先日、福岡市博物館で開催中の「フィンランド・デザイン展」へ行ってきました。フィンランドを代表するブランドであるアラビア、イッタラ、マリメッコ、アルテックといった有名ブランドの製品が数多く展示されていて、すごく興奮しました。


アラビア、イッタラの食器や日用品は色と曲線の美しさが印象的でした。マリメッコの自然をモチーフにした華やかな生地は無条件に人を明るい気持ちにさせると思いました。アルテックの椅子は洗練された機能美と曲げ木の技術に感動しました。


中でもアルテックから製品化されたアルヴァ・アアルトのデザインした椅子<スツール60>のパーツ展示と製作工程映像は興味深かったです。<スツール60>は部屋にポスターとして貼っていたものだったので、特に親近感を感じました。


球体型の揺りかごのような椅子、<ボールチェア>(エーロ・アールニオ)に座れたことも貴重な経験でした。包まれる感覚が心地良く、それはまるで母親の胎内にいるかのようで出たくなくなりました。半個室空間を感じられる、とても落ち着く椅子でした。

 


また、フィンランドが国として独立する以前のトラディショナルなデザインの家具などの展示もあり、自分は初めて見ましたが、非常に斬新さがあって面白かったです。


最後に、出口のところでエーロ・アールニオの<パピー>(丸っこい犬のようなキャラクター)を自由にデザインしようというコーナーがあって、せっかくなので描いて壁に貼ってきました。4枚目の写真中央の赤と白の丸いデザインのパピーが僕のパピーです。なんとなくインスピレーションでボールチェアっぽいデザインにしました。それにしても皆さん、アイデアがいっぱいで感心しました。迷路のデザインのパピーなんかもあって、発想が自由で良いなって思いました。開催からわずか2週間で壁がいっぱいになって、貼るスペースが無くなってしまったそうです。急遽、壁を増やしたり、パピーのサイズを小さくしたりして、対策を取ることになったようですが、博物館としては嬉しい悲鳴ですね。


 

フィンランドは寒く、家で過ごす時間が長いからこそ、その家での生活に彩りを与えようとデザインが進化してきたようです。屋内に居ながら自然の豊かさ、暖かさ、明るさ、美しさを感じられるように、と。今回はそんなフィンランドのデザインたちに触れられて、とても楽しい気持ちになりました。


まだ行かれてない方はぜひどうぞ。お勧めします。

 

福岡市博物館 <フィンランド・デザイン展>
2017年1月14日(土)〜 3月20日(月・祝)
http://finnish-design2017.exhn.jp/