東日本大震災から7年。
まだまだ傷は深く、
状況は置かれている立場で個別化が進み益々複雑化していると聞きました。
当時、福島県の浪江で酒造りされてました鈴木酒造店さん。
津波や原発問題でたくさんのものを失った酒蔵さんです。
それでも未来につなげたいものがあると
現在は山形県長井市で酒造りされてます。
そして3月11日に販売される「甦る」。
今年は11日が日曜日ということで10日に販売が始まりました。
長井市の田んぼで地元の人々と避難されてる人々の手で
作られたお米”さわのはな”で仕込まれた純米吟醸です。
【蔵元の甦るにかける思い】
「甦る」はいわば避難者が手掛けた酒。別々の故郷を持ちつつも長井の土地で生きる思いを胸に決め、
これに応えるように長井で長年親しまれ何時しか幻の米と呼ばれるようになった貴重な”さわのはな”の
種子を長井の農家さんが特別に譲ってくださいました。
その上、事あるごとに農業指導をしていただいた厚意が詰まった酒です。
避難者の方々が人との触れ合いを介し、気持ちの交流の場を得て、ますます活動の場が広くなっていってくれれば。
そして陽の循環の輪を具現化した酒にこの「甦る」がなれればという願いです。
(鈴木酒造店さんからのお手紙より)
今年の「甦る」はクリアーに仕上がっているなというのが第一印象です。
穏やかで澄んだ吟香。
ふわりと上品な味わいから一気にキレていきます。
フレッシュでシャープな2018「甦る」。
良い意味で毎年仕上がりが違うのも楽しみのひとつです。
美味しいお食事と一緒にゆっくり楽しんでいただきたいと思います。
「甦る」をよろしくお願い致します。