『ミス・サイゴン』帝劇で観てきました!
初演の舞台で観た岸田敏志さんのクリスと本田美奈子さんのキムが歌う「Last Night of the World」
ジョン役の園岡新太郎さんが歌う「Bui Doi」
そして市村正親さんが歌う「American Dream」は僕の記憶の中で今も変わらず胸を熱くさせてくれます。
その初演からずっと演じてらっしゃるレジェンド市村正親さん。僕なんかが言うのもおこがましいですが、むしろ初演よりもパワフルに繊細にエンジニアという役を生きておられて本当に素晴らしかった。
もしかすると今回が最後かもしれないと思うと一瞬たりとも見逃せないとずっと市村さんを目で追ってしまいました(^_^;)
そして噂には聞いていましたがキム役のキム・スハさんが本当にキムそのもので素晴らしかった!
余計なものが何ひとつ無い。
「居て、聞いて、語る」とはまさにその事だなと…
相手役になるクリスを演じてた上野哲也くんも、とても好感の持てる役作りで良かった。
二人の相性がいいのかな?
若くて素朴で儚げでそして危うくて、二人が幸せに包まれるとそれが余計に悲しみを誘った。
ジョン役の理生は相変わらずの美声とその圧倒的な存在感で女性客を虜にしていたし、トゥイ役の神ちゃんも憎しみや執念が滲み出ていて凄みを感じました。
また知念ちゃんのエレンがとても良かった。
クリスへの愛を貫くため彼の過去を全て受け入れる芯の強い女性像が知念ちゃんにぴったりで「Maybe」のナンバーがホント泣けました(T_T)
池やんのジジも流石としか言いようがない。
アンサンブルには他にも知り合いがたくさん出ていてとても刺激を頂きました。
願わくばもう一度違うキャストで観たいと思わせてくれる素晴らしい舞台でした。
そして来年もまたこの帝劇の舞台に立てると思うと、喜びと怖さと色んな感情が湧いてきました。
もちろんその怖さを拭い去るために死ぬ気で稽古するつもりですが…
ミス・サイゴン東京公演は11/23までです。
絶対にお見逃しなく…