羽田沖から見た金環日食。
昨日は店を臨時休業しました。
一生に一度、見る事の出来るかどうかの天体ショーとベイスターズの優勝は誰が何と言おうが、仕事より優先します。
「文句あっか?」
……と言う訳で昨日は店をさぼり、家族そろって日食を見に行ってきました。
我が家にとっても一生忘れられない日となりました。
記録します。
朝3時、愛車ノラ(ノアのことですよ)で出発。
天候雨。それも土砂降り!
「ああ、普段の行いが…」
横浜を通過する頃に雨が上がり、日の出の頃は半分晴れ半分曇り。
東京駅に車を駐車しツアーの観光バスで竹芝桟橋へ。
レストラン船ヴァンテアン丸(だったっけ?)に乗り羽田沖を目指し出港ボォ~~~
レインボー橋をくぐる。
洋上から東京タワー、スカイツリータワーの電波塔が見える。
最近デビューした2匹の怪獣のような大橋(名前を忘れた)も遠くに見えるが、肝心の天気は太陽のあるあたりに分厚い黒い雲。
船内放送で第一接触(太陽が欠け始める時)の知らせが入るが太陽は全く見えない…。
船内で太陽が欠けて行く映像が放映されているので、何も見えない空を眺めながら想像するしかない!
羽田沖。ヒコーキの離陸。
次から次へと爆音を鳴り響かせながら大空へと飛び立ってゆくジャンボ機を見ながら…
「雲をまき散らしてくれ~~~ぇ」
船内映像の太陽は半分くらい欠けてきたが空は相変わらずの曇り空で太陽はどこにあるのかもわからない。
そういえば、あたりが少し薄暗くなってきたようにも思える。
船内の乗客達もあきらめムード。
雲の隙間から少しでも見えないのか?と太陽の位置を想像しながら流れる雲の切れ目を探し続ける。
「快晴の晴れよりも薄曇りのほうが日食は肉眼で見えていいんだよ」
と天文ファンの私は家族に知ったかぶりで話していたが、見えないんじゃ話にならん!
子供の頃から待ち続けたこの日が……ああ……とがっかりしていた時。
雲の間から三日月型の太陽が薄く現れ!
「おお!見えたぞ!」
思わず大声を出してしまう。
甲板にいた人達にどよめきが…
「どこですか?」
「どこ?どこ?」
「あ!あそこだ!」
「あそこ!あそこ!」
「あ!見える!すごい!」
しだいに歓声にかわってゆく。
船内放送も入り乗客が甲板に出てきて日食グラスを目に空を見上げる。
陽が強くなった時はグラスを、薄雲の時は肉眼で…
そのあとも雲に隠れたり現れたり…
「お願いだ!金環日食中(リングになる時)5分間のあいだの10秒でもいいから見せてくれ~~!」
「ベスターズが後10年優勝できなくてもいい~~~!頼む!頼む!」
。。。。。
願いが叶う!
第二接触(リングになる時)の瞬間も第三接触(リング○からCに戻る時)もちゃんと観測でき、子供の頃から待ち続けたこの瞬間を……ああ
美しい。
地球に生まれて良かった。
PS、
日食観測ツアーにはおまけがありました。
築地市場、新大久保の韓国タウン。
町の変わり方に驚きました。
私の知ってる20年前の築地も15年ほど前、韓国人の友人に紹介されて来た新大久保もこんなに観光地化されていなかった…のに。
ツアー終了時にガイドさんがそっと教えてくださった事。
「あなた方の前に座っていた方…」
「上品そうな老夫婦さんですよね」
「元毎日新聞の社長さんでパリーグの会長さんなんですよ」
「え!え~~~~~~~!!」
「プロ野球のクライマックスシリーズの発案者でもある方なんですよ」