チョキ 「イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました」八木虎造著より。野球

この後には「野球って最高のドラマだね」と続いている。この本の帯に萩本欣一さんが書いていたコピーだった。この腰巻の一文を書くには実にふさわしい人選だと思った次第。野球の専門家でもなく作家でもないアマチュア野球監督もしている知名人の欣ちゃんであることがすがすがしい。

以前も八木さんのことについてはこの日記で取り上げたことがあった。(6/5)そしたら今月初めに、なんと本まで出版していたのだ。この本の出版を知ったのは「ゴールデンミニッツ」というフリーペーパーだった。そこには“人生どこでどう転ぶか本当にわからないもので”というタイトルがついていた。

先日、新宿のジュンク堂書店(日本一売り場面積が広い)に行ったら、自然と野球関連のコーナーに足を運んでいたのだ。そこの棚には軽く1000冊を超える野球に関する本や雑誌が並んでいた。そして、八木さんの著書は平積みになっていた。

左隣りには「野村ノート」(野村克也著)があり、右隣りには野球翻訳本があってその隣には「星野流」(星野仙一著)があった。つまり、なんと八木さんの著書は野村氏と星野氏と肩を並べているではないか!これはちょっとした驚きでもあった。

内容からは汗と埃で泥まみれになっている様子と家庭的な雰囲気が伝わってくる日記のような感じでもあった。エピローグの最後のセンテンスには「僕と一緒に世界を回ろう」とある。それはいいメッセージもあると思えた。日本の野球経験者なら野球開発途上国に行けば、日本野球道の指導者になれそうだ。

世界にもっと野球を広めれば、北京五輪後にもいずれ野球が正式種目として復活できるかもしれない。野球が世界でもっと活発になって盛り上がれば、サッカーのようにワールドカップも夢ではなさそうだ。もし将来それが実現すれば、八木さんは“世界野球評論家”の第一人者の資格はありそうだ・・・な。