DCOM(デコム)2006.vol.3より。

ドトールコーヒーのフリーペーパーを眺めていたら、こんなフレーズが目に入った。このコーナーのタイトルは「愛にさまようモテオヤジに捧ぐ」というものだった。

これは筆者(眞嶋亜有さん、1976年生れ、学術博士)が恩師の教授に救いを求めたときのコトバだった。“心の美容整形”とはかなり強烈な印象を与える表現だ。すると教授は「そうだ、全くその通りだ。」と頷きながらも、「それにしてもチャン・ツイーっていいよね。」と話題はいつもの美人論に変わってしまったという。

彼女は、美貌をもつ女性に対する超差別的優遇措置は至るところで見受けられるという。その顕著な例として、女子アナをあげていた。「彼女たちの現役・引退後の眩しいほどの活躍とケタはずれな巨額な年収・・・ある種特権的な社会的上昇というものを認めざるをえません」と指摘していた。

さらに、美貌の威力を目の当たりにしてしまうと、「もはや21世紀は、男女雇用機会均等法ならぬ、容姿雇用機会均等法を制定すべきではないか、と同じオンナとして何らかの安全保障対策を切実に願ってやみません」とまで述べている。実にユニークな表現が目を引く。

この記事の中にはモテオヤジについても触れていた。ここでは、モテたいオヤジも含んでいる。彼らは当然のように外見を気にしている。そこで、「飲む育毛剤」が発売されたとき、予約が殺到したという。つまり、モテオヤジの髪への情熱、執念は並々ならぬもののようだとも感じている。

とはいっても、女性の外見問題は、そんなモテオヤジのアタマ問題に比べたら死活問題らしい。実にいろんな問題があるようだ・・・・