交通心理士の鈴木です。

 

毎年3月のこの時期は、教習を終えて運転免許を取得する方が大勢に。4月からは進学や就職で生活がガラッと変わりますが、「事故に気を付けて・・。」

 

4月はみんな忙しい

就職すると、新しい仕事を覚えなければなりません。進学すると勉強の内容や友達など周りの環境がガラッと変わります。一人暮らしを始めれば毎日の生活について考えなければなりません。このような「すごく忙しい時期」に、生まれて初めて運転するのです。

 

安全運転はすぐにできない

教習所を卒業してから学ぶことは、実はすごく沢山あります。「運転免許取得!」は一定のレベルになったということで、「絶対に安全運転できる」とは違います。自分で運転すると「楽しいこと」「困ったこと」がいくつも出てきて、それを自分で(指導員はいませんので)うまいこと「工夫」していくのです。

 

乗って教える(学ぶ)動きも

「安全運転できる能力」は社会で必要ですが、すぐには身につきません。学校の授業と同じように時間をかけて学ぶことができればいいですが、今のところ「ぶっつけ本番」で運転しなければならない方がほとんどです。

群馬県では、「在学中に原付バイクなどの免許の取得を認めて、運転免許取得後の交通社会への参加にとまどわないようにする動き」があるようです。また、日本自動車工業会(西川廣人会長)は「乗って教える」実践的な交通安全教育の事例を集めているとのことです。(Responseの記事による)

 

教習所はどんどん卒業しても、うまいこと自分で「工夫」して長く安全運転をしましょう。