晴れ「テレビ、このやっかいな同居人」阿久悠著より。車音符

長年にわたって音楽の世界に身を置いてきた筆者ならではの感覚なのだろう。ブームという大波が押し寄せてきて、それもいつしか去っていく。そのブームの繰り返しがいつも行われているのが音楽の世界のようだ。

もし、そのブームがなければ沈滞したマンネリズムだけがその世界を支配してしまうと、阿久さんは考えていた。だからこそ、ブームが起きるということは免許書き換え(更新)のようなものだと思えたのだろう。

いかにその時代にあったブームを起こせるかがクリエイターたちの免許書き換えだったのだ。とくに歌謡曲が全盛の頃に活躍した筆者にはそう感じたに違いない。次々と新しいものを生み出していかねばならなかったのだ。

ここで、筆者はまた不景気風も免許書き換えのムーブメントと解釈したらどうかとも考えている。つまりそこでは知恵と力と意欲を試されているという意味では共通していたのだ。のんびりしているうちは免許の再取得はできないということだった。

こんな時代にはいい条件が整ったから倍の力が発揮されるというより、むしろその逆で悪条件だからこそ、余計に知恵と力と意欲を働かせなければならないのだろう。現在のように景気が低迷しているなかでも、しっかりと好業績を上げている企業もあるし。
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晴れ「テレビ、このやっかいな同居人」阿久悠著より。チョキウインクデジカメ


先週のWBCで日本が優勝した翌日の一面の新聞には、侍ジャパンのメンバーがみな笑顔でVサインをしている写真が掲載されていたのを思い出す。実にさわやかなVサインだった。

また先日子どもたちの写っている写真を見れば、Vサインをしているものが多いことにも気づく。とくに仲間と一緒の時は必ず誰かがVサインをしている。別に自分だけ目立とうとしているとは思えない。

阿久さんは、地球上のどこの国の人でも、テレビ・カメラを向けられるとほとんど条件反射のようにVサインをサッと出す、というが本当だろうか。私は新宿西口方面で仕事をしているが、しばしば外国からの旅行者が高層ビルを前に写真を撮影している姿をみかける。しかし、彼らのほとんどはVサインなどはしていない。

むしろVサイン率は日本人が最も多いのではないだろうか。子どものプリクラを見れば、必ず誰かがVサインをしている。きっと無意識のうちに腕が上がってしまうのだろう。

Vサインのそもそもは、第二次世界大戦中にイギリスの首相チャーチルが勝利宣言をしたときが最初だったという説が残っている。そのうち、平和を示すピースサインともなっている。

若者の多くはそんな意味さえ知らずに、いつもVサインをしているのだ。また、当然ながら、年配の人たちに比べてこのVサイン率は若者の方が高い確率でやってしまうものだろう。私などはもう面倒になって手を上げる気もしない・・・な。
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曇「テレビ、このやっかいな同居人」阿久悠著より。テレビすっぱい

この言葉のパッケージ化というのが実にユニークな表現だった。つまりこれは、ある程度関連がある言葉を簡単にひとまとめにしてしまうことだった。それが頻繁に行われているが、必ずしもそれがいい風潮とは限らずむしろマイナスに働くこともあると阿久さんは指摘していた。

その一例として3Kをとりあげていた。これはかなり前にマスコミで取り上げられた言葉だった。すでにご存じのように、この意味はきつい、汚い、危険な職業をさしていた。こんな言葉遊びで、仕事をくくられてしまうのはちょっとおかしいのは確かだ。

仕事の内容をしっかりと知る前にこんな言葉(3K)で決めつけてしまうこと自体が不自然でもあろう。むしろ他人事で無責任ささえも感じられてくる。3Kが先にくることで、仕事を真剣に考えてみようとしなくなってしまい、敬遠されてしまうことになるようだ。

あらゆるものがこのように、簡単な言葉でパッケージされてしまうと別の価値観が生まれてしまいそうだ。最近ではアラフォーとひとくくりでまとめられ、それで一安心してしまったりするかもしれない。

ある一部の人たちにはそれでいいかもしれないが、むしろ将来の子育てなどを考えればそうそう安心はしていられないかも。で、あせって“婚活”を始めてみたり。まあ、あまり惑わされずに自分の価値観で生きられたらいいんですがねぇ・・・(それが難しいか)
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晴れ「東洋経済オンライン」 2009年3月18日(水)配信より。みかん紅葉

(前日のつづき)
心の距離を縮め心をひらく色が「黄色」なら、好感度で心をつかむ色は「オレンジ」だという。筆者の知り合いの男性からある親睦会に出席する際に、何色のネクタイをすればいいかをきかれた時に、アドバイスしたのが「オレンジ」だった。

するとこの男性は、いつもは自分から名刺を渡していたのに、この日は不思議と相手から名刺交換を求められ多くの人と友好的な話ができたという。健康的な印象を与えるオレンジは社交カラーでもあったのだ。

オレンジを用いたコミュニケーションは別に男性やネクタイに限らないようだ。女性でもオレンジの小物を持っていれば、それなりにコミュニケーションがうまくいくのかもしれない。いきなりオレンジのネクタイとなるとかなり抵抗があるが、手帳やファイルなど身近な文具類から入ってもよさそうだ。

そこで、今持っているネクタイのうちオレンジ色の柄が入っているものがあるか調べてみた。すると、二本だけ見つかったのだ。地の色は二つともブルー系だったが、一本はオレンジ色に紅葉した枯れ葉で、もう一本はオレンジ色のバラのような花柄だった。

どちらもけっこう気に入ってたまに使っていたものだった。今度ちょっとだけ意識してネクタイを締めてみるかな。でも、一本まるまるオレンジ色系のものを買うほどの勇気は私にはないな・・・
晴れ「東洋経済オンライン」 2009年3月18日(水)配信より。星ひまわり

とくにコミュニケーション能力が必要とされる営業職なら、まず第一印象をよくして相手の心をつかむことが大事だと言われている。それによっても成績は左右されることだろう。

そこで、筆者がお勧めする色は黄色だった。黄色は別名“喜劇の色”といわれているという。つまり人の心を楽しく愉快にさせてくれる作用があったのだ。初対面の際にはお互いの気持ちを解きほぐす効果があるらしい。

紺のスーツに紺系のネクタイの場合は真面目で誠実な印象にはなるが、同時に近寄りがたい印象も受けやすいもの。もしネクタイが黄色系なら明るくユーモラスな印象を与えてくれる。もちろんそれをちゃんと意識してできるかどうかも問題だろうが。

黄色はまた「愛嬌カラー」だとも言われるようだ。もし、それがうまく作用してくれれば初対面の人との仕事でもスムーズにいくかもしれない。しかし、ただ単純に黄色が多ければいいというわけではなさそうだ。

ほどほどに使われているということもポイントのようだ。つまりある程度、色使いのセンスがなければ逆効果になってしまうおそれもあるかな。

ということで、今日はネクタイの一部に黄色が入っているものをして出かけてみた。別にネクタイの話題が出るわけではなかったが、明るい春の日差しに合いそうで気分も軽かった(気もするが)。仕事もまずまず順調に運んだ・・・かも。
曇「東洋経済オンライン」 2009年3月18日(水)配信より。コメント唇

ここでのタイトルは『“ネクタイ色で決まる第一印象”・・・・イメージアップの手助けをするコミュニケーションカラー 初対面での、話題づくり!』とあった。 

この記事を書いていたのは、カラーセラピー研究所所長の木下代理子さんだった。彼女は仕事で特に初対面の際には、相手の情報は名前や肩書などに限られた情報しかないので、最初のきっかけや話題作りに相手の色に触れるようにしているという。

具体的には男性ならネクタイやワイシャツや小物だそうだ。相手のパーソナルなものを話題にすると話やすいと自身の経験から語っている。中でも相手の「色」の話題で話が盛り上がることが多いそうだ。

ここには次のような会話の具体例が示されていた。「まぁ素敵なネクタイですね?」「そうですか……」「その黄色のワンポイント柄は象さんですか?」「実は私はタイに行ってからというもの、象が好きになってね……」

こんなふうに話がはずんで、象の話からおいしいタイ料理店をご紹介いただいたり……と、黄色い象のおかげで、最初の重く堅苦しい雰囲気が一気に和んだようだ。つまり小物のちょっとした色使いに気づくことで相手への関心を示すことがよかったのだろう。

またネクタイなら色以外でもそこにある図案なども話題になるかもしれないな。馬、鳥などの動物、テニスラケット、ゴルフクラブなどスポーツ関連、ミッキーマウスやテディベアなどキャラクターなどもその人の趣味が現れているかもしれない。

色について触れるとは言っても、相手の髪の毛の色や顔色など体にについては触れない方がいいのかもしれない。あくまでも身につけているものなどさし障りのない範囲にとどめておくほうが賢明だろうな。
雨「朝日新聞」2009.3.25付けより。日本野球スケート韓国

昨日の昼間は実に熱狂してテレビ画面にくぎ付けになってしまった。とは言っても、出先でのケータイのワンセグの画面を覗き込みながらだったが。日本の優勝決定後20分ほどで電池切れになってしまったが、まあいい場面は堪能できたほうかも。

その後、昨日から今日まで何度テレビのニュースで同じハイライトや選手のインタビューの場面を見たことだろう。また新聞にも数面にわたって試合経過やこれまでの戦いについて記事になっていた。

上記はこの日(25日)の天声人語のなかのワンフレーズだった。まさに第一次ラウンド、第二次ラウンドから準決勝、決勝までを振り返ればそうなっていた。またスポーツ面にあった、4強のチーム防御率(9試合)を見れば、日本1.71、韓国3.00、ベネズエラ4.03、米国5.99と日本の投手力は群を抜いていたことがわかる。

それにしても一つの大会で、5回も同じ国との対戦を行うとはちょっと異常な気もするが、これももともとWBCの主催が大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会なのでなかなか他の国の主張も通らないらしい。

しかも、組み合わせも抽選ではなくMLBが中心になって決めているから公平というわけではなかった。キューバのカストロ・前国家評議会議長も「米国が準決勝に進出しやすくするために、世界3強のキューバ、日本、韓国を同じ組に入れた」と怒っていたという記事もあったし。

今回のWBCでは日本は優勝したものの、北京五輪では韓国に優勝されていた。しかも、主要大会であるシドニー、アテネ、北京の五輪および、2回のWBCを通じての15回の対戦では日本の6勝9敗とまだ3つ負け越しとなっている。

WBCの準決勝、決勝はロサンゼルスで開催されたが、今度は世界フィギア選手権が同じ地で開催される。そこでも二連覇を目指す浅田真央選手のライバルは韓国のキム・ヨナ選手だろう。いつまで両国の選手は戦い続けて行くのだろうか・・・

曇「暮らしの風」2009.3月号より。ニヤ鉛筆

“ボイスステーション”という読者からの投書のコーナーがあった。今月のテーマは「寄せ書き」となっていて、新潟県のある女性からの投書の中にあったワンフレーズだった。そこの最後の一文は、寄せ書きについて「写真とは一味違った、言葉のアルバムなのだなと思う」とあり、実にうまい表現を使っていると思った次第。

この季節は卒業シーズンのためか、また退職や転勤などの変化があるためか寄せ書きが思い出される。人が離れていく場合と、結婚などの祝福の際にも書かれたりする。また、スポーツなどの激励時にも旗などにか書かれたものを目にすることもある。

つまり、寄せ書きは非日常的な場面で登場してくるものだったことにも気づく。この投書の女性は転勤が多い仕事のため、お別れ会のときに職場仲間から寄せ書きをもらうのが恒例になっているという。するとそこには、ふだんの会話には出てこないが、自分のことをこんなふうなイメージで感じていたのだということが書かれたりしているそうだ。

長年一緒に仕事をしていても、言葉には出せないままの思いもあるのだろう。そんな本音の部分が最後になって書くことによって現れてくるのだろう。それを後で読み返すことは、写真とは異なるがアルバムのようなものだと感じていたのだ。人によって表現が異なるのは、写真の表情がいろいろなのと似ていそうだ。

振り返ってみれば、自分もどこかで寄せ書きを書いてもらったような気もするが、もうそれがどこにあるのかさえも思い出せない。なくなってしまったのだろう。むしろ、人に書いた方が多かったような気もするな。


曇「産経新聞」2009.3.16付けより。クローバー驚き

たまたまこの日に買った新聞には「第13回プロミス(約束)エッセー大賞」が発表されていた。紙上には大賞1点と優秀賞2点が掲載されていた。応募作品は3625点と昨年を上回っているらしい。

応募は原稿用紙400字詰めで4枚というからお手軽そうだ。しかも、大賞の賞金は100万円、優秀賞(2作品)30万円、佳作(10作品)5万円となっているからかなり高額にも思える。最終審査員は7名だった。

当然宣伝効果を狙ってのものだろうが、さすが消費者金融大手のプロミスだけあって大盤振る舞いか。さて、3作品をざっと読んでみると、約束といっても重苦しいものはなく、楽しく書かれていた。

タイトルにあげたフレーズはこのページのコピー文の半分だった。その後には次のように続いていた。「あらゆる瞬間、あらゆる場所で、約束は生まれます」と。

考えれば、毎日約束とは意識せずにいろいろな決まりごとに従って行動していることにも気づく。とくに仕事ではそれが守れなければ信頼や信用を失ってしまうだろうし。

実際には“ストーリーが生まれるほどの約束”ってそれほどしていなかったかも・・・(だから私は書けないな)。皆さん次回にでもぜひチャレンジしてみてはいかが。
雨「産経新聞」2009.3.16付けより。新幹線デジカメ

テクノスケープといってもほとんどなじみのない言葉だろう。これは技術と景観を合成したことばだった。要するに工業地帯やダム、鉄塔のような人工建造物のおりなすアートを楽しむことだった。

そのテクノスケープ系として「車両基地」をテーマにしたを写真集を出版したという萩原雅紀さん(34)の記事があった。それまではダムの写真集を2冊出していたがこの新ジャンルを登場させていた。

この写真集のサブタイトルには「整備された列車が出発し、役目を終えてまた帰ってくる場所」とあった。タイトルにあげたように、列車が基地で休憩しているというふうにまるで人間のように表現しているところが面白い。それを見るとアートの心がある人にはワクワク感が湧いてくるのだろう。

基地に明かりがともるころ、夜の闇の中に浮かぶ列車群を小高い丘の上から撮影した写真が掲載されていたが、そこには昼間には見られない列車や風景が映っていた。色と光と奥行きのある構図のハーモニーが素晴らしい。

昼間は電車基地もかなりがらんとしてるが、鳥が羽を休めるように深夜には多くの車両が基地に戻ってきて眠っているようにも思える。私の住む地元にもか沿線ではかなり大きな電車基地があるが、もう一度アートを意識しながら眺めてみるかな。