晴れ「リクルートのDNA」江副浩正著より。驚きグッド

これを作るのは入社内定者だった。入社前の研修期間中に行われていたのだ。実に画期的なことでもある。まだ社会人にもなっていな学生に、その会社について書かせるというのは実に意表をつくことだ。それを人事マネージャーの前で発表させ、優勝チームを決めていた。

つまり書くためにはいろいろと取材しなければならなくなる。それを通じて会社のことについて深く理解をしてもらおうという意図があるのは当然だろう。同時に新入社員同士の連帯感も高まったようだ。(その時点では学生だろうが)

また、一方でこの内定者研修で入社辞する学生もいたようだ。それは会社の方針が内容が理解できたということかもしれない。しかし、この研修で入社前と後のギャップが少なくなったともいえるようだ。

やや蛇足になるが、氏はこんなことも述べている。「事件で私が逮捕された年、・・・約一千名の内定者がいたが、入社辞退率は五パーセント、と予想外の低率だった。・・・」。

それにしても、一千名の採用とはすごい人数だ。また今では会社側からの内定取り消しなどが行われいることから考えれば、辞退者がいること自体が不思議に思えてくる。

ところが、当時は事件の影響で内定者の半分以上が入社辞退するだろうとみていたが、内定者研修のおかげで五パーセントで済んだと述懐している。今なら内定取り消しの前に辞退者が出てくれれば会社は大喜び・・・?