数多くの日本人選手が
UFCやWECの契約からリリースされてしまいました
一部のファンからは
クビになったんだぜぇ～、とか
解雇だよ
とかやっぱり通用しなかったんだぁ
みたいな
ガックリ感、そして見下し感まで混じった声が時折聞こえてきますが
今までオクタゴンの中で素晴らしい闘いをしてきた選手たちの為にも
ここで述べたいと思います
日本人は基本的に真面目ですし几帳面な方ですから
（つーか、欧米人がいい加減、楽天的過ぎるだろ！？というのもわかります
）リリースだ、解雇だ、クビだとなると
この世の終わりだ
みたいに捉えてしまうのも当然だと思いますでもアメリカの、特にプロ・スポーツの世界では
選手を契約からリリース、つまり解除するときの考え方は
これ、もち千差万別、つまりケースバイケースなんですけど
「おまえ、もうダメだからクビ」
という短絡的なものとは、
ニュアンスも根本にある考え方も、全然違うんですよ
ちなみに、今回の話は
リアリティ番組「The Ultimate Fighter」で
UFC人気が爆発した後の時期に限定させて頂きます
それ以前はズッファだって経営が苦しかった訳ですから
エキストラに費用をかけて就労ビザとって
海外からの渡航費も国内に比べたら高いし
といった事も理由になっちゃうんで、それを抜きにして考えられる時期で
この事を述べさせて頂きます
岡見勇信選手 (photo by sherdog.com)
それでは、
まずこれまでオクタゴンで活躍してきた、
そして現在でも活躍中の日本人選手をここで列挙したいと思います
岡見勇信、中村K太郎、弘中邦佳、佐々木有己、三島☆ド根性ノ助、小谷直之、中村和裕、郷野聡寛、小見川道大、長南亮、吉田善行、前田吉郎、三浦広光、高谷裕之、大沢ケンジ、田村彰敏、水垣偉弥
全員とても強い選手たちを相手に
めちゃくちゃいい試合してきてるんです
タイトルマッチやメインもはってます
三島選手、前田選手、三浦選手、小見川選手、弘中選手の水垣選手の６人は「Fight of the Night（最高試合）」賞
を獲ってますし
弘中選手は
しっかりとオクタゴンの中で白星あげていますし
今度タイトルマッチをやるチアゴ・アウベス相手に
真っ向から挑んだスリリングな試合をしています
郷野選手は
GSPがいなけりゃ世界チャンピオンといってもおかしくない
ジョン・フィッチを判定まで持ち込み
初戦では「Submission of the Night」賞も穫っています
K太郎選手は
一度も極められることも、ノックアウトされることもなく
それにブロック・ラーソン戦は
贔屓目にみなくても勝ってたでしょぉ～
といってもいい試合内容
中村選手だって
対戦した相手は現チャンピオンのLyotoとソクジュです
前田選手と三浦選手に関しては、はっきりいって説明いらないでしょ
二人ともチャンピオン相手に
その年のベスト・バウト候補にもあがる名勝負を繰り広げ
チャンピオンをリミットまでプッシュしたんですから、
もう最高ですよ
長南選手だって一回勝っていますし
負けた試合だって全部判定
しかも最後の試合は、勝っていた
といってもおかしくないスプリット判定佐々木選手と小谷選手も
負けてしまった試合は強豪相手の判定負けです
そして，言うまでもなく、
岡見選手、大沢選手、吉田選手、田村選手、そして水垣選手は
しっかりと白星をあげるか
素晴らしい試合をして
まだオクタゴンに継続参戦しております
吉田善行選手
こう書いてみるとみなさんもおわかりになると思いますが
日本人選手って
凄いんですよ
全員、世界トップクラスの強い相手と試合してますし
途中で試合を投げ出すことなんて絶対にしないですし
最後の最後まで諦めない
そうです、アメリカのスポーツ・ファンが大好きな
というか世界中のスポーツ・ファンの心に響く
「Warrior's Spirit（戦士の魂）」が
（日本人選手だと「Samurai Spirit」になっちゃうんですけど
）画面を通じてしっかりと伝わる
メチャクチャいい試合ばっかりしてきてるんです
それなら、なぜそういったいい選手たちをリリースするのか
こう書くと、ほんとかぁ
といわれるかもしれないですがもち事情、理由は色々とあります
でもマッチメーカーがまず考えることは
選手のことなんです
はい、ですからリリースの根本にあるのは
選手に対しての「思いやり」なんです
さて、長くなっちゃうので
次は、このマッチメーカーの「思いやり」について書きたいと思います
続く