再交渉開始 | SLEEPTALKER - シュウの寝言
ここからは書けることが限られちゃうんです涙
なぜかと言いますと、交渉の詳細は公にしないというのが根本的なビジネスのルールだと信じておりますので、それをここに書くのはNGなんです。

ただ、今回の件に関しては、ビジネスの交渉の内容はそんなに大切なことではないと思うんです。

ここで私が声を大にして訴えたいのはー

1) こんな事が二度とあってはいけない怒り
本当に女子格、いやMMAというスポーツを、NFLやMLBに負けないプロ・スポーツとして発展させていくには、絶対に二度とこんな事があってはならないに決まっているんです。
こんなプロ意識のない事ばかりしていたら、他のプロ・スポーツから笑われます。
大体こんな事していて、一般企業がバンバンとスポンサーになってくれると思いますか??
本当にMMAというスポーツを愛している人間は、今回のような問題は絶対に起こさない筈です。

2)そしてシュートボクセの馬鹿どもよ、お前らが先週末とった態度は人間として絶対に間違っている!
間違っているどころか、どんな環境で育って教育を受けたらああいった態度にでれるのか、今までお前らの頭の中に道徳というものを教えてきた(筈の)学校の教員たちを全員横一列に並べて、これがあなたたちの教え子ですか?と問いたいぐらいです。

ああいった言動や態度はチームメイトを守っているのではなく、反対にサイボーグの、そしてフジマールの顔にも泥を塗った結果となっているというのをほんとに認識するべきです!

だからちゃんと正式に謝ってこない限り、大人げないと言われようが、しつこいと言われようが、私はお前らには、そう、あの前日計量のときにその場にいた全シュートボクセ連中には言い続けます。
てめえらはクズだ、と。
特にあの通訳を務めていた奴は最低です。
というか、あいつ、ほんとにフジマールとかチームメイトの言葉をちゃんと訳していたのか自体も今となっては疑問です。
だから、今度どこか他の大会でみつけたら、あの英語通訳をしていたボケには「インチキ嘘つき野郎!」と公衆の面前で、そう、みんなの前でなじってやるつもりです。

さて、もう試合はキャンセル!と宣言したところに戻りますー

そのすぐ直後、SHOWTIME側からもサイボーグの試合は何とか成立させて欲しいと言われたんだと思いますが、ストライクフォース側から、何とかならないか、といってきたのです。

その後の交渉の過程の中で、何を言われても私が一貫して主張したのは金の問題じゃない、どんな事があっても体重削らせろ、だったんです。
例えばこれがノースカロライナ州だったら、当日計量も行われ、前日の体重から13ポンド以上増やしてはいけないというルールがあるんです。そう安全計量を行っているコミッションもあるぐらいなんです。
アマチュアの試合なら0.1ポンド・オーバーでも失格になるのに、金貰っているプロの選手が何故そういった最低限のことすら守れないのか?
だから当日計量を敢行して、試合の二時間前でもいいから146ポンドまで落せ、という事もいいました。
でもそれはコミッション管轄の大会では無理なんです。

というか、コミッションの知らない所で当日計量なんてさせてそれがバレたら、プロモーターもライセンス剥奪という事態になりかねない事なので、それを意地でも決行させる、というのは無理な要求だというのは分っていたんですが、もちろん色々と言いました。
朝10時にもう一回計量させて146ポンド、そして試合の二時間前にも計量させてそこまで146をキープさせろ、という絶対に通りそうにない事も言ってはみましたが......。

でも行き着く所は、じゃぁ、明日計量してみて、またサイボーグがまた150ポンドとかできたらどうするの?という事だったんです。(はっきりいってその可能性は高いですからね)
そこまで延ばして、試合がキャンセルになったら、それこそストライクフォース側としては、ファンにもSHOWTIMEにも説明がつかなくなるし、とにかく試合当日まで試合が果たして成立するのか、と待つ訳にはいかないというプロモーター側の状況もそれなりには理解できたんですが。

でも最後の最後は赤野選手の決断だったんです。
ここから書くことは、私が、赤野選手の気持ちを代弁している訳ではありません。
赤野選手の気持ちは赤野選手にしかわからないですし、その気持ちを胸にしまっておきたいのか、外にだしたいかは赤野選手が決めることだと思います。

だからここから書くことは、赤野選手が思っていることではなくて、私が思っていることです。

彼女はこの試合のオファーを受けたときから、体重差がある闘いになることは覚悟してきた筈なんです。
ですから現地でサイボーグをみた時も、別に、大きいとか、でかい、みたいな発言は一度もなかったですし、ほんと、試合ができる事を楽しみにしていたと思うんです。
そうです、一部のマスコミが報道したように、実際にサイボーグをみてビビった、なんて事は絶対にないです!
それはあの赤野選手の闘いっぷりをみたファンは充分にわかっていると思います。
赤野選手はほんとにハートが強いと思いますし、私は、赤野選手が試合のときに魅せる「やるか、この野郎!」みたいなあの太々しさと、リングを離れたときに時折魅せる「あら?」という女性らしさのギャップが大好きです。
そうです、普段はハートの暖かい優しい女性であり、絶対にハートが折れない、そんじゃそこらの男子なんかより根性のある素晴らしい人間であり選手だと思っています。

その彼女が最終的に下した判断が、試合をやる、という事だったんです。
もちろん試合当日の午前2時30分の時点で、試合をやると決めるまでには色々とありました。
当然お金の話もありましたし、これからの赤野選手のストライクフォースでの試合の話もしました。

でも最終的に赤野選手がこの試合を受けると決めたのは、やはり選手として試合をしたいという衝動を押さえられなかったのと、あとはプロモーター側の熱意が伝わったんだと、私は思っております。
これは私の考え過ぎかもしれませんが、日本ではスマックガールという団体が消滅し、もしかしたら自分は試合をする場所を失うのでは?という危機に直面したことのある選手なので、プロモーターの気持ちも、他の選手たちと比べるともっと理解できるという立場にいた事も少しは影響したのかもしれません。

ただ最終的に、4月11日の夜、赤野選手がケージの中に足を踏み入れたのは、彼女こそが真のウォリアーであって、超一流のプロ・アスリートだからだと、私は思っております。

さて、再交渉の過程でも色々とシュートボクセの連中、というか、
もうこの時点では私にぎゃぁぎゃぁ怒鳴られていたシュートボクセのほとんどは、かなり大人しくなりしゅんとしていたのですが、ほんと、これ、何度も書かせて頂きますが、あの英語通訳だけはいつまでたっても何がいけないんだ!というクソ生意気な態度を貫き通していたんです。

例えば、スコット・コーカーの前で、私はこの英語通訳クソ野郎に記録のためにハッキリこう聞いたんです。

再計量は午後8時までの猶予があったのに、何で午後6時の時点であきらめたんだ?

そしたら、こいつはこう説明してきたんです。

「フランク・シャムロックのジムで汗を流してそこにある体重計にのったら149ポンドだったからだ」

それに対して、私は、
コミッションの使う体重計はホテルの部屋にあるし、公式だと宣言しない限り、まずその体重計にのって確認できるんだから、まず体重を確認して、それでも落ちていなかったら、そこらへん二時間みっちりと走らせてくればいいじゃないか
と言い返したら

「そんな事したらサイボーグの内臓に支障を来すからそれはできない!」

と開き直ったんです。
毎回同じことです。
これ以上削ったら膵臓に悪いとか、もう計量オーバーのときはどこのチームもまったく同じ理由をいい続けるんです。
ただですね、それも言い方というのがあるじゃないですか。
他のチームだったら、少なくとも神妙な態度で、アイムソーリー、でもね、と説明してくるのに、こいつだけは一貫してそんなの当たり前だろ!という態度なんです。

あとは、
何で公式計量のすぐ後にマッチメーカーを挟み、コミッションのスタッフと話しあったときに、「ジャパニーズファイターは試合を断ることはない」なんていったんだ。
そういったお前の態度、言動がシュートボクセ全体、そして今回の問題をもっとアグリーなものにしているというのを認識しているのか、
といったら、この英語通訳のボケ、はっきりといったんです

「私はそんな事一言もいってません」

もうこいつは完璧な嘘つきです。
そう言われた私はまた切れてしまい、
てめぇ、それは、俺の頭がおかしいといっているのと同じことだぞ!
と怒鳴ったら、すぐにスコット・コーカーが間に割って入って、まぁまぁ、まず二人だけ話しをさせてくれ、といってくれたからいいものの、ほんと、その場でこいつ口の中に拳を叩き込んでやろうかと思ったくらいです。

とにかくあの英語通訳はほんと史上最低最悪です。
あんな人間にはセコンド・ライセンスなんて発行してはいけないと思います。

フジマールさんよ、私はほんとにここで問いたいです。
ほんとにあんな人間にあなたの言葉を代弁させていいのですか?
英語がわからないから、喋れる人間に頼らなければいけないのはわかりますが、あんな人間にあなたの言葉を代弁させると、一番傷つくのはあなたであり、あなたがこれまで築いてきたシュートボクセというチームですよ。
ほんと、それを認識して欲しいです。

さて、試合をやると決めた赤野選手。
遂に4月11日、試合当日は20ポンド以上の体重差があると思われるにも関わらず、彼女は勇敢に闘いに挑んだのです。

そして、試合の話は...........ここでもムカつくことがあったんですが、これはまた明日綴ります。