以前紹介した「脳を鍛えるには運動しかない!」にも書かれていて、これ以前図書館で借りて読んだのでもう一度借りて読もうと思ったのですが、10件ほど前予約があり、中々借りることが出来ない状況なほど、大人気の本になっております。

 

 

脳を鍛えるには運動しかない!  最新科学でわかった脳細胞の増やし方
ジョン J. レイティ エリック ヘイガーマン
NHK出版
売り上げランキング: 551

 

本書は、医学博士で、ハーバード大学医学部准教授の著者が、運動することによってどうして神経細胞が増加するのかを解りやすく解説した医学書です。現代人のほとんどが抱えている心の病、 不安・うつ・依存症など症状別に10項目あり、その時の脳細胞にどんな変化が起こっているか実際にあった事例を挙げて書かれています。専門用語 の解説も付いていて、理科が苦手なひとでも納得できます。そして項目の最後に運動のやり方がア ドバイスされていますので、明日からすぐ実践できるうれしい本です。

 

 

 

【補足】以下、運動が如何に能力/脳力を高めるかを別の知見からも調べてみたので、よければご参考くださいませ。

  • 運動が脳の健康を改善する仕組みについて

運動が認知機能を改善する方法はたくさんある。有酸素運動(カルディオとしても知られる)は心拍数を上げ、脳への血流を増加させます。心拍数が増加すると、運動の強さに応じて呼吸が激しく速くなります。呼吸の増加によって血液中に送り込まれる酸素の量が増えると、脳に送られる酸素の量も増えます。その結果、記憶や思考を制御する脳の特定の部分で神経新生、つまりニューロンが生成されます。神経新生は脳の容積を増加させ、この認知予備能は認知症の影響に対する緩衝作用に役立つと考えられている。

認知と運動を結びつけるもう1つの要因はニューロトロフィンである。ニューロトロフィンは神経細胞の生存と機能を助けるタンパク質である。運動はニューロトロフィンの産生を促進し、脳の可塑性を高め、記憶と学習を改善することが知られている。ニューロトロフィンに加えて、運動は脳内の神経伝達物質、特に情報処理と気分を高めるセロトニンとノルエピネフリンを増加させる。

 

 

 

 

Reference

1.2018行動指針諮問委員会。2018Physical Activity Guidelines Advisory Committee Scientific Report.。ワシントンDC:U.S.Department of Health and Human Services、2018年。

2.バン・プラーグ、H.(2008)。神経発生と運動:過去と未来の方向。神経分子医学,10 (2),128-140.。

3.リビングストン、G.、ソンマーラード、A.、オルゲタ、V.、コスタフレダ、S.G.、ハントリー、J.、エイムズ、D.、...。クーパー、C.(2017)。認知症の予防、介入、およびケア。The Lancet、390(10113)、2673-2734。

 

 

頭が良くなる薬(サプリメント)があるとしたら皆さんはどうしますか。 

当然手に入れたいと思うでしょう。 実は最近仕事の際、頭が良くなる薬(サプリメント)を飲んでいるのですが、これが本当に効果が高いと思ったので、今回はその薬(サプリメント)について記載します。 

当該サプリメントの具体的な効果は 

 

  • 脳内ノルアドレナリンが増加し、不安感がなくなり、様々なことにやる気が起こるようになる。 
  • 気分高揚、集中力の増加あり。 
  • 飲んでしばらくすると集中力があがり活動的になる。 

という何とも胡散臭い効果なのですが、これが本当に実現されます。 amazon reviewから抜粋すると、下記のような感想を持たれている方もいらっしゃるみたいです。

 

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凄すぎ。今日初めて飲んでみたけど、勉強時間倍に伸びた。10時間勉強してもいつもより疲れない!!集中できる!! 毎日この効果がでたら人生楽しいやろな。笑 ただレビューを見てると、耐性が付くみたいやし、どう飲んでいこうか模索中。 

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やりたくないことやめんどうくさいことにもやる気が出る 

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など、ポジティブなコメントが多く寄せられています。 このサプリメントの名前は、L-チロシン というものです。

 

チロシンはドーパミンをはじめとする神経伝達物質、ノルアドレナリン、アドレナリンといったホルモンの材料となります。

ドーパミンは意欲を作ります。アドレナリンはグリコーゲンの分解を促す事で血糖値を上昇させて脳の覚醒レベルを保ち、集中力及び決断力を高めます。 ノルアドレナリンにも集中力及び判断力を高める効果があります。

 

私自身も膨大なデータの分析時や資料作成、また少々頭の使うディスカッションの手前で摂取し、十分な成果を発揮しています。 

以前の記事でも触れましたが、私は社内でハイパフォーマー/ハイポテンシャル認定を受けて、海外の選抜研修に参加した経験もあるのですが、チロシンの効果も大きかったのかもしれません。

 ( 短期間で社内ハイパフォーマーとなり、海外研修に選抜された話参照。)

 

皆さんも是非試してみて下さい。 

(勿論、薬効には個人差があります。効く人もいれば、効かない人もいますので、あらかじめその辺りはご了承ください。) 

 

特に今の時期は受験生の方々は夏休みに入り、勉学が本格化すると思いますので、勉強の前にL-チロシンを飲んで集中力を得た後、勉強すると効果が上がると思います。

 

以前の頭のよくなるサプリメントの記事はこちら⇒卵黄レシチン、ビタミンBでIQを高める。