昨年、今年とともに
三浦マラソンに妻も参加しました。
昨年の三浦マラソン時は
息子は1歳になったばかり。
幼い息子がいながらも、
妻は5キロ、僕は10キロにエントリー。
で、レース当日わが息子の世話を誰がしたかと言うと、
妻が走っている間は
僕が息子の面倒をみていました。
と言うのも、
5キロのスタートは8:40、
10キロのスタートは9:30、
妻が、僕のスタートする10分前には、つまりは9:20頃には
ゴールできるだろうという推測をもとに、三浦マラソンの参加を決めたのです。
~寒空のもと1歳児と屋外で待つのは酷なので、
息子と二人、駐車場に止めた車内で妻を待っていましたが・・・
約束の9:20になっても妻は現れない、一体どうしたのだろう?
もうすぐ10キロのスタートになってしまう。
気持ちはあせるばかり・・・
息子はそんな僕の気持ちなど露知らず、
ダッーなんて言ってじゃれついてくる。
時計をみると、もうスタートまであと五分。
息子とじゃれあいながらも、顔面がヒクヒクしてくるのがわかる。
「何やってんだよ」と、呟いたときだった。
妻が車の窓ガラスを叩いた。
時計を見ると、もうスタートまで1分を切っている。
息子と妻に託し、いざスタートラインへむかった。
駐車場からスタート地点まで全力で走っても、もうスタートには間に合わない。
スタート地点まで後わずかのところで、10キロスタートの号砲が鳴った。
「まじかよ」
焦りつつもスタート地点を目指した。
すると、困ったことに
9:37にスタートするハーフの選手が、
ドッとスタート地点に押し寄せているではないか。
「えっー」
この人波がスタート地点を占拠する前になんとか
自分はスタートしなければ・・・
ここ数年の三浦マラソンでは
スタート地点に途中から割り込めないように、
道路脇にご丁寧にフェンスを立ててある。
自分はなりふり構わずフェンスをのりこえた。
もうそこには、ハーフの選手達がスタート前の緊張した面持ちで立ち並んでいた。
マナーの悪い僕に冷たい視線を送る、ハーフの選手たち。
さらに僕は、ハーフの選手をかき分けて
スタート地点に向かった。
事情のわからぬハーフ走者にはヒンシュクを買ってしまったかもしれない。
それに気付いた僕は
「10キロでーす、10キロでーす」と連呼しながら走ると、
ハーフ選手が道を開けてくれた。
スタート地点のアーチがやっと見えた時、
スーツ姿の役員が両手を広げて僕の行く手を阻もうとした。
「10キロ、10キロ」とまた連呼すると、
その役員一瞬驚きの表情を見せた後、
「ガンバレー」って僕の背中を後押ししてくれた~
そんなこんなで、昨年、
僕は10キロ選手の最後尾からスタートを切ったのでした。
なかなかできないスリリングな経験をしましたが、
こんな経験は一度だけでよいなぁと思う一昨年の三浦マラソンでした。