リオの最終聖火ランナーから学ぶ | 小腸がなくても平気です!〜しょーへーのブログ〜

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23歳の時に「原発性小腸軸捻転症」という病気にかかり、それ以来小腸がない状態で生活している日々をゆるーく綴っていきます。

リオデジャネイロオリンピックが開幕しました。僕は早くも寝不足です。昨夜から今朝にかけては、女子バレー日本代表の敗戦にがっかりし、まさかのミス連発の男子体操にハラハラし、三宅宏実選手の笑顔に涙し、女子バスケットボールの接戦にヒヤヒヤし、水泳男子400mメドレーの萩野公介選手と隣のアメリカ選手のデットヒートに絶叫するという一夜でした。今夜からも楽しみな種目がたくさんあって早くも仕事が手につかなそうです。

そして早くも忘れ去れようとしている開会式。前半のショーは長すぎて覚えていませんが、印象的だった聖火リレー。最終ランナーは「サッカーの神様」ペレか?と言われていましたが、ペレは辞退との報道が事前に流れました。最終的に選ばれたのはブラジルのマラソン選手、バンデルレイ・デ・リマさんでした。



デ・リマ選手は、2004年アテネオリンピックのマラソンにブラジル代表として出場。36km地点までトップを快走していましたが、突如沿道から乱入した男に抱きつかれ、歩道に押し出されます。すぐにレースへ復帰するものの、10秒ほどのタイムロスが生じ、突然のことに驚きペースを崩してしまいます。結果、後ろから来た2人に抜かれて3位でゴール。掴みかけた金メダルを、心ない男の信じられない行動により逃してしまいます。


このシーン、学生時代サークルの合宿中に見ていました。思わぬアクシデントに目を疑ったことを覚えています。

しかし、妨害されても最後まで走りきったデ・リマ選手は、国際オリンピック委員会から銅メダルとは別に、クーベルタン男爵の名をつけた特別メダルを贈呈されました。レース後の記者会見でも「この銅メダルは『まだ私が金メダルを取ってはいけない』という、神からの試練なんだ」と語り、抱きついた男を非難するコメントは一切ありませんでした。

でかい男です。彼から学ぶことは数多くあります。

オリンピックのメダリストと自分を比べるのは失礼極まりないことは承知ですが、病気により想定外の生活を送ることになった僕も、様々な不都合を病気のせいにしてしまいます。でも、人生というレースから外されたわけでもないわけで、デ・リマ選手のように、ペースが落ちようと最後まで走り続ければ、陽の目を浴びることがあると、改めて教えられた気がします。

リオではまた今夜も熱戦が繰り広げられます。明日朝からはサッカーの日本の2戦目もあります。明日もどうせ寝不足ですし、サッカーも見たい(つまり、会社休んでオリンピック見たい)ところですが、仕事中はオリンピックのことは忘れてましょう。ちゃんとやるときはやらないと。




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