帰り道1 | 陣内俊 Prayer Letter -ONLINE-

帰り道1


どうも僕です。


今はブラジルから日本に帰るところです。


早朝にナベガンテス空港まで、


ファビオさんに車で送ってもらいました。


ナベガンテスはサンタカタリーナにある田舎の空港です。

 

 

 

そこからサンパウロに飛び、


サンパウロからさらにベロオリゾンに飛びます。


ベロオリゾン空港で8時間半(!)待ち、


サンパウロ(再び!)に行きます。


サンパウロからNYのJFK空港に行き、


JFKからやっと、成田に向かいます。


全部で5回飛行機に乗ります。


ベロオリゾンはサンパウロより北にありますので、


日本で喩えるなら、


山口から仙台に帰るのに、


山口→大阪→名古屋→大阪→東京→仙台、


というような経路になります。


位置関係から類推できるように、


大阪がサンパウロ、東京がNYです。


「名古屋必要?」


って思うでしょ。






必要なんです。

 

 

 

 

現代の航空システムというのは恐ろしく不合理で、


「往復航空券」というものを発券すると、


その出発点Aから目的地Cまで搭乗しなければならず、


途中の経由地Bから搭乗することは不可能なのです。


去年の7月に、アリゾナで痛みと共に学んだのです。


僕は最初に東京⇔ベロオリゾンの往復チケットをHISで購入し、


その後TAMというブラジルの航空会社で、


ベロオリゾン⇔ナベガンテスという、


往復チケットを購入しました。


それぞれにサンパウロを経由します。


結果として僕は5回の飛行機に乗ることになったわけです。


(無事帰ることが出来れば、の話ですが。)

 

 

 

 

2週間前にナベガンテスに来るのにも


計5回飛行機に乗っているから、


今回の渡航だけで、


僕は10回飛行機に乗っているのです。


、、、ということは、


10回「今回はゲートはどこだ、、、」みたいなことをし、


10回足がむくみ、


10回手荷物検査の列に並び、


10回ベルトを外し、


10回パソコンを荷物から取り出し、


10回ポケットのものを全部X線検査され、


10回それらすべてをもう一度身に着け直し、


さらにアメリカとブラジルで、


入国審査の長い列に並んだわけです。


2001年9月11日までは、


飛行機に乗ることはもう少し気楽なことだったのに。


このときばかりは、アルカイダを心から憎みます。


普段から愛しているわけではありませんが。


(注意:普通の善良なイスラム教の人は好きです。)

 

 

 

 


、、、というわけで、


今はベロオリゾンで8時間半のトランジット中です。


幸いこの空港はサイズ的にも馬鹿デカくなく、


雰囲気も開放的で、


さらに外の気候が暑くも寒くもなく快適で、


美味しいエスプレッソを出す店があり、


充電器も充実しているので、


8時間半は苦になりません。


2時間おきぐらいに座る場所を変え、


読書したりパソコンしたりしてます。

 

 

 

早く家に帰って、


シャワーを浴びたいです。


そんで靴を磨きたい。


そんで料理をして、


近所を散歩して、

ソファで横になりたい。


もうちょっと。


もうちょっと。