NHK杯2015・男子SP | フィギュアスケート研究本

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フィギュアスケート:NHK杯・男子SP

2015年11月27日(金) 16時10分 スタート

羽生、世界最高得点でSP首位発進! 18歳の金が2位、無良は3位

順位 選手名 国名 得点


1位 羽生結弦 jpn日本 106.33
2位 金博洋 chn中国 95.64
3位 無良崇人 jpn日本 88.29
4位 マキシム・コフトン rusロシア 82.27
5位 ミハル・ブレジナ czeチェコ 81.64
6位 コンスタンティン・メンショフ rusロシア 79.79
7位 リチャード・ドーンブッシュ usa米国 78.20
8位 グラント・ホッホスタイン usa米国 74.30
9位 田中刑事 jpn日本 73.74
10位 シャフィック・ベセイエ fraフランス 72.51
11位 エラッジ・バルデ canカナダ 69.47
12位 ブレンダン・ケリー ausオーストラリア 61.20

詳細

総括


フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦となるNHK杯が27日、長野で開幕し、男子ショートプログラム(SP)では、羽生結弦(ANA)が自身の世界最高得点(101.45点)を更新する106.33点で、首位に立った。

羽生は冒頭の4回転サルコウ、続く4回転トウループからの連続ジャンプをともに成功させると、演技後半に配置したトリプルアクセルでは、高さのあるジャンプを見せる。4回転を2度跳ぶ演技構成に変えて挑んだSPで、勢いを落とすことなく見事に演じ切った。

2位は今季シニアデビューしたばかりの18歳・金博洋(中国)。大技の4回転ルッツ-トリプルトウループを決め、95.64点の高得点をたたき出した。3位には、無良崇人(洋菓子のヒロタ)が、自己最高点となる88.29点でつけた。

フリースケーティングは28日に行われる。


世界最高得点でSP首位に立った羽生【坂本清】

日本人選手のコメント

■羽生結弦「もっと成長できる」

「振り返って一言で言うと『まだ明日があるな』というのが率直な気持ちです。皆さん、とても心配していたと思いますし、このプログラムで一度もノーミスしたことがなかったので、すごく力の入った応援をしてくれたと思っています。本当にありがたいなと思いますし、またこの演技ができたのも皆さんのおかげだと思います。(このプログラムは挑戦と言っていたが滑ってみて)正直、楽しかったです。第1グループで金博洋選手(中国)が95点台を出しましたけど、そういうこと関係なく自分自身がこのプログラムでワクワクできると言うか、失敗を恐れるというわけではなく、久しぶりにワクワクしながら滑ることができましたし、完璧ではないですけど、ジャンプを全部立てたので、そのうれしさを久々に味わえて良かったなと思います。

(まだできることは)ありますね。まだまだできることはいっぱいあると思います。実際に最初の(4回転)サルコウは加点がどれだけついたかは分からないですけれど、まだまだ評価をいただけるような入り方や下り方を予定しているジャンプなので、もっともっとさらに精度を上げていきたいなと思います。久しぶりに気持ちを楽にしてフリーに臨めるなと思うと同時に、気を引き締めてしっかりと楽しみながら、できることをやりたいなと思います」

■無良崇人「良いスタートが切れた」

「自分の目標としていたミスなくしっかり演技することはできたと思います。冒頭の4回転とルッツ+トウのコンビネーションはちょっとランディングが自分が思っているように奇麗にいかなかったので、もうちょっと加点はつけられるかなというのが正直なところです。ただステップなんかは楽しく滑ることができましたし、もう少し上が目指せるかなという演技で終われたので良かったです。(NHK杯は昨年もショートで1位だったから良いイメージで入れた?)すごく皆さんが後押ししてくれたし、昨年の全日本選手権ではここですごく悔しい思いをしたので、それを払拭したいという気持ちはありました。このNHK杯は4回転を2種類入れてくる選手が多くいるので、その中に自分がどう割って入れるかを考えていました。まだ明日が残っていますけど、良いスタートが切れたかなと思います。

(初戦と比べると完成度が高まったが)メインはステップのレベルが取れていなかったのが原因だったんですけど、内容濃い5日間の合宿でみっちりとショートを何度も繰り返して、もうちょっとこういう動きから入ったほうが見栄えがいいかとかをチャーリー(・ホワイト)とやってきた成果だと思います。1日5時間半くらいやっていました。(自己ベストを更新し、フリーは気持ち的に余裕を持って臨めるのでは?)そうですね。アメリカ大会よりもはるかに楽だと思いますけど、ここでフリーをしっかりやることが課題だったので、自分にとっての挑戦だと思うし、ショートが良かったあとのフリーは失敗することが多かったので、自分が超えていかなければいけない壁だと思っていますし、どれだけやれるかが自分でも楽しみです」

■田中刑事「4回転は自信を持って跳べた」

「得点源である3回転+3回転がうまくいきませんでした。今回は得点よりも内容にこだわっていたので悔しいです。4回転は自信を持って跳べたと思います。(サルコウがうまくいった理由と3回転+3回転がうまくいかなかった理由は)サルコウは名前がコールされてからの調整の仕方を練習してきたので、それが出たのかなと思います。3回転+3回転に関しては失敗したくないという気持ちが強すぎたのかもしれないですね。

(初めてのNHK杯だったが)この会場では何度も滑ったことがありますし、昨年はここでの全日本選手権にも出ているので、そんなに緊張する感じではなかったです。ホームなのでやっぱり声援も大きかったし、それを力に変えて滑ることができました。(フリーに向けては)今日できなかったことと、できたことをしっかり見直して、良いイメージを持って集中し、滑りきりたいと思います」

12:羽生結弦(日本)

羽生結弦の演技がスタート。冒頭の4回転サルコウはややこらえながらも着氷。続く4回転トウループからの連続ジャンプは流れのある綺麗な着氷。演技後半に配置したトリプルアクセルも高さのあるジャンプ。4回転を2度跳ぶ演技構成に挑み、勢いを落とすことなく見事に演じ切った。演技後には力強く握った両拳を振り下ろし、納得の表情を見せた。
得点は106.33点(技術点59.44点、演技構成点46.89点)。自身の持つ世界最高得点(101.45点)を上回り、SPトップに立った。



11:マキシム・コフトン(ロシア)

マキシム・コフトンの演技がスタート。4回転サルコウ-トリプルトウループは着氷するも、続く4回転トウループはステップアウト。さらにトリプルアクセルでは転倒する。ステップでも勢いを欠き、明るいハードロックナンバーに乗り切ることができなかった。
得点は82.27点(技術点42.81点、演技構成点40.46点、減点1.00)。



10:ミハル・ブレジナ(チェコ)

ミハル・ブレジナの演技がスタート。高さのあるトリプルアクセルから入る。続く4回転サルコウはステップアウト。トリプルフリップからの連続ジャンプは2つ目が2回転に。スピンやステップなどでは、軽やかで優雅なスケーティングを披露した。
得点は81.64点(技術点40.60点、演技構成点41.04点)。



9:無良崇人(日本)

無良崇人の演技がスタート。4回転トウループからの連続ジャンプは単独の4回転に。代名詞のトリプルアクセルは余裕を持って決める。トリプルルッツにトリプルトウループをつけてリカバリー。勢いのあるステップで観客を魅了。演技後にはスタンディングオベーションが沸き起こった。
得点は88.29点(技術点47.33点、演技構成点40.96点)。自己最高得点で暫定2位に立つ。



8:コンスタンティン・メンショフ(ロシア)

コンスタンティン・メンショフの演技がスタート。4回転トウループからのコンビネーションは3回転の連続ジャンプに。続く4回転サルコウ、トリプルアクセルは落ち着いて決める。その後のステップやスピンで情感あふれる演技を見せ、最後まで大きなミスなく滑り切った。
得点は79.79点(技術点43.04点、演技構成点36.75点)。



7:リチャード・ドーンブッシュ(米国)

リチャード・ドーンブッシュの演技がスタート。冒頭の4回転トウループは体勢が崩れるも何とかこらえる。続くトリプルアクセルも片手をつくミスが出るが、3回転の連続ジャンプは決めた。ジャンプではミスも出たが、ステップでは体を大きく使い、力強さを表現した。
得点は78.20点(技術点40.06点、演技構成点38.14点)。



6:金博洋(中国)

金博洋の演技がスタート。大技の4回転ルッツ-トリプルトウループを危なげなく下りる。高さのあるトリプルアクセルを決めると、最後の4回転トウループも軽々と着氷。18歳の新星が圧巻の演技を見せ、会場はスタンディングオベーションに包まれた。
得点は95.64点(技術点56.50点、演技構成点39.14点)。高得点をたたき出し、暫定トップに躍り出る。



5:シャフィック・ベセイエ(フランス)

シャフィック・ベセイエの演技がスタート。最初の4回転トウループからのコンビネーションジャンプは2つ目が2回転になる。続くトリプルアクセル、トリプルルッツは着氷がやや乱れるもこらえる。細かなミスはあったものの、大きなく崩れることなくまとめた。
得点は72.51点(技術点38.23点、演技構成点34.28点)。



4:田中刑事(日本)

田中刑事の演技がスタート。最初の4回転サルコウを着氷させて勢いにのると、続くトリプルアクセルも決める。3回転のコンビネーションは1つ目が2回転になるミス。ステップでは観客の手拍子に合わせて、タンゴのリズムを表現。演技後には苦笑いを浮かべ、やや悔しそうな表情を見せた。
得点は73.74点(技術点38.06点、演技構成点35.68点)でSPの自己ベストを更新。暫定2位に立つ。



3:エラッジ・バルデ(カナダ)

エラッジ・バルデの演技がスタート。冒頭の4回転トウループは空中で体が開いて着氷。続くトリプルアクセルは高さのある綺麗なジャンプ。トリプルルッツ-トリプルトウループも危なげなく下りる。ジャジーな音楽にのせ、しなやかなスケーティングで魅せた。
得点は69.47点(技術点34.57点、演技構成点34.90点)。



2:グラント・ホッホスタイン(米国)

グラント・ホッホスタインの演技がスタート。4回転トウループのコンビネーションは、こらえて着氷するも2つ目のトリプルトウループをつけられず。流れのあるトリプルアクセル、スピンと綺麗に滑り、最後の3回転ジャンプにダブルトウループをつけてリカバリーし、演技をまとめた。
得点は74.30点(技術点40.02点、演技構成点34.28点)。



1:ブレンダン・ケリー(オーストラリア)

ブレンダン・ケリーの演技がスタート。冒頭の4回転のコンビネーションジャンプは開いて単体の3回転に。続くトリプルアクセルは着氷。最後の3回転ルッツは、ダブルトウーループをつけてリカバリー。ステップやスピンは丁寧に滑るもジャンプで精彩を欠き、演技後はがっくりと肩を落とした。
得点は61.20点(技術点29.24点、演技構成点31.96点)。



滑走順・演技構成予定

<第1グループ>

1:ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
4T+3T/3A/CCSp/3Lz/StSq/FSSp/CCoSp

2:グラント・ホッホスタイン(米国)
4T+3T/3A/CCSp/FSSp/3Lz/StSq/CCoSp

3:エラッジ・バルデ(カナダ)
4T/3A/FSSp/3Lz+3T/CCoSp/StSq/CCSp

4:田中刑事(日本)
4S/3A/CSSp/FCSp/3F+3T/StSq/CCoSp

5:シャフィック・ベセイエ(フランス)
4T+3T/3A/FCSp/3Lz/CCoSp/StSq/CSSp

6:金博洋(中国)
4Lz+3T/3A/CCoSp/StSq/4T/FCSp/CSSp

<第2グループ>

7:リチャード・ドーンブッシュ(米国)
4T/FCSp/3A/CCoSp/3Lz+3T/CSSp/StSq

8:コンスタンティン・メンショフ(ロシア)
4T+3T/4S/FCSp/3A/StSq/CCoSp/CSSp

9:無良崇人(日本)
4T+3T/3A/CCoSp/CCSp/3Lz/StSq/FSSp

10:ミハル・ブレジナ(チェコ)
3A/4S/CCSp/3F+3T/StSq/FSSp/CCoSp

11:マキシム・コフトン(ロシア)
4S+3T/4T/CCoSp/3A/StSq/CSSp/FUSp

12:羽生結弦(日本)
4S/4T+3T/FCSp/3A/CSSp/StSq/CCoSp

羽生、どうだと世界最高点 五輪連覇を見据え4回転2回

前田大輔2015年11月27日20時50分 朝日新聞デジタル

(27日、フィギュアスケートGPシリーズNHK杯・男子SP)

 「どうだ」。演技を終えた羽生はそう言わんばかりに、ぐっと力を込めて目を見開いた。「(2季目のプログラムで)初めてノーミスで滑れた」。自身のSP世界最高記録を5点近くも更新し、満足げに笑った。

冒頭に4回転サルコー。続いて4回転トーループ―3回転トーループの2連続ジャンプを跳び、演技後半のトリプルアクセル(3回転半)も決めた。SPに4回転を2度入れるのは自身初の挑戦だったが「正直言って、楽しかった」。ショパンのピアノの旋律に乗せ、伸びやかに舞った。

 ログイン前の続き18歳の金博洋が4回転ルッツ―3回転トーループを跳ぶなど95・64点の高得点を出した。だが、総合力で羽生が上回った。ジャンプの前後に複雑なステップを入れるなど、出来栄え(GOE)で11・39点を加点。演技構成点も5要素とも9点台をマークし、すべて7点台の金に差をつけた。

 約1カ月前のスケートカナダはSPの失敗が響き、2位。大会直後、ブライアン・オーサーコーチらと構成を相談した。コーチは小幅な変化を勧めたが「いつかはSPで4回転を2回入れないと、勝てないと思っていた。現オリンピック王者として、連覇するためにも圧倒的に強くならないといけない」と押し切り、高難度の構成に変えた。

 猛練習で新構成をものにし、格の違いを見せつけたが「まだまだゴールじゃない」と羽生は言う。新たな4回転ジャンプの時代が到来した男子スケート界で、貪欲(どんよく)に成長を求める。(前田大輔)


男子SPの演技を締めくくる羽生結弦。世界最高記録を更新した=白井伸洋撮影

↓リザルト

http://www.isuresults.com/results/season1516/gpjpn2015/index.htm

↓プロトコル

http://www.isuresults.com/results/season1516/gpjpn2015/gpjpn2015_Men_SP_Scores.pdf

↓別プログに、男子SP動画を紹介しております。

http://ameblo.jp/shuppansport/entry-12100355708.html
NHK杯2015 男子SP 動画


本日の放送

BS1 午前8時00分-午前9時50分
男子シングル (ショートプログラム)

BS1 午前10時00分-午前11時50分
女子シングル (ショートプログラム)

BS1 午後0時00分-午後1時50分
大会2日目のみどころ/アイスダンス (ショートダンス)

BS1 午後2時00分-午後3時50分
前日振り返り/ペア(フリー)

地上波 午後4時00分-午後6時45分
男女シングルフリーのみどころ/男子シングル(フリー)

地上波 午後7時30分-午後9時45分
女子シングル (フリー)









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