「朝日新聞、朝刊」2007.2.20付けより。

この原石とは(編集委員の西村欣也氏の表現で)、プロ野球楽天に入団した高校生ルーキー田中将大投手のことだった。

どんな経験かといえば、紅白戦で前回に続いて2本の本塁打を打たれたことだろう。田中はこれで“プロはいくら速い球を投げても打つ。・・・ボール球を打たせたり、力まないで投げたりしないとだめ”と感じたようだ。

それに対して野村監督は「・・・コントロールの重要性が分かってくれればいい。思考が人生を決定する」と述べている。

さらに、「阪神に入ったばかりの井川によう似とる。ヘボ投手やったんや。それが今や大リーガー様やからな。考え方ひとつで変わる」と、さすが味がある言葉だ。

田中に限らず、プロに入団する新人選手はすべて“経験という粗いヤスリ”をこれからどんどんとかけられていく。そして才能があれば光ってくるのだろう。

まあ、似たようなことは新入社員にも言えることだが。ヤスリ研ぎに耐えられるかどうかが問題かな。今は3年以内に退社してしまう新人が多いようだが。

まあ中には何年もかけていくら磨かれてもただの石ころだったり、擦り減るだけだったり・・・(自分のことかも。)