ブログを本にしたいなら、アメブロは書籍化には向きません
アメブロが書籍化に向かない理由を考える前に、まず、書籍化の書籍を二つに分けましょう。
一つは出版社から発刊する商業出版、もう一つはブログの書籍サービスのような自費出版。
で、今回の話は前者のみの話になります
この方 がアメーバブックスのお話しをされてましたが、アメーバブックスは限りなく後者に近い前者ですので、今回は該当しません。
では、はじめます。
アメーバブログは、開放されたmixiのようなブログサービスで、他のユーザーとのコミュニケーションのとりやすさが魅力です。
しかし、そのコミュニケーションのとりやすさが書籍化への障害になっているのです。
先に書く側の視点で書きます。
記事を書く時に、自分の人柄を伝えたり、顔の見える記事にいしょうと日記を書いたりします。
日記だけで1記事にすることもあれば、導入で日記めいたことを書いて本題に入る方もいることでしょう。
また、読者との距離を縮めるために口語体で書くことも多いです。
また、知り合いを紹介してアクセスを誘導したり、知り合いの記事を引用したり、褒め称えたり…とにかく記事内にリンクが多いのもアメブロの特徴だと思います。
次に読む側の視点で書きます。
この場合の読む側というのは、出版業界の人間です。
つまり、書籍のネタを探してネットサーフィンをしている赤の他人です。
そうなると、赤の他人が赤の他人の日記や口語体の記事を読むことになります。
人間関係も分からない人が、リンクで紹介されている記事や引用されている記事を読むんです。
そりゃ、書籍なんて無理だと思いませんか?
書籍化を目指すのであれば、そのまま書籍にならないにしても、ある程度のコンテンツは必要です。
日記はコンテンツではありませんよね。
絵文字や改行を多様している人も同様です。
引用が多いと引用許可の手間を考えてしまいますし、他の人の記事を褒めるのであれば、オファーは褒められている人に出すのは当たり前です。
もし、書籍化を目指すのであれば、文字数もそこそこ書いて、内容もしっかりしている必要があります。
独自性や専門性があれば、なお良いでしょう。
ただ、それならブログサービスはどこでもよくなります。
むしろ、アメブロの魅力を活かしていないことになるので、もったいないでしょう。
では、アメブロは何に使うべきなのかというと、やはりコミュニケーションツールとして使うべきだと思います。
例えば、いずれ書籍化する時のためのファン作り、支援者作り、書籍化用に用意したサイトやブログへのアクセス誘導、周りの方々の意見を集めたり、質問を受け付けたり、書籍化用のサイトやブログのためのネタ帳代わり…などなど。
いずれにしても、アメブロの魅力を活かすのであれば、ダイレクトに書籍化を目指すのではなく、書籍化用のサイトやブログの下支えに使うのが最適だと思います。