小心記 -654ページ目

やればやるほど

 六本木での『小宮くつビバ!』は想像をはるかに超える熱い熱い夜になった。そして、それを通して誰よりも栄養満点、勇気100倍になったのは、私自身だと思う。名も無い小心者の田舎者に過ぎない私が、持ってるもの全てを出して、一瞬でも誰かを幸せにしたい!と強く強く、妄想のように願う。そしてそれがかなった瞬間、それは必ず双方向のエネルギーになって、100倍で還って来るのだ。結果として、与えられているのは、いつも私の側になる。

 そして。やればやるほど、次々と新しい人たちが現れて、具体的に何かがどんどん動き始める。手で触れないような小さな種だった夢が、一気に現実の色と形を持ち始め、寝るひまは無くなる。

 スペースノイドを観て来た。彼らは初めて観たときと変わらない真っ直ぐさと、自分たちの体で生きて来た確実な強さをさらに鋭くしていた。生きれば生きるほどシンプルになっていく、もう小僧ではない彼ら。熱く発散していた力が、静かに、集中を増す。そしてなおかつ、無駄をあえて捨てず、柔らかく自由に好きなだけ、遊べる。
 タフだ。


ヤノミ

小宮くつビバ!

ついに「小宮くつビバ!」の夜!
トップバッターは、アメリカから帰国したばかりのバーレスクダンサー、「ビバーチェ(紫ベビードール)」わお!愉快な音楽と共に全身で踊り、纏っているものを容赦なく脱ぎ捨てて行きます。その気持ち良いくらいの潔さ。圧巻!
次は「くつした」!もう筆舌に尽くしがたいとはこのこと。彼女の曲、歌詞が心臓を貫きます。渋い法被、首にタオル、全身汗だく失神寸前!スケッチブックを使ってのMCは大爆笑。伝えたい気持ちに嘘がないので、こちらも真正面で受け取ります。小心ズは泣きました。
そして、「松岡宮」さん。ああ松岡さん。松岡宮の言葉は音に乗り聴く人の脳みそに直接響きます。過去の記憶や生まれる前の記憶にまで遡って響きます。松岡さんは恐らくこの世の人ではないのではないか?そう思うことでしか松岡宮という人の説明がつきません。天才です。
そして、最後に「小心ズ」。小宮くつビバ!ラストショー!!気合が入ります。こんなものすごい人たちと出会えたことを誇りに思って、来ていただいたお客様へ贈りました。もう、小心ズの全部を観てって!持って帰って!!
濃く、熱い、忘れられない夜になりました。


クロナツ



●小心ズ日記●-2006/06/09

初ギャラ

 先週のパーティーで知り合った、ハーマンというカメラマンの展示会オープニングパーティーでパフォーマンス。照明などの条件がイマイチだったが、100人ほどのお客さんとハーマン本人がとても喜んでくれた。
 そしてハーマンは小心ズにビールをおごってくれたばかりではなく、帰り際に現金でギャラをくれた。
 路上でのチップ、ライブハウスでのチケットバックを除けば、オファーを受けてのパフォーマンスで初のギャラである!金額はそんなに大きくはない。しかし、やはりギャラなのだ。

 これまでも、路上で小学生が入れてくれたお小遣いの100円や、若者がくれたジュースや、またはバーでのパフォーマンス後のおごりのビールと、様々なお客さんがそれぞれの形で小心ズに「面白かった」報酬をくれた。
 小心ズは確かに貧乏で、お金は必要だ。けれど、金額だけでは決められないのがパフォーマンスの価値だ。それぞれの人の、価値。

 リッチなスポンサーが現れるのも期待しつつ、観たあとにビールをおごりたくなるようなパフォーマンスを目指してこれからも頑張ろう。
 そしてもちろん、本当に望んでくれる所には、タダでも…ごはんとビールさえ付けてくれれば参ります!!!!


ヤノミ



●小心ズ日記●-2006/06/08

きのこ

♪わらい茸はうんこに生える
こんなちょっとゆかいな歌を歌っています。

日生劇場国際ファミリーフェスティバル2006 狂言オペレッタ「くさびら」の稽古です。
家にきのこが生え出したので山伏に頼んでまじないをかけてもらったら、余計にどんどん生えて困った。
という、なんともシュールな内容。(大好き。)

狂言を現代語訳したのは谷川俊太郎さん。この訳がなんともすてきです。
始めから終わりまで全部歌。メロディーも歌詞も面白い。
稽古なので同じ曲を繰り返し繰り返し歌います。みんなは大体もういいだろうとちょっとうんざりした感じですが、私はもう何度歌っても愉快。小心ズで歌いたいな、とニンマリしてしまいます。
もちろん、私はきのこの役です。

帰り道、恵比寿駅からバスに乗りました。夜の恵比寿駅が小心ズが再び現れるのを待ってるみたいでした。


クロナツ



●小心ズ日記●-2006/06/07

路上、パーティー、また路上

 夕方、原宿駅前で路上パフォーマンス。またもや知らないおじさんにチョコを貰って食べる。ビール片手の怪しいおじさん。でも高級チョコ。そして女の子が小さなケーキくれる。ありがとう、食べ物をくれる人々よ…!小心ズは腹ぺこに見えるのだろうか…。

 そしてデザインフェスタの打ち上げパーティーにお呼ばれパフォーマンス!たくさんのスタッフさんや業界関係者。そして新しい愉快な友達が出来た!みんな飲んで食べて小心ズを楽しんでくれた。嬉しい夜。

 嬉しさあまってさらに恵比寿で夜10時に路上パフォーマンス。帰宅途中のサラリーマンや大人の女性たちが多め。みんな騒がないけどとてもいい顔で見てくれる。小心ズはいつも意外とおばちゃんたちに好評。もちろん気持ち悪がる人たちもいるが、「あら可愛い」と何の抵抗もなくにっこり笑って目をそらさない、おばちゃんやおじさんたち。

 日本もまだまだ素敵なのだ。

ビクビクと小心ながらも、大好きな歌とお芝居を片手に、小心ズはあっちこっちの街を行く。ありったけの勇気で、知らない誰かを笑わせたい一心で。


ヤノミ



●小心ズ日記●-2006/06/06