晴れ「雑菌主義宣言!」齋藤孝著より。とかげ

大相撲夏場所は白鳳の25回目の優勝(全勝優勝)で終わった。相撲に関連してこのフレーズが気になった。土俵には徳俵というこのがある。土俵のその部分だけ少し後ろに下がっている。

寄り切られた場合その部分に足がかかって、粘って持ち直すこともできる。つまり切羽詰まった状態という時に、底力が発揮できるかどうかは大きい。本当に相手より強い人は盛り返すことができるのだろう。

そして、粘り腰が強い人は、また免疫力が高いとも言えるらしい。気持ちで負けてしまったらその時点で、もうおしまいだ。いろいろな世界で、これが最後だと思って、不退転の決意をしたというような表現は時どき目にする。

スポーツ、芸能、お笑い…などさまざな世界でそんな逆転はありえる。よく、小説家を目指して何度も落選を繰り返して、これでダメなら諦めるという作品で編集者の目にとまり、デビューしたような人もいるようだ。

しかし、そんなラッキーな人はごくわずかなのだろう。瀬戸際でどれだけの力が発揮できるか。そうは言っても、世の中には自分一人ではどうにもならないことの方が圧倒的に多いものだ。運を見方につけられるか・・・